10/26(土)昼、GRAPES北参道「GRAPES KITASANDO presents Rhythm and ...」。Ryo Yoshinagaさん・高橋遼さん・I's CUBE・宮﨑薫さんの4組の出演でした。
昼間の北参道。前日の関東の大雨はすっかり晴れ上がり、日中は暑いぐらいです。どうやら雨男ではなかった自分。。今日のGRAPESは4組ともグループでの演奏が楽しめました。しかも男女混合。複数人数の織りなすアンサンブル、弾き語りとは違った色が期待できます。
<Ryo Yoshinagaさん>トップでの登場。前回までのGRAPESの2度の弾き語りは本当に良かったです。それでもボーカルに集中したRyoさんの歌を聴きたい、そして色彩豊かなハナブサさんの鍵盤と一緒に聴きたいという願望がもう1つにあります。今日はそんな日でした。
(Vo.Ryo Yoshinaga / Pf.ハナブサユウキ)
①ilmapallo
②だから今夜も誰かが歌う
③SEA
④リフレイン
⑤Melt
⑥星になる
「ilmapallo」(イルマパッロ)は9/15のツーマンライブでの初披露の曲で、Ryoさんが思いを馳せる国、フィンランドの言葉で「風船」を意味します。軽快なタッチの鍵盤はとても音数が多くてオシャレな雰囲気。歌詞は誰でも日常思う、一生懸命生きていてもときどき人は空虚になってしまう。そんな空っぽな思いは風船に吹き込んで空に飛んで行け、と何となく物悲しさが拭えない感情をRyoさんらしい華麗でポップな曲調(しかも転調も上手い)で包んでしまう。そんな音楽です。またも聞き書き、
”oh oh oh 『自分らしく』といつも言い聞かせ oh oh oh あなたがいいなら私もいいよ oh oh oh 『誰かのために』はいったい誰のため? 空っぽの私よ空に向かって飛んで行け ~oh oh oh ”誰かのために”をいつも盾にして 空っぽの私よ 思うままに飛んで行け”
高低飛び跳ねる音程を正確に、強弱をつけながら重要な点で張り上げ、ピシーと矢のように空気を突き抜けるRyoさんの声は活き活きとしています。そんなアクティブな中にも『日々頑張っているのになぁ・・』という無為な感情を繊細に描写しつつも、暗くなり過ぎないように表現する力があります。
「だから今夜も誰かが歌う」1曲目より軽快でアップな曲が2番目。前日の悪天候からの晴れを象徴するように(歌詞の情景は夜ですが)、強めのボーカルが響きます。Ryoさんの曲では数少ないM7thが少ない曲。Gコード系でわかりやすいメロディ。歌詞も考えられて作られているなぁ。1番・2番・3番と同じフレーズのところ。
”ひと匙それだけで変わる胸の中の甘さ噛み締め” ”ひと口それだけで変わる胸の中の苦さ噛み締め” ”ひと言それだけで変わる いつもの君が特別な人” 韻を踏んでいるところ。
最後 ”願うだけじゃ想いは伝わらなく だから言葉があるのでしょう だから今夜も誰かが愛を歌うのでしょう” ・・・だから言葉がある。Ryoさんがいつも言う『言霊』というやつです。マイナスなことは言葉にしない、逆もしかり。
「SEA」ゆったり・しっとりとしたバラード、前回の弾き語りに引き続きセットに入れてくれた、自分の大好きな曲です。半音下がりの進行とか、とても美しい曲。
”あなたを信じる私を信じること もう海では迷わない だから名前を呼んで 好きだとか愛してるは もうどうだっていい 言い表せないこの思いが いつまでも続くように”
Ryoさんはこの歌で 本当の思いを伝えるには言葉はいらない、と説きますが、前述の「だから今夜も・・・」とは対になっていて、その2曲が続いているのが(いい意味で)妙となっています。
「リフレイン」しっとり系が続きます。やんわりとしたアレンジの鍵盤から入る3拍子。静かに入るRyoさんのボーカル。段々と盛り上がり、最後はRyoさん持ち味のボーカルが炸裂する。来るぞ来るぞ・・・と。
”見慣れた景色 らしくない 真面目な君が口にした ありふれた愛の言葉 永遠になれと キミ(記憶)に触れる”
過去を想い記憶を辿る。クロッキーを束ねて一冊のブックにした風景画集のような描写力のある歌詞です。「mine」「リフレイン」「スターチス」と、Viileaの曲は相関性があって心に刻まれます。ハナブサさん間奏の鍵盤の速弾きも凄かった!
「Melt」MCでは、GRAPESの窓の外に人が結構集まっているとRyoさん。自分は窓を背にしているので後ろを振り向いたらなんと結構な人! あの場所に人が密集しているのは例の〇〇Goしか考えられない。そして外の人が結構会場を覗いているようで。。。Ryoさんの素晴らしい歌に気を取られてるのでしょうか。そんなサプライズのお客さん(?)も巻き込んでエンジン全開、元気に歌っていくのがMelt。ハナブサさんとのデュオ復活で解き放たれたボーカル力がふんだんに発揮される曲、毎回この2人の戦いのような演奏と声には圧倒されます。
「星になる」最後はこの曲で。ハナブサさん鍵盤の洒落た和音のスキップから始まる。華やかな音数の鍵盤、Ryoさんのまっすぐなボーカル、絡み合って1つの曲を成す。外は晴天ですが、一面の夜空に星がまたたくような。昼間のライブでも全然かまわない。素敵にかつ圧倒的なエネルギーで聴き手を唸らせる曲でした。自分は昔からこのような曲が大好きで、本来は自分で作りたかったのですが、この世に具現化してくれたRyoさんにいつも感謝しております。
2番手の高橋遼さん、先日のGRAPES以来続けて2度目の拝見でした。Dr.サポートをバックにPf.やGt.の二刀流で弾き語る技術は半端ないです。今日はおニューのガットギターを手に和らげな音の曲やエネルギッシュな曲を歌ってくれました。
3番手のI's CUBE(アイスキューブ)。大阪出身の女性Vo.(Ag.)と男性Pf.の2人組。今日はDr.サポートが入っての3ピース。Vo.はRyoさんに匹敵するパワフルなボイス、張り上げ畳みかけるような曲は目を見張るものがありました。
トリの宮﨑薫さんはAg.弾き語りにサポートAg.を入れデュオギターで。3/31駒沢は途中で引き上げてしまったので出番は聴けず。やっと聴けました。ハイトーン気味の声がよく通り、ワイルドな曲で聴き手を惹きつけます。ルーパー使いとか似合いそう!
Ryoさんのライブに本格的に通うようになったのはおよそ1年前、2018/10/23のここ、GRAPES北参道の自主企画ライブでのスリーマンでした。そこで音源「Viilea」を入手し色々勉強し始めました。それから様々なライブを経て今ではすっかり虜になってしまっています。まだまだキャリアは浅いと思っています。これからも行かせてください!
<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>
●2019/11/18(月)代官山LOOP
Op18:00/St18:30
ハロルド/KEI_HAYASHI/Ryo Yoshinaga(Pf.ハナブサユウキ) and more
●2019/11/27(水)19:00~
東京駅八重洲口グランルーフ2F ペデストリアンデッキ
「東京エキマチライブ」
小林未季/みづうみ/Ryo Yoshinaga
ライブナビゲーター:新宮志歩
●2019/12/13(金)coming soon...
●2019/12/18(水)夜空と月のピアス(名古屋)
●2019/12/24(火)自由が丘hyphen
「HARUNA×Ryo Yoshinaga CHRISTMAS LIVE」
Op19:00/St19:30
Key.ハナブサユウキ/Perc.豊田稔
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