10/16銀座Miiya Cafe・神楽サティさん

10/16(水)、銀座Miiya Cafe「Piano Garden vol.28」。Meiさん・津村友華さん・神楽サティさん・フォルバレーノの4組。鍵盤を主体としたアーティストが出演しました。


最近、頻繁に納得性が高いツィートをしている神楽さん。社会への意見や仕事関連など。まるで我々を代弁しているかように。その文章も完成度が高く、やはり音楽家(作詞者)として、表現者として能力が高いと思っておりました。


ずっと気にはしておりましたが、ここのところライブに行けている機会がなかったので今日思い切って銀座MiiyaCafeに行ってみようと。あ、Miiya自体も久々です。前回は4/11。半年も前じゃん!庄司みずきさんにネギで殴られて以来だわ。笑


Miiya Cafeには開演ギリギリで到着、物販席で神楽さんにお会いできました。久しぶりです!5月の.comfort 山本佳祐さんの手持ち無沙汰企画以来。あの時はピアノは弾かなかったので弾き語りは1月まで遡ります。神楽さんの演奏、楽しみです。


<神楽サティさん>3番手で登場。Miiya Cafeのグランドピアノでの演奏、辺りが静まり返ります。静寂が孤独を作り上げます。

1)雨降る夜はメランコリー

2)Earphone.

3)シネマ

4)night cruising

5)フラストレーション

6)イイワケ

7)チョコレート

8)アンダーグラウンドの果てから

「雨降る夜はメランコリー」は淡々とした深めの8分音符の刻みから 半分諦めたように気怠そうな口調で歌う。針で刺すようにシャウトするサティさんの特徴高い声。震えるビブラート。

 ”何をやってもうまくいかなくて 何をしても満たされない 雨は上がらない いつになったら世界は変わるだろう どうでもよくなった 1日が意味なく過ぎ去ってゆく すべてを雨に流してしまえ 全部雨のせいだから”

こんな感じ。誰でもそういう気持ちを持ちますが、無駄と思える1日でも音楽にしてしまえるサティさんはさすがです。この曲、タイトルがわからなくて後で確認したらあまり歌わないらしく、貴重な機会でした。

「Earphone.」自由な感じでスキップ気味のリズムで弾く闇感満載のJazzyな曲。これも聴いたことがない曲。ボーカルの高低が激しくて時折パッと跳ねるシャープな音程は正確。すごし。歌詞は言葉が多くてメモがついていけない! ”雨でも晴れでも夜でも昼でもイヤホンを通して垂れ流されるmusicを聴きながら明日に向かって、another day~~~" こんな感じですか?言葉が多いのもサティさんの特徴。歌詞の理解は今後の自分の課題です。

「シネマ」MCでは先日の台風での災害に配慮、こうしたことが起こると普通に生活ができることがどんなにありがたいことかを考えてしまうと。そんな普通に送る生活の1ページを綴った3拍子で進む曲。

 "カーテンを開けて柔らかな日が差し込む 少し遅い目覚め 休日の朝 何かが始まる予感 通り過ぎる風 洗いたてのシャツを揺らす さえずる鳥の声 華やぐ街を抜け 信号が青 に変わる ~ 巡り巡る日々の中で僕らの生活は続いてく 巡り巡る日々の中で季節は街 を染めるでしょう” 

この曲は何度か聴いたことがありますが、綺麗な流れるメロディですね。

「night cruising」サティさんの曲を最初に聴いたとき印象が強かったのがこの曲。音源ではシティ派サウンドの真骨頂といった感じです。

 "night cruising, I want to baby night cruising,月明かりが染める night cruising, 泳ぎ疲れたら 今夜は君のところまで~” 

題名の連呼はとてもインパクトがあって覚えやすい。それでいてメロディはとてもカッコよく Aメロ ”煌めくパーティを抜け出して ここから始まる僕らのOne night~” からのBメロからサビへ向かう展開もすごくいい。都会の夜を満喫できる音楽です。サティさんを代表する曲と言えましょう。

「フラストレーション」。畳みかけるような言葉と音数。非常にストレスの詰まった曲です。言葉の羅列は社会への不満、それでいて批判だらけの現代社会への不服が並んでいます。それを ”越えてゆけ~越えてゆけ~” と無理やりにでも乗り越えていこうとしなければやっていけない・やってられない。もがいてあがいて、潰されそうな毎日をやりすごす。同調します、こんな気持ち。

「イイワケ」さきほどの快速な曲からはゆっくりと気分を変えた3連符。密やかにハイトーンなサティさんの声が響く切なげなバラード。

 ”矛盾だらけ 理想だらけ 今日も曇り空 ~ 本音でも建前でも上も下も裏も表も 人目 を気にする見せかけの充実感も バーチャルな友達の数も ha みんな自分を守るためなんだ  ~ 何かを恐れて何かを守って またイイワケを探してる” 

高音がよく通るファルセットが効いた声。自虐的な歌詞。「フラストレーション」からの流れを感じます。

「チョコレート」こちらもサティサウンドを代表すると言えるJazzyな曲。甘く温かいホットチョコを過去の記憶になぞらえたアダルトにキメる曲。

  ”甘くてもほのかに苦い 鮮やかに蘇るメモリー また君は綺麗になって 僕の前に現れ るんだろう そっと指を絡めたままで 心も全部かき混ぜて 甘い言葉で口説いたのは  夢に消えた幻” 冷めた今とホットな過去。その対比が歌詞の中に。

「アンダーグラウンドの果てから」ミュージシャンという稼業を歌った鏡のような曲。8ビートでガンガン弾きまくります。

  ”テレビをつければ今日もスターが集いスポットライトを浴びて 自分はこんな場所で光りなんてない でも負けたくない スーパースターになりかけた僕は今日も明日も歌うだろう 今日も立っている ~ アンダーグラウンドでもがいている この世界の果てから光を見ている” 

『こんな場所で』と言ってしまうサティさんの思い切りの良さも凄いし、研ぎ澄まされた歌詞と曲、そして声に凄みを感じました。


そのほかトップで出演したMeiさんは19歳の鍵盤弾き語り、元気な声と実直な鍵盤・和風ニューミュージックを彷彿させ懐かしい気持ちにさせてくれました。2番手の津村友華さんはステージだけは何度か拝見しています。超絶な鍵盤力を活かしたインスト、見事な歌唱力とハンドマイクではタオルを回して元気に歌って踊って。エンタテインメントとして凄い能力です。途中、特別ゲスト、ミーヤ店長のVo.で津村さんがPf.でサポートしてBilly JoelのHonestyを歌ったり。粋な計らい。Billy Joelめちゃくちゃシンクロして口ずさみました。


トリのフォルバレーノはPf.Vo.のぞみさんとVo.はなみさんの女性二人組。同じようなトーンの声が素敵でハモはもちろん絶妙に響きます。ものすごく前向きで元気づけられる曲の数々。ご本人達の投稿ではセトリは 「FULL MOON 」「Oneday Onelife」「花になれ」「レター」「ふたりきり」「わたしの恋人はどこ?」「約束」 En.「菜の花メモリー」。まさに『正統派』な音楽は学校の題材に取り上げられたらものすごく感動もんの音楽です。輝かしくて最後を飾るに相応しい。心が洗われました。


今日は持ち時間フルに使った8曲という濃厚なセット、サティさんの音楽に心引き寄せられました!後で本人から『闇セトリ』という投稿があり、やはりそうだったのかと。。そんな赤裸々な音楽性は理解している中、シネマやnight cruisingなど前向きでお洒落な曲もひと際輝いて、素晴らしいステージでした。サティさんの音楽活動、どのように方向付けしていくのか、これからも注力していきたいと思っています。


<神楽サティさん今後のライブスケジュール>

●2019/10/19 飯能イーストコート

●2019/10/30 越谷 MOJO;MOJA

●2019/10/31 下北沢LIVEHOLIC

●2019/11/02 水道橋Words

●2019/11/03 東中野ALT-SPEAKER

●2019/11/07 静岡UHU

●2019/11/13 幡ヶ谷36°5

●2019/11/15 高円寺ウーハ

●2019/11/16 新井薬師前ナカノステレオ

●2019/11/22 吹上 鑪ら場(名古屋)

●2019/11/23 築地口 夜空と月のピアス(名古屋)

●2019/11/24 大塚 MARU

●2020/1/26 幡ヶ谷36°5 神楽サティ単独公演 「夜を越える」

18:30開場 19:00開演

<出演>神楽サティ・山本佳祐(pf.)・稲葉やすべえ康典(per.)








ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

0コメント

  • 1000 / 1000