9/26(木)、GRAPES北参道「GRPAES KITASANDO presents -Only very few-」。安倍みなみさん・nacoさん・高井麻奈由さん・Ryo Yoshinagaさんが出演されました。(注:長文です)
今日のRyo Yoshinagaさんのライブ、高井麻奈由さんとの対バンは非常に楽しみでした。GRAPESのステージでの2人の演奏、さぞかし素敵な夜となることでしょう。麻奈由さんは2連チャン、いつもはサポートを付けて歌に専念するRyoさんは今日は弾き語りで行うということで、ワクワクが止まりませんでした。
思えば2018/10月にここGRAPESでRyoさんと麻奈由さんが歌ったRyoさん企画スリーマン「Ruska(秋)」、それが本格的にRyoさんの歌を聴くようになったきっかけでした。そこから自分でもなんなんでしょう、というくらいRyoさんの音楽にハマってしまいました。麻奈由さんとも仲良しで北海道で対バンしたりなど、深い関係の2人です。今日の4人の対バン、他のおふたりも気にしているアーティストだったのでその点もポイントです。GRAPESのスタインウェイの鍵盤がよく見える位置に陣取りました。
<安倍みなみさん>2018/1/5渋谷gee-ge.で聴いたとき、ものすごく歌唱力がある人だなぁと思って気にしておりました。今日は弟のRICKYさんがGt.サポートで。RICKYさんとは姉弟でGardenersというユニットを組んでおります。ショートヘアでボーイッシュなルックスは以前と同じ。ギターの音色に乗って熱唱します。「野良猫」という曲は、ほこりだらけの東京で帰る場所ははるか遠く、手探りの毎日、悩ましい現実。どうしようもない悔しさ、泣きたくて 逆に笑い飛ばした、と故郷を離れ都会で生き抜く辛さを描いた曲。tomorrowは数年前にイカ天の後番組として放映された「イクゼバンド天国」に出演したとき歌った曲だそうです。未来が自分につながっているよ、今日も明日も歌おうよ という輝ける未来に気持ちを込めて歌っておりました。それにしても胸のすくような力強いボーカルでした。
<nacoさん>鍵盤弾き語りSSW。会社勤めを終えてライブに出演しているそうです。1月にRyoさんと同じオーディションに参加していたのがSNSに上がっていたので初見でしたがどんな音楽なのかな、と気にしておりました。キュートな声に堅実なピアノ。根強いファンが多そうです。「pisca-pisca」「iDentity」「花と猫とピースサイン」「エンドロールで夢を見る」「Side-B」「One」というセット。独特の世界観のある曲群でした。「iDentity」はオーディション合格の願いが叶わなかったとき、作ったそうです。君がいても動く世界、君がいなくても動く世界、戦い続けること。 この世界に生まれたのは何のため。と、切なさを込めて歌っておりました。「花と猫とピースサイン」は大好きな人との別れを、ピースサインが写った写真で回想する、これも切ない歌。One phrase(ワンフレーズ)というSSWグループにも属しており、グループの持ち曲から「One」をピックアップ。魅力的なルックスと声ですね!
<高井麻奈由さん>麻奈由さんは福島⇒群馬⇒NOMAD⇒GRAPESと、今日で遠征ツアーの最終日です。
①ナイトゲーム
②タイトル未定
③AM9:00のシンデレラ
④sweet my babe
⑤グンナイマイベッド
2日間連続でお会いできた麻奈由さん。『麻奈由さーん!』と声かけたくなるほど、勝手に思いを募らせています。
①「ナイトゲーム」はGRAPESの鍵盤と夜の景色がとてもマッチしている曲。”口唇で魅せるダイヤほどの輝きでトリコにするわ Love you Love you, baby,I wanna be with you” と快速なピアノで畳みかけます。アダルトに攻める曲での始まり。
②タイトル未定の新曲はこちらもGRAPESが似合うアダルトさが漂うスキップ系の曲。”月並みですが綺麗ですね 自慢の時計を見せましょう こっちを向いてHoney 本気になればOK ~そんなものには興味がない。 価値観って言葉知りませんか? ” こういった主旨。言葉が多くてメモが追いつきませんでしたが。人の心は簡単には崩せませんよ、と言い聞かせます。ここまでは比較的アップテンポで。
③「AM9:00(朝9時)のシンデレラ」はポーンと鳴らすピアノにそっと密やかに思いを込めてウィスパー気味に歌います。若干ハスキーな麻奈由さんの声質にとても似合う曲。 ”ああ 出会わなくて良かったなんて思えるようなサヨナラを ああ告げてよ もう2度と会いたくないって思うような 相応しいエンディングを” 朝が来れば夢も終わり、夢よありがとう、さようならと、別れを惜しむように切なく歌うのに心がキュンとします。MCでは昨日まで「暴れ馬ツアー」で北海道から九州までライブを開催、これをコンプリート(過去のブログ参照)。今日はまた違った気持ちで遠征の最後を飾れます、と語っておりました。
④「sweet my babe」も泣けるメロディで綴ったバラード。 ”ひとりで泣いているの? 願ってもいいんだよ どんな不安も どんな孤独も受け止めるよ ~きっと人はそうやって 繋いだ手と手を確かめ合って ~ Ah ため息さえ 光にしてそっと照らすから” 噛みしめるように思いを込めて歌います。あとで音源の歌詞カードを読んでも、その言葉の列がふんわりと温かさに包まれており、とても輝きを放つ曲だなと思います。”ほら溜め込んでた 言葉たちを空に吐き出して ひとつふたつと空に並べて光に変えよう sweet my babe”
⑤この遠征の最後の曲は愛する布団から逃げたくないけど行かなきゃいけない、また今夜ここで会いましょう” と眠気との闘いをコミカルに楽しく歌った「グンナイマイベッド」。”また今夜ここで会いましょう” ⇒ 昨日からの連チャンでまた今夜ここGRAPESで会ってしまった笑! とても素敵な麻奈由さんステージでした。
<Ryo Yoshinagaさん>トリはRyoさん。いよいよ弾き語りの始まりです。Ryoさんの弾き語りはストロボカフェで2回、大阪の箱ライブで1回拝見しました。GRAPESでは初見です。
①Melt
②mine
③星になる
④Leap ③⇒④はメドレー
⑤彗星が落ちた日
⑥Unelma
GRAPESのグランドピアノでRyoさんがピアノを弾くのを眺めていると 新しい目覚めの感覚を感じます。
今日の1曲目はパワーあふれるVo.が印象的な①「Melt」。普段立って、あるいはハイチェアーに少し腰を下ろした状態でハンドマイクで歌う体勢は、今日はピアノを弾きながら歌わなくてはならないので若干難しかろうと思います。しかし、持ち味の声量は変わりません。いつもと何ら変わりなく歌います。そこが凄い。鍵盤は4分音符を主体とし声に合わせて力強く、打つように弾きます。”疑わしい~こんな世の中でさえ~” の部分は長さを持たせ深く歌います。間奏やエンディングは音源やいつものライブでは聴かれないRyoさん独自のアレンジで。こんなMeltもいい雰囲気。
軽くMCをしながら試奏するのは②「mine」の前奏。最近私自身がハマっている曲で、おしゃれなmaj7thコードの繰り返し、弾むようなリズム。時折混ぜる降りるような転調と戻し。これらがカッコよく織りなす曲。さりげない音使いであっても歌詞は自分の内面を流暢な日本語で細かく描写した、苦悩ともとれるアンバランスさ、これがRyo Yoshinagaの音楽だと勝手な解釈です。やはりピアノで聴くのが一番。サビのボーカルではハイトーンのファルセットが綺麗に出ていて素晴らしい。アレンジも今日バージョンで違った和音を使ったりとてもいい感じです。
次のMCでは、普段サポートをつけて歌うことが多いのですが、今日は歴史の詰まった『おばあちゃんピアノ』(このピアノは女性と位置付けて)を弾くことも意義があると。また、ここ最近の災害に配慮し、音楽は直接人を救うものではないが、誰かの心に寄り添ったり拠り所になったりと、これも1つの意義であり、歌うことで誰かの活力になればいいと語りました。
③「星になる」⇒④「Leap」はRyoさんが作る曲は同じコード(調)を使うことが多いと2曲メドレーでつなぎました。「星になる」は大好きだった人が空の星になったとしても、時空を超え、いつでも会いに行けるというロマンあふれる曲。maj7thコード主体の綺麗な和音の響きを『おばあちゃんピアノ』が受け入れ、会場を質の高い音楽が包みます。今日の弾き語り、スピード感は自由であり、 "星になって~” のタメるところは思いを込めてリット(rit)を掛け、戻し。曲に1つのアクセントを入れます。最後 ”わたしは星になる” からそのまま「Leap」へと繋ぎます。この展開は鮮やか。これも弾き語りアレンジはレア。コード進行の難しさと歌も力を抜かずに見事に歌い上げました。Cメロの転調部分 ”飛ばない 飛びたい 飛ぶの 飛べない 飛ぼう 言葉って簡単で1つ変えてしまえばいい” の部分は前にも申し上げましたが「バ行五段活用」というRyoさんの日本語力が光る流れ。この順番、1つの意味が隠れているということで、そこも凄いなと思います。ここのCメロはリズムを刻まず抑え、終盤のサビでキーが半音上がるところも自然でした。それにも増して、Ryoさんの声のパワーはサビではより大きく、元気にさせてくれます。
⑤「彗星が落ちた日」これも弾き語りでやるのはすごく難度がある曲です。神秘的で不思議な雰囲気から始まり、中盤からは正確な4分音符の刻みをつけつつ、深みを掛けて歌います。抑揚をつけ、タメを入れ、思いを込めて歌っておりました。サビの声もよく通るなぁ。とても綺麗な歌い方。サビから間奏に入るときの大きな場面変更 ”あなたは知っていたの 愛を~” の部分は突き抜ける声、音源や普段のライブとは違った雰囲気で味わえました。最後の1フレーズはアカペラで。ファルセットも良くて素晴らしかった。
最後のMCでは今日この会場に集まったアーティスト、お客さん、スタッフ、そしてGRAPESそのもの。その出会いへの喜びを。この音楽を聴いて同じ気持ちになれる人がいたら何よりと。
⑥「Unelma」は強い声・強い意志・強い願いそれが凝縮された歌でした。間奏やエンディングはゆったり、しっとりと自由なテンポで。要(かなめ)の部分では強い4ビートで。 ”まだまだ諦められないの 夢は叶うものだから ねぇ” と神様へのお願いのように終わりました。今日の弾き語り、普段のサポートの有無が良い悪いではなく、純粋に弾き語りとして凄かった、素晴らしかったです。
<アンコール>
En.あなたは風のように(新曲)
アンコールは大事な人が空に旅立ったとき、頭の中に浮かんだ曲を具現化した「星になる」と同様のシチュエーションの曲。曲調は緩やかなバラード。 歌詞は聴けた範囲で。 ”あなたは風になって 星になって 雨になって 光になる 私は今日を生きる ここにいてね さようなら” maj7thを使い、1フレーズだけ違うコードが入ったり 調は上がっては戻る、Ryoさんらしい曲(ここが好きなんだ。。。感性的に)。おしゃれな中でもそこに秘めた思いが感じられます。また聴ける機会があるかはわかりませんが、とても素晴らしい曲でした。
今日の麻奈由さん・Ryoさんの弾き語り、記憶に残る素晴らしいステージでした。Ryoさんは普段とテーストの違うステージが堪能でき、音楽的にも素晴らしい弾き語りでした。麻奈由さんもツアー遠征+アルファの最終となるGRAPES、本当にお疲れさまでした。連続麻奈由さんにも釘付けの2日間でした。翌日は激務が待っていましたが、今日の2人の演奏を思い出し、不思議な力を貰いました。これからも魅力的な音楽を聴かせてください!
最後はやはり にゃんすけと。
※1.あまりにも感動しすぎて長過ぎて読みづらいブログとなってしまったこと、お詫びいたします。今後はよりシンプルに行ければと思います。次回なんだこりゃ短いな、と思っても決して気持ちが緩んだわけではありませんのでご了承ください。
※2.今年5月、名古屋新栄で行われたスリーマンライブ「AWESOME2.5」(福永倫子さん・高井麻奈由さん・Ryo Yoshinagaさん)を辿るように、9/24福永倫子さん・9/25高井麻奈由さん・9/26Ryo Yoshinagaさんと、この3daysで再現となりました。(ひとりAWESOME2.5!!!)
<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>
●2019/10/11(金) GRAPES北参道
●2019/10/19(土)『目黒ゴスペル祭2019』目黒区民センターホール
・ボイリミ(Voice with Unlimited tone):ゲスト出演 予定:16:00~16:15
●2019/10/26(土) GRAPES北参道 昼(Lunch Live)
●2019/11/27(水) coming soon
●2019/12/13(金) coming soon
●2019/12/24(火)自由が丘hyphen
「HARUNA×Ryo Yoshinaga CHRISTMAS LIVE」
Key.ハナブサユウキ/Perc.豊田稔
10/1(火) より予約開始
<高井麻奈由さん今後のライブスケジュール>
●10/4(金)歌酔倶楽部ありがとう(札幌)
『高井麻奈由&Tomomi ツーマンライブ』
Op18:30/St/19:00
Tomomi、高井麻奈由
●2019/10/10(木) 代官山NOMAD(東京)
Op18:30/St19:00
高井麻奈由、タカハシリツ、麻友(from 長野)、まり子
●2019/10/11(金)音楽居酒屋ちゃぶ音(柏)
「高井麻奈由×Tomomiツーマンライブ」
Op17:30/St19:30
Tomomi、高井麻奈由
●2019/10/12(土)風知空知(世田谷区北沢)
「拝郷メイコツーマンシリーズ引力」
Op18:30/St19:00
拝郷メイコ、高井麻奈由
●2019/10/19(土)UNION FIELD(札幌)
Op13:30/St14:00
*出演時刻後報
●2019/10/20(日)Understanding(札幌)
Op18:30/St19:00
久保田れな、高井麻奈由
●2019/10/24(木)Space Art Studio(札幌)
Op18:30/St19:00
佐藤大樹、高井麻奈由、細川正俊、美月
●2019/11/1(金)下北沢SEED SHIP
Op18:30/St19:00
中前りおん、naco、高井麻奈由、vessy
●2019/11/2(土)豪徳寺leaf room
高井麻奈由初の東京ワンマンライブ!!
「ウタゴエ~one step Tokyo~」
Op18:30/St19:00
高井麻奈由(pf&vo)、出田寿一(purc.)
●2019/11/15(金)夜空と月のピアス(名古屋)
Op18:30/St19:00
THE NATURALKILLERS、山口こうじ、世憂子、テッペー、高井麻奈由
●2019/11/17(日)
「タマタクChamppionsCarnival2019大阪大会」
大阪心斎橋 FootRock&BEERS、酔夏男、歌う魚、LIVE VAR Nにて開催決定!
●2019/11/20(水)フライアーパーク
Op20:00/St20:30
asahi.、森ユキノ、高井麻奈由
●2019/11/29(金)UNION FIELD
Op18:30/St19:00
吉田秋絵、高井麻奈由、吉川MANA(大阪)、朝妻美晴
●2019/12/5(木)Sunset Blue(名古屋)
●201912/6(金)酔夏男
●2019/12/7(土)心斎橋パーカホリック
高井麻奈由初の大阪ワンマンライブ!!
「ウタゴエ~one step Osaka~」
Op19:00/St19:30
O.A./Tomomi(札幌)
●2019/12/21(土)musica hall cafe(札幌)
「ウタゴエ~2019感謝祭~」
Op18:00/St18:30
●2019/12/24(火)KRAPS HALL(札幌)
高井麻奈由×Tomomiツーマンライブ
「永遠のおと」
Op19:00/St19:30
高井麻奈由、Tomomi
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