9/15自由が丘 hyphen・HARUNAさん・Ryo Yoshinagaさんツーマン

9/15(日)、自由が丘hyphen「HARUNA ✕ Ryo Yoshinagaツーマンライブ」。実力派SSW兼ボーカリスト2人によるツーマンライブが行われました。


Ryo YoshinagaさんとHARUNAさんがツーマンライブということで、早くから予定を立て、要望叶って珍しく日曜休みが取れました。自身 自由が丘を訪れたのは2度目、ライブ目的では初めてです。以前は20年ほど前、仕事のリサーチで訪れた以来。なんとも久しぶり。あの時印象に残っていたのは 鉄道をくぐる並木道 と 狭い路地にお洒落な雑貨店などが軒を連ねた光景。20年経った今では変わったのでしょうか。


初の地のライブ会場に行く前はいつも周囲を散策。並木道ありました。今日はお祭りらしく賑やかです。そして通り沿いや路地をちょっと入ったところに雑貨店や飲食店、ヘアサロンなどお洒落な店がたくさん。変わっていませんねー。


hyphenは自由が丘駅から5分かからない程度の場所、地下1階にあります。若干使い込まれた感のあるドアから階段を降りるとバーになっており、カウンターキッチンで受付と飲食の提供を一緒に行います。カウンターの奥には紅茶の大きな缶や袋が並んでおり、紅茶にもこだわった店のようです(日本酒も置いてありました)。今回のツーマン用に店のほうで特別メニューでHARUNAさんオリジナルティーとRyoさんオリジナルカクテルが用意されました(写真はオリジナルティー、すっきりかつ香ばしさがあります)。


サポート鍵盤はもちろんのハナブサユウキさん、そしてPer.は豊田稔さん。ステージはフラットな場所にキーボード(YAHAMA CP)、シンセ(Roland VR-09)、Per.一式が。脇にはアップライトピアノもありましたが、蓋は閉じてあったので今日は使わないでしょう。中央にはハイチェアーが2つとVo.用マイクが2本。客席はイスが所狭しと並べられています。どんどん入場してきて満員御礼となりました。


<オープニングコラボ>Vo.Cho.HARUNA・Ryo Yoshinaga Pf.ハナブサユウキ Per.豊田稔

Ain't No Mountain High Enough (Marvin Gaye)

開演。4人がステージに上がりました。ツーマンとは言え、4人全員ほぼ出ずっぱりとなります。オープニングはコラボのカバーから。あぁこの曲聴いたことある、と思いながらアップテンポの洋楽を聴いていました。序盤から大盛り上がり。それにしても洋楽音痴の自分には。聴いたことあっても歌手名と曲名が出てこない。あとでRyoさんに曲名を教えてもらいました。ありがとう!

<第一部:Ryo Yoshinagaさん>Vo.Cho.HARUNA・Ryo Yoshinaga Pf.ハナブサユウキ Per.豊田稔

1)リフレイン

2)星になる

3)Distance

4)頬に夜の灯(吉田美奈子)

5)アンテノール      (Twin Vo.)

6)彗星が落ちた日     (Twin Vo.)

7)ilmapallo(新曲)

8)My Way Free Way = M.W.F.W.

9)Leap

全曲どちらかが歌い、どちらがハモる。またはお互いにパートをチェンジしながら歌います。Ryoさん赤の欧風柄ワンピースに栗色のショートヘアが素敵です。

「リフレイン」1曲目は、しっとりとお洒落な3拍子の曲。音源『Viilea』の中からRyoさんが以前から大事に歌っている曲。サビではHARUNAさんが上ハモを乗せるのが見事に。大サビではRyoさんのエネルギー満点の声がキーンと突き刺さり、突き刺された自分は実に気持ちいい。

「星になる」Ryoさんを代表する夜空の満天の星を仰ぎ、大好きな人は距離がどれだけ離れていても心は一緒だよ、と語ってくれるmaj7コード主体のお洒落な舞曲。豊田さんPer.のハイハットの刻みが軽快に響き、ハナブサさんのPf.も美しい。メロディとコードがものすごくマッチしていています。Per.豊田さんのBDはバスドラでなくカホンなのでキックペダルではないのですね。打楽器というのも演奏形態が多彩で どんなステージでも楽器の使い方を眺めてしまいます。HARUNAさんここは下ハモで色付けました。

「Distance」音源化はされていないがライブではよく歌われる軽快なリズムの曲。男女の甘い恋の歌。距離が縮まれば言葉は必要ない。ハナブサさんの華麗なPf.プレイでRyoさんが歌うというパターンから今日はPer.とCho.+タンバリンが加わってバンドVer.に。これも滅多にない編成で貴重な音を聴く機会になりました。

「頬に夏の灯」ここでカバーを1曲。Ryoさんが以前から気に入っていて、いつかライブで歌いたいと言っていたのを思い出す、吉田美奈子さんの曲。80年代前半の曲で、自分は吉田美奈子さんの名前だけは存じ上げていましたが(ある有名歌手のプロデュースをしていた)、実際の吉田さんの歌を聴いたことはありませんで、Ryoさんのコメントを見て調べたところ、とてもいい曲ではないですか!こっちのほうがリアル世代なのに色んな曲を知ってらっしゃる。メロディがとても綺麗で夜の街を象徴する舞台設定です。

 ”擦れ違う人 色とりどり 輝く灯に頬を染めたら 一番好きなあなたの為 わずかだけど愛を贈ろう”

今日のアレンジは音源のビート感とは違って、ハナブサさんの鍵盤から入るしっとりとした雰囲気で、これもまたRyo Yoshinagaのボーカル力が発揮されています。HARUNAさんCho.もお洒落に。Per.豊田さんのユニゾンも凄くいいです。男性ハモが入るの、いいなぁ!

「アンテノール」コラボのツインVo.きました!この曲はHARUNAさんがRyoさんの曲をぜひ歌いたいということでセットに入りました。7/15のRyoさんバースデーライブでもゲストとしてこの曲を歌われました。世の中や自分の中に潜むワルイ男、ワルイ女の感情。。これを見事な表現で表すRyo Yoshinagaのもう1つの顔(!!)と呼ぶべき異色の曲。HARUNAさんもかなり同調しているようで!(歌だからね、設定だからねと)。アレンジはPer.のスキップするリズムから入る音源と同じ雰囲気で、Pf.がベース音を効かせながら入っていくタイプ。Vo.はお互いパートをチェンジしながらハモを取ったり、 ”出会ってしまった~か~ら~ 願ってしまった~か~ら~)とCho.パートをHARUNAさんがRyoさんに被せていく。大サビではRyoさんのスーパーボイスが炸裂します。 ”アンテノールが 運んでくるでしょう~~~”2人のボーカルが呼応しつつ最後の盛り上がりは凄みがあります。

「彗星が落ちた日」この曲もツインVo.で。これもHARUNAさんがぜひということでセットに(音楽好きな人にはたまらない曲だと思います)。日常思っていることを言葉にするのが好きなRyoさん。抽象的でありながらも伝えたい思いがわかる歌詞、厳かに始まりつつ壮大に花開き最後を締めくくる(燃え尽きる)というエネルギーを使うバラードでいつもRyoさんのパワーに圧倒されます。この曲も2人でパートを分け合い補い合い最後は熱唱。『燃え尽きますねぇ~』と。まだライブは前半ですよ!

「ilmapallo」今日のライブ、Ryoさんは新曲を持ってきました。”イルマパッロ”はフィンランド語で”風船”という意味だそうです。日常のふとした感情をアップなノリで。自分でいられることを壊さぬように日々を続けていく、こんな日がどこまで続くのだろう 空っぽの風船に息を吹き込んで膨らませよう。 こんな歌詞だったでしょうか。サビの部分ではOh-Oh-Oh-という声に客席も同調し、みんなで歌いました。

「M.W.F.W.(My Way Free Way)」終盤に差し掛かってきました。ここでRyo Yoshinaga / ハナブサユウキ(合作)が誇るアップなナンバーで。HARUNAさんもシェイカーを振りビートを刻みながら。客席もクラップで盛り立てます。夜の高速道路を車でかっ飛ばしていこうと。”制限速度 常識超えて 手応えのない自由ないか探そう~” かっ飛ばしたその先に何を求めているのか。当所(あてど)もない感情の行く先を車窓からの夜空にぶん投げている、そんな感じです。

「Leap」Ryoさん最後の曲は、先日配信リリースされた飛翔という意味を持つタイトルの曲。このところRyoさんのライブではこの曲で最後を飾ります。”指先の感情だけで海だって越えられる時代でしょう” というネットやSNS、グローバルな社会環境を背景に自分の進むべく道を一歩ずつ歩んでいこう、という前途洋々で聴いているほうも気分が晴れやかになります。曲自体はハナブサさんも制作に加わり、いい意味で複雑さがあります。これも音楽好きにはたまらない曲です。HARUNAさんも上ハモで参加し壮大に賑やかになりました。



<第二部:HARUNAさん>Vo.Cho.Pf.HARUNA・Vo.Cho.Ryo Yoshinaga Pf.Syn.ハナブサユウキ Per.豊田稔

1)in my room -take2-

2)キレイゴトの花

3)moon beach melody

4)ハロー・グッバイ

5)雨のち晴れるよ

6)Wild Flower      (Twin Vo.)

7)プライド      (Twin Vo.)

8)どれだけ愛を叫んでも (新曲)

9)smile again (弾き語り)    Vo.Pf.HARUNA


1)~8)は全曲どちらかが歌い、どちらがハモる。またはお互いにパートをチェンジしながら歌います。HARUNAさんはPf.に入り、ハナブサさんは後ろのシンセに移ります。Ryoさんは右に寄ってまさかの自分の真ん前に!ロケーションばっちり。

「in my room-take2-」静かな部屋で一人思いにふけるバラード。透明感のあるHARUNAさんの声が美しい。Syn.のストリングス音色とPer.が柔らかく包みます。RyoさんのCho.も寄り添うように。先日購入した音源に入っていたのが弾き語りでのtake1。take2という指摘はご本人からありましたが、どこが違っているか?それは今後HARUNAさんのライブに行くときまでの楽しみとしましょう。(音源の歌詞カードに歌詞がないのは敢えてなのか?)

「キレイゴトの花」先日のSEEDSHIPでもセットに入った抒情的に奏でるメロディが切ない3拍子の曲。”君のことを咲かせられたら笑っていよう キレイゴトの花を咲かせられた笑っていたいよ” 重厚な曲と歌唱力がハンパない。

「moon beach melody」茅ヶ崎出身のHARUNAさんらしい、夜の海が似合うお洒落で色気満点の曲。Syn.はEP音色で。冒頭フェイクで入れていたという ”ha~ha~ というメロディは ”は~るな~”に聞こえるようで客席からも何となく合わせた声が聞こえます。しかしなんとも綺麗な曲。。

「ハロー・グッバイ」HARUNAさんセンターのVo.に、ハナブサさんはPf.に戻りました。夢の世界を漂っているような曲なんですけど、 ”ハロー ハロー グッバイ”の部分は明快に強い口調で歌う。歌詞はHARUNAさんの作詞を『意味がわからない』と事務所がダメ出ししそうになったところをこれでいい、聴き手それぞれが理解すればいい、と押し通したと言います。というわけで自分が最初に聴いた理解度としては、これは浅い眠りのシチュエーションで、『現実よこんにちは、夢よグッバイ、夢の世界から目覚めてください』こんな捉え方です。

「雨のち晴れるよ」さらさらとした雨が降る中を、軽快なステップを踏むように。心ウキウキするような曲。豊田さんのシェイカーもリズミカル。サビの歌詞 ”単純なことばかりでも肝心なことだらけで 私らしくあるためには~” の部分のHARUNAさんの中音域のVo.が特に強く出ていて心にグッと刺さります。綺麗なメロディなんだけれどもパワフルなところが凄い。

「Wild flower」ここでコラボのツインVo.コーナー。枯れない花と意味づけている、強さと美しさを兼ね備えたゆったり3拍子の曲。RyoさんがメインVo.でHARUNAさんが声を添える。涙を流しながらでも『浄化』し、次の道ヘ進むという意思表示であると。RyoさんがHARUNAさんのこの曲を歌いたいとリクエストということで、確かに強く美しい声を持つRyoさんだから歌える。しかしRyoさんも自分の持ち曲みたいに歌いますね。素晴らしいです。

「プライド」次のコラボはHARUNAさんがRyoさんに是非歌ってほしいと逆リクエストした曲。Jazz調にゆったりしたところから快速にテンポアップ。むしゃくしゃした怒りとか悪い感情を吐き出しすっきりするような歌詞、剥き出しの感情。Ryoさんのボーカルも燃える、叫ぶ。”これが私のっプライド” 息の合った2人に圧倒。これはRyoさんに歌ってほしいという理由もわかります。

「どれだけ愛を叫んでも」8月のHARUNAさんワンマンで発表されたという新曲。覚えやすいメロディとストレートな歌詞で、繰り返し歌うサビの部分 ”どれだけ愛を叫んでも あなたには届かない それでも愛を叫んでるよ それでもそばにいたいの” と同じメロディで歌う ”ラララ” は、繰り返すうちに客席も一緒に歌いだしたと言います。新曲初披露のタイミングで既に聴き手のハート♥を掴んだ曲。今日もサビからラララに入るうちに大声でみんなで歌っておりました(自分も!)。演者と一つになれますねこの曲!

「smile again」この曲はHARUNAさん独りで弾き語り。輝かしい歌詞とメロディで、HARUNAさんの強い透き通る声が似合います。”アリガトウって伝えたくて 光に向かって咲く花のように この青空に憧れを映し出して もう一度笑顔で歩き出すよ” 独りで歌うことに意味があるなぁ。眩しいです。


<アンコールコラボ>Vo.HARUNA・Ryo Yoshinaga Pf.ハナブサユウキ Per.豊田稔

En.接吻-kiss-(ORIGINAL LOVE)

さあ、皆さん戻ってきて4人で、オリジナル・ラヴの名曲を。さすがに自分もこれは知っている(いくらなんでも。。)。ここから撮影OKになったので色々貼ります。ブログの上にあるのもこの場面です。ビートに乗っって、ボーカルを取り、ハモを取る2人。自分も映しながら全部歌っておりました。楽しい!HARUNAさんのロングトーンのボイスとRyoさんのソウルフルなスキャットがたまらない。


ツーマンライブ、大盛況ののち終了しました。互いの持ち曲にハモを付けたり、交代してメインVo.を取ったり、新曲を投入したり、みんなで歌ったり。楽しい時間はあっという間です。HARUNAさん・Ryoさんのスーパーボーカリストの競演凄かった!ハナブサさん、豊田さんも素晴らしい演奏ありがとうございます。自由が丘のゴージャスな夜を満喫できました。


<Ryo Yoshinagaさん今後のスケジュール>

●2019/9/26(木)北参道GRAPES

 naco/高井麻奈由/Ryo Yoshinaga(21:00~)/安倍みなみ

 https://tiget.net/events/65913

 https://kitasando.grapes.tokyo/events/1719


<HARUNAさん今後のスケジュール>

●2019/9/18(水)横浜BBストリート

 Op18:30/St19:30 /矢野絢子/HARUNA(Per.豊田稔)/Kayo

●2019/9/21(土)吉祥寺Bistro1048

 1st 19:30-19:50 / 2nd 21:00-21:20

●2019/9/27(金)吉祥寺Bistro1048

 1st 19:30-19:50 / 2nd 21:00-21:20











ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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