8/9(金)、代官山LOOP「groovin」。Ryo Yoshinagaさん・Keijiさん・color-code・E.R.Iさん。異なるスタイルの4組の出演、Ryo Yoshinagaさんのステージレポです。
酷暑の中、ここ最近は力仕事(荷造り)がメイン。運送業者じゃないんですけどね。屋外の作業じゃないとはいえ、結構汗水出ます。仕事の性格上お盆休みはないので、来週も何日かは続くでしょう。その合間を縫ってのRyoさんのライブ、8月は2回しかないので外せません。
今日のLOOPでのRyoさんは、7/15のバースデーライブ以来のライブ出演、あの時はセンターステージやゲストとのコラボ、サプライズケーキ🎂といろいろ盛りだくさんの内容でした。それに加えて新作音源「Leap」の発表、数週間を経て8/7にLeapダウンロード配信開始と、新しい動きを引っ提げての今日のステージとなります。客席はスタンディング、ここは頑張りどころです。
<Ryo Yoshinagaさん>今日のライブはGt.サポートは森本隆寛さん。先日3/31の駒沢でバックを務めたほか、4/6のワンマンライブでもEg.を担当、その時リリースしたアルバム「Loistaa」でもギタリストとして参加されました。いつもRyoさんを支える重要なミュージシャンの1人です(しかも男前!)。
①Unelma
②mine
③アンテノール
④彗星が落ちた日
⑤Melt
⑥Leap
【Unelma】Gt.ストロークのシャリーンとした煌びやかな音色が似合うこの曲から。改めてギターで聴くと違って聴こえてこれもまたいいですね!Ryoさんは地声がとにかく強い。強いのでよく通る。そして若干ボーイッシュな地声だと思います。だから元気が出てくる。地声だけでなく裏声の使い分けも鍛錬されていて高低を繰り返すオリジナル曲も正しく、力強く歌える、この人の声は宝物だと思います。このブログでは何度となく出てきますが「Unelma」とはフィンランド語で『夢』(=フィンランド好きなRyoさんはアルバム名や曲名にしばしばフィンランド語を用います)を意味します。フィンランドでは夢は2つの単語があり、そのうちの1つがUnelmaという単語なのだそう。夢を叶えるためには諦めてはいけない、まだまだ諦められないうちは頑張ろう、そういう前向きな歌詞。今日はギターの音色もありその歌の鮮烈さが一層際立っていました。歌1本、ギター1本でこのパワーは凄過ぎます。
【mine】お洒落なコードを使いつつもPOPな曲調で弾むようなスタイルで演奏される曲。なるほどアップテンポの曲はこれを持ってきましたか!(アルファベット4文字の曲を持ってくるかと思いました)。この曲はクラップで後押しです。ギターもハイポジを使って(左手駆使)かなり難しい進行です。シャープな音色も引き続きギターならでは。歌詞は自分自身の思い悩み、葛藤、闘いのような描写をしつつも、結局決めるのは自分ひとり、自分の人生だから。この曲久しぶりにライブで聴いたので特記します。
”いつまでも降り続ける この雨にいっそ溶けてしまえば 楽になるかな
望んだ現実(いま)が目の前にちらつくだけで逃げ出したい 明日へと
どうやっても 私はここに”
サビの部分はバンドアレンジではPOPにジャンピングするような曲調で展開しますが、音源とかでは自分は雨に流れる涙のように聴き取れます(文字通り雨という文字が入っていますが)。サビの後半では段階を踏むようにファルセットへの進行。すごく泣きの歌詞のように感じ取れますが、暗くなり過ぎないようにしたのがRyoさんの配慮だと思います。
【アンテノール】この季節にぴったりの熱帯夜のジメっとした環境を舞台とした曲。男女のイケない過ちとそれを悔やむ自分自身。不快指数に理性が保てない心を見事に描写した曲。音源でのグルーヴ感はまさに ”熱帯夜の気怠さはいつも 思考回路を遮断” してしまうウネり。 ”その程度の女(私)なんだって思った” という歌詞は「私は見くびられている」という残念な気持ち、”その程度の男なんだって思った” は「男とはそんなもん」という残念な気持ち。それでも熱帯夜は思考回路を狂わせてしまう、よく考えられた歌です。Ryoさんの曲の中では異色で、セットリストに1つアクセントが入ります。Gt.もボディを叩いたりミュートで弾いたりと、ポイントポイントで聴かせてくれます。
”出会わないほうが幸せな結末を 知らないほうが幸せな結末を
アンテノールが運んでくるでしょう~~~”
この部分の Ryoさんのボーカルが伸びていてました。さすがの肺活量!
【彗星が落ちた日】4月に発売したアルバム「Loistaa」ではUnelma・アンテノールに続き、彗星が落ちた日も収録されています。この曲をギターのバックで聴くのは初めてです。静かに夜の星の世界に入っていき、二人の強い思いに繋がっていくストーリー立てた壮大なバラード。最後の盛り上がりはとてつもなく熱いです。Ryoさんの2番からサビにかけてのタメにタメたあとの熱唱は筆舌に尽くしがたい圧力があります。自分はこのスケールの大きさにいつも圧倒されています。物語は もし地球に彗星が落ちる(8/9という日も配慮されていたことが受け取れます)ことがわかったとき、自身は愛する人とどう生きていくか、それを描いた曲だと思います。「滅びの美しさ」のような。前も書いたけど、やっぱりあの〇イタニックの映画を連想させるんですねぇ滅びの美しさというのは。
【Melt】いい曲が続きます。Ryoさんの生きたパワーがふんだんに伝わるこの曲は、昨年ダウンロード配信でリリースされたRyo Yoshinaga取って置きの名曲。音源では声1本・Pf.一本で戦ってますが、今日はGt.が相手。自分はこの曲は戦いだと思っています。森本さんGt.もアグレッシブに弾きますが決してRyoさんの歌に影響しないように引き受ける。そんなバランスが垣間見えます。歌詞は自分自身に思い悩みながらも結局は自分自身次第なんだと思った瞬間に心が融解(メルト)していった。メルトしたら楽になった!と。なるほど曲調こそ違うものの「mine」に通ずるものがあります。Meltが収録されたダウンロード型アルバム「Rakastua」はカップリング曲も併せてRyo Yoshinagaのすさまじいボーカル力が思う存分体感できるアルバムだと思います。
【Leap】今宵最後の曲は、8/7にダウンロード配信リリースされたばかりのNew音源。Leapとは英語で飛翔・跳躍という意味があります。この曲のディレクションの明確さ、日本語力の高さ、語るように歌い不自然なところが皆無、前向きで元気が出る曲調と歌詞。これらが相まって作られたRyo Yoshinaga 名曲中の名曲。いつもはPf.の伴奏で聴かれることが多いのが、今日はGt.サウンドで。ギターも凄く合いますね!この元気が出る曲に思わずこちらもコブシを振り上げそうになります。それだけ力を持つ曲。もっと多くの人に知ってもらいたい。そう切に願います。日本語力を駆使した歌詞がCメロに。
”飛ばない 飛びたい 飛ぶの 飛べない 飛ぼう 言葉って簡単で一つ変えてしまえばいい”
このフレーズは飛ぶの五段活用が組み入れられています。さらに本人談ではこの5つの言葉の並びにはある方向性が存在するとか。。それはRyoさんに直接伺ってみるといいと思います。
”指先の感情だけで 海だって越えられる時代でしょ 胸に手を当てて聞いてみて~~”
”一歩だけその一歩でいい 海だって越えられる時代でしょ 胸に手を当てて聞いてみて~~”
ネット・スマホの普及が世界を変える=1つの言葉や表現の発信が瞬時にグローバルに反応し、時代を変えていく。指先1つで世界を変える、そんな世の中がやってきたよ。このチャンスを逃す手はない、そんな声が聞こえてきます。曲の解説がメインとなってしまいましたが、Ryo Yoshinagaの音楽をもっともっと世に伝える意味でも敢えての書き込みとなりました。
2番手のKeijiさんは自らはVo.とKey.を弾きつつ、DAWを駆使して同期を取ったDr.Ba.Eg.の3名とのバンド演奏。シティPOPS的なサウンドが心地よく、いい感じだなぁと思いました。3番手Color-codeは打って変わって、切れ味の鋭いダンスを披露しつつVo.力のある3人女性グループ。運動量もものすごくダンスアイドルとしてレベルが高いと思います。トリのE.R.IさんはDJ DYMONさんのターンテーブルをバックにビートの効いたサウンドで歌って踊ります。夏らしくて客席もノっていました。今日はアコースティックはRyoさん、2番手はバンド、3番手はアイドル、4番手はDJ+R&Bと、異色の組み合わせのLOOP4組でした。
終演後はRyoさんと音楽の話や、Leapの素晴らしさについて話をいたしました。森本さんのギタープレイもとても参考に(1capo.が2曲あり、なるほどーと)なりました。これからのLeap音源化で更なるレベルアップもしてほしいし、Leap=飛翔・跳躍。これをきっかけに大いに世界(せいかい)を翔たいてほしいと思います。身体はボロボロでも、心はとても元気になりました。Ryoさん・森本さん、今日もありがとう!
<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>
●2019/8/18(日) 関内Sam's up<投げ銭ライブ>
Open18:30/Start19:00 投げ銭+1order/Key. ハナブサユウキ
tiget.net/events/65187
https://www.bar-samsup.com/archives/2713
●2019/9/1(日)10:30~11:00 【ON AIR】
レディオ湘南(83.1MHz)「エソラビト菜々子のオトノワ♪」
【公開収録ゲスト出演(8/11)】
http://radioshonan.co.jp/index.php
サイマルラジオ:
https://www.jcbasimul.com/?radio=%e3%83%ac%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%aa%e6%b9%98%e5%8d%97
●2019/9/15(日)自由が丘 hyphen(ハイフン)
「HARUNA × Ryo Yoshinaga」ツーマンライブ
Open19:00/Start19:30 /Pf.ハナブサユウキ/Per.豊田稔
http://r.goope.jp/hyphen/
https://tiget.net/events/62611
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