7/23(火)、恵比寿天窓Switch.「.switch presents 『Dramatic Afterglow』」。惑星アブノーマル・福永倫子さん・曽根由希江さん・AmamiyaMaakoさん の4組のアーティストの出演。福永倫子さん・高位妃楊子さん出演のステージレポです。
梅雨空もそろそろ終わりそうな7月後半の東京。5月にお会いしたばかりの名古屋出身のアーティスト、福永倫子さんが上京してライブをするという情報を察知し、このタイミング、待っておりました。
5月にお会いしたのは、栄ミナミ音楽祭の夜、栄地区のライブハウスでのスリーマンで初めてご挨拶、それから6月の代々木公園でのフリーライブではステージは観れたものの、お会いすることはできず。6月下旬の教会でのゴスペルコンサートではやっとすれ違いざまにお会いすることができた次第。様々な機会ありつつも、なかなかしっかりと箱ライブを拝見することができませんでした。次の関東でのライブは未定ということで、大変貴重な機会となります。ちょうど恵比寿で仕事上の要件がありましたので、終了後ダッシュで開演に間に合いました。
<惑星アブノーマル>2人組女子Vo.Pf.。代官山などで何度かステージを拝見しています。シャープな声のVo.とDAW系の演奏の中でお洒落なEPを奏でるPf.。10分前まで仕事モードだったものの、いきなり頭を切り替えるのは結構ハードでしたけれども、全く知らないミュージシャンではなかったのですぐにエネルギーが沸き立ちました。ビートの効いたサウンドに客席も手を上げ手を振り、アゲアゲムード。その中で鍵盤の落ち着いた旋律が対比的で特徴高い音楽性に1つスパイスが効いた感じでした。
<福永倫子さん>今夜の福永さんのステージはVo.に専念、Pf.とKey.を高位妃楊子さんが担当します。横向きのグランドピアノとは直角に正面向きに真っ赤なKORG KROSS 88鍵盤の大きな躯体。グラピの関係でステージから左側に位置したため、自分もさっきまで左側に座っていたのをお二人がよく見えるよう、右手後方からの立ち見にそそっと移動しました。
福永さんは緑のロングTシャツにジーンズのアクティブなスタイル。その緑と高位さんの弾くKey. の赤が補色的に対比していてお互いに映えます。
1)Fantasy (Vo.福永倫子 Key.高位妃楊子)
2)水曜の夜に (Vo.福永倫子 Pf.高位妃楊子)
3)Anymore (Vo.福永倫子 Key.高位妃楊子)
4)瞳-Film- (Vo.福永倫子 Pf.高位妃楊子)
5)Groovin' (Vo.福永倫子 Pf.高位妃楊子)
「Fantasy」幻想的なKey.の音色がふんわりと入りつつ、歌う福永さんのソフトな歌い方から、流れるような声。静けさの中に緊張感が走ります。思わず固唾を飲むような。。 ”I feel so good 鮮やかに Dreamin' on 誰にも邪魔されない You make me feel so 七色の空 キラメク 私だけの Fantasy” ダンサブルでビート感の豊富な福永さんのもう1つの世界観の曲から。とても難しい曲だと思います。音源は入手していない(まだ?)のですが5/11の新栄の箱でも歌われたし、Youtubeでよく聴いておりました。
「水曜の夜に」6月に新音源としてリリースされたご当地名古屋の夜を舞台にした曲。高位さんのグラピとバンドオケをバックに。 ”水曜日の夜に君とカブトビールを小さなポディアム(演壇)にのせて 夢見ていた理想と今がかけ離れても 自分を愛することは忘れない” カブトビールとは愛知県半田市独自発祥のビールメーカーで、現在は操業しておらず、赤レンガのビール工場が現地に歴史的建造物として残され、地域のシンボルとなっているそう。またカブトビール復刻プロジェクトが発足し、現在は愛知県などの限定地域の飲食店で飲めるそうです。大手ビールメーカーに挑戦した経歴をもつ愛知県の誇りとなるこのビール、復刻版ぜひ飲んでみたいですね! そんな愛知県民のエネルギーを蓄えたようなアダルトでJazzy、そしてどことなくクラシカルな曲は、夜のお酒を楽しみながら自分の夢を一歩ずつ目標立てて叶えていきたい。そんな思いがあります。今日は火曜の夜ですけど「水曜の夜」だと思って楽しみましょう。(納屋橋にいい店があるようですね)
「Anymore」高位さん再びKey.に戻りEPの音色が小気味いい今月リリースされたナンバー。 ”星が踊り 月が笑う すれ違う恋人達” ⇒ ”窓に流れるヘッドライト Night Cruising 初デート” ⇒ ”Don't know anymore 今すぐに君に逢えない”~~ ノリやビート感、グルーヴを重要視し、Hippopも織り交ぜながら色々な場面が繋がって作られているこの曲、すごい複雑で難しい。クラップも後押しして盛り立てます。
「瞳-Film-」過去を振り返りあの頃がよかった、と思うのは決して後ろ向きなことではなく、あの頃の自分が今現在の自分に力を与えている、そんなMCと共に歌われるアコースティックなバラード。キンコンカンコンと昔懐かしい学校のチャイムをアレンジしたメロディが随所に流れ、リバーブもかかってサラウンドが素敵に演出。 ”夏の光 思い出すあの坂道を 君と歩いた何度も 駅までの帰り道” 季節的にもマッチしていてとても風流です。福永さんもとても綺麗に歌い上げていて、シンガーとしても素晴らしい!
「Groovin'」最後の曲はこれしかありません。高位さんのグラピが流れるように入り、歌に入るときはさっそうとサビから。”始まる show time 弾ける泡の rhythm 気晴らしにステップを ビートは Sixteen 週末のシンデレラ 感じるまま 踊るだけ” 会場がこのビートで最高潮! この曲は福永さんのフラッグシップとなる曲でしょう。 Aメロでは横に流れるように ”残業逃れた friday night 街は色めいて 夜風が歌う funk soul イカすね” この部分も言葉の使い方が上手い。そしてBメロ ”Drive it slow... Drive it slow... 急かしい日常 忘れよう” とタテの4拍のビート。音源はバンドが前面に出ていますが、今日のグラピ1本のGroovin'もメロディアスで逆にお洒落な中、倫子さんだけあって、ノリよくGroovin'を会場のお客さんとみんなで1つになるところも流石。最後のラララ~の部分は女子から、つぎ男子から、最後みんなで!「Groovin'」ホントにカッコいいです。
<曽根由希江さん>初見の鍵盤シンガーソングライター。普段は弾き語りで演奏しているそうですが、今日はバンドスタイル。かなりの実績があるようで、調べると先日行われたホールワンマンでは相当な規模の編成で超満席の中、大盛況だったようです。まだまだこの世界は自分の知らない名アーティストが多いです。今日の編成、Dr.Ba.Eg.Cho.の男子4人に囲まれ、Vo.Pf.を担当されます。やはり実力者だけあって、声に輝きがあり色気もあります。MCもキュートで人をひきつけます。バンド演奏も圧巻で、Cho.の男性も、Ba.もめちゃ凄かった。音楽性は幅広く、昭和歌謡チックな曲やアダルトでJazzyなナンバー、女性を応援する輝きのある華やかな曲(Beautiful Ladyって言ってたかな?)まで網羅。レベルが高いアーティストでした。
<AmamiyaMaakoさん>ステージは大転換。Macが何台置かれるのか?Vo.Amamiyaさんに2台、後ろのPad系Dr.男性にも。キックペダルは踏んでるし、Ba.男性も堅実に弾いてますので完全DAW系ではないようですが。今日のスリーピースはレアなのかも。弾けるビート感と、Hippopを交えたエネルギーに満ち溢れた曲。調べたらドラム歴があるようで、Macはサンプラーにつなげてパッドにしていたようです。赤いキャップがキュートな DAW女子ボーカリスト。特に「Hoppy Happy」っていうホッピー(飲むやつ)を歌った曲が音楽スタイルを表していると思います。
出番後の途中に福永さんにご挨拶、終演後はお二人にもやっとお話ができました。高位さんはGroovin'のMVにメインアクトとして素敵な姿を披露され、すでに自分の中では有名でした。6月のゴスペルでのバック演奏もアクティブでしたし。今日もまた素敵なステージで二人の息の合った演奏が堪能でき、心はGroovin'でした。
<福永倫子さんライブ情報>
●2019/8/4(日) 「AWESOME!! vol.3」
会場:Music Bar Perch Op18:00/St18:30/
出演:福永倫子/鎌田峻平/福富まい/水橋渉
0コメント