7/12(金)、東新宿真昼の月 夜の太陽「太陽と月のダンス」。中淳郎さん・北川さやかさん・今井里歩さん・さわひろ子さん・谷口深雪さんの5組。2番手の北川さんから聴くことができました。
梅雨空と低温多湿な日々が先月から続きます。エアコンの冷気がカラダをいじめます。7月に入り仕事も多少忙しくなってきて少し体調を崩してしまいました。ようやく回復基調に向かい、今井さんの2か月ぶりのライブに間に合うことができました。様子見だったため、駆け込みでした。
<北川さやかさん>Pf.弾き語り。2018/4/27、場所はここ真昼で1度拝見した記憶。あの時も対バンは今井さん・谷口さんでした。結構重なるものです。円熟味のある素敵なボーカルと鍵盤。季節柄、落ち着きのあるしっとりした「季節を越えて」、アダルトでアップテンポな「imagery」、新月の曲「New moon」、「気まぐれベイビー」など。最後に歌った運転苦手女子がドライブを楽しむ「ペーパードライバー」という快速な曲が印象的でした。とてもよかった。
<今井里歩さん>今井さんは5/14のここ、真昼以来およそ2か月ぶりのライブ出演です。その間 様々な経験を積んできたということで久しぶりのライブ、聴くのが楽しみでした。
①We Still Go
②手をつないで
③I'll meet you
④アルイテユケル
⑤good day
2か月ぶりのライブ登場、音楽以外の出来事もあり、前回5月のライブでは心配されていたこと(左足ペダル)もすっかりよくなったようで安心しました。そのブランクを経て最初のセットは「We Still Go」というアップテンポな曲。苦しみもがきあがいても前を向いて進んでいこう、という音源ではバンドサウンドが重厚に響く今井さんでは珍しいロック調。この出だしのノリに遅れまいと、クラップはしっかり刻ませてもらいました。続いては「手をつないで」。 ”最終地点なんてない 手をつないだまま~” とWe Still Goと連続してアップテンポのナンバーで。今井さんが2曲続けて快速な曲を歌うのは(しかもいきなり!)珍しいんでは? 停滞しかぎな日常を打破すべく自らを鼓舞せんと。梅雨空ですのでこんなセットで気分を晴らすのもいいかも。今井さん的にも久々のライブでのオリジナル曲ということで景気づけに、というところでしょうか。Pf.の裏拍を入れたリズム感も鮮やかだったし、Cメロの静かな部分は若干穏やかに歌って抑揚をつけたり、音楽的もレベルアップを感じた 手をつないで でした。2曲目は最近のセットには頻繁に入る「I'll meet you」。物憂げな表情で歌うシンコペの効いた洋のテーストの曲。今日セットに入らない「勿忘草」と対みたいな位置づけで最近の今井さんの持ち曲となっています(後述)。とても綺麗に素敵に歌い上げ、作品として素晴らしかったです。しかし最近の今井さん、背負っている感を感じます。「アルイテユケル」は今井さんが大事にしている名曲。Pf.で静かに、サビでは抑揚をつけて。ボーカル講師の本領発揮という声の出し方。梅雨の曇り空に光明が差す、という具合。最初この曲を聴いて今井さんの音楽を好きになりました。歌におけるテーマ、前向きな歌詞、曲調と進行そしてコード展開(D♭から始まりサビで1音あがり、次のサビで半音上がり、最後はD♭に戻るというのは聴いたことがない。ふつうはキーが上がったら戻ることはないはず)、どれも素晴らしく、更に2年前出した音源より深みがより増しています。そう、今日のテーマは『深み』。先程の北川さんといい、深みのあって綺麗な歌声。実力派が続いています。最後は恒例の「good day」梅雨空を吹き飛ばしてくれる晴れやかで穏やかな今井さんの声・メロディが会場に響きました。今日のセットは非常に貴重でした!!
<さわひろ子さん>恐らく直近では昨年末の水道橋Words忘年会でのステージが記憶にあります。ショートヘアで終始にこやかで晴れ渡る素敵な笑顔が印象的のさわさん。Vo.もふんわり柔らか。おとぎ話のような語りをMCに入れつつのセットでした。Pf.サポートは何度も拝見している伊藤詩織さん(しおたそさん)。しおたそさんは今日誕生日だそうで、冒頭 Happy Birthday to youをさわさんほか皆さんで歌ってお祝いをいたしました。おめでとうございます!(鍵盤に座っていたのはご本人で弾いたのも本人という状態でしたが)MCのテーマは今日のライブ同様「太陽と月のダンス」。月に憧れた太陽が、大好きなお月様の側に行きたいとの思う気持ちと、ずっとは無理だけど1日だけ夢を叶えましょうというお月様の洒落た計らい。それを歌になぞらえて、物語を作っておりました。「mimosa(ミモザ)」「からたち」「玉響(たまゆら)」「真夜中」「夜明けの晩に」。幻想的なムード満点のステージでした。Pf.も正確無比、Vo.とも息ぴったりでのめり込むステージでした。
<谷口深雪さん>最後は大御所の登場。Pf.弾き語りでしっとり纏めてくれます。「はじまりの色」「あかになる」「羽根のない十字架」「夏綴り」「うらうら」。人生観豊富な含蓄のあるまろやかなVo.と文書を辿っていっくような8分音符が連なる鍵盤。1つ1つに物語がある、文庫本のような曲たちでした。大阪出身ということで定期的に上京してライブを行っているとのこと。En.「ソリスト」泣けや~歌えや~いつかはみな散りゆく~というサビは誰でも覚えられる歌詞と味のあるVo.。淡々としたPf.。アンコールまで取っておいたこの曲、待っておりました。この曲の味わい、いつも谷口さんのステージの時に感じております。
終演前の今井さん出番終了後、飛び込みの自分に気づいてくれたようです。2か月ぶりの素敵な歌と鍵盤、ありがとうございました。どちらも一層磨きがかかったように感じます。前述から連呼している「深み」がさらに増した今井さん、声や鍵盤だけでなく曲や歌詞も以前とはそういう面で違っていると思います。振り返れば2016/6/23、代官山NOMADにて今井さんのステージを初見で。これが当時の写真。。。出典:https://ameblo.jp/rihoimai/day-20160625.html
その時は対面せずに終わりましたが貰ったフライヤーが何故か捨てられず、翌年、Showroomを頻繁に行うようになり、リスナーとなった自分はちょうど2年前の2017/7/11、下北沢monarecordで初めてご挨拶できました。翌週すぐにワンマンを楽しみ、以降2年間、いろいろ・いろいろ!環境は変わりながらもライブを聴きに行かせていただいております。
I'll meet you, I'll meet you この場所で何度でも
出会い直したい 信じてみたい 素晴らしい世界を
I'll find you, I'll find you この広すぎる世界でも
分かち合えること 捨てたくない 例え笑われても
移りゆくもの いつかは忘れられても 信じてみたい
この「I'll meet you」の歌詞がしみじみとします。
出会い直す、出会ってくれてありがとう。こんな言葉が心を横切ります。普段の投稿からも人生のわびさびを含ませつつ、現状に満足せず、今よりいい音楽を追求する姿勢は見て取れ、飽くなき探求心を感じます。まだまだ2年ぽっくりですけれど、今井里歩の音楽がどういう道を突き進むか、注意深く見守っていきたいと思います。
<今井里歩さん今後のライブスケジュール>
●2019/7/30(火)吉祥寺スターパインズカフェ
Op18:30/St19:00 / 今井里歩(19:00〜) / きしのりこ / 南紗椰 / 立石純子
●2019/8/8(金)東新宿真昼の月 夜の太陽
●2019/9/13(金)水道橋Words
●2019/9/19(水)四谷天窓.comfort
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