6/27(木)、北参道ストロボカフェ「オトノアリカ」。fukaさん・mitsukoさん・Blue×Dayz・ささきりゅうさん・Ryo Yoshinagaさんの出演でした。Ryo Yoshinagaさんの素敵な歌、今日も堪能できました。
毎回素敵な歌声で圧倒してくれるRyoさんのライブ、最近は行かないほうが珍しいくらいになっております。今日もいろいろカブっておりましたが、ここに来ることに。梅雨の時期に季節外れの台風が近づき、風は騒然と吹き、天気も次第に変化してきました。そういえば、前回6/15代官山LOOPも先月の大阪も天気悪かったような。誰かが呼んでる?笑
今日のオトノアリカの出演者さん、特にVo.に実力あるアーティストばかりでした。Gt.弾き語りのfukaさんはハリのある実直系の声、Pf.弾き語りのmitsukoさんは若干ハスキーで落ち着いた大人な音楽。鍵盤もJazzyで軽やか・お洒落に弾きます。Blue×Dayzは若手男子2人組(Vo.とGt.)。声はバンドでも映えそうな高音がよく通るハリのある声(系統でいうと河村隆一さんか?)「歌うたいのバラッド」のカバーなんかもカッコよかった。4番手ささきりゅうさんはGt.弾き語り。この人もバンド向きの力ある域の広い声をお持ち。いい声しているなぁ。女性のお客さんもいらっしゃったが、この人のファンでしょうか。
<Ryo Yoshinagaさん>
この日のトリはRyo Yoshinagaさん。今日は普段セットにあまり入らない曲も集めてやりますという事前の告知と、ハナブサユウキさんが登場、鍵盤を弾きます。ストロボではRyoさんのライブは2回弾き語りで拝見していますが、鍵盤サポートは初めて観ます。壇上にお二人が現れたとき、またまた血が滾り(たぎり)ました。
①Cry for the moon
②ドアをあけるまで
③アンテノール
④Unelma
⑤Leap
「Cry for the moon」。Ryoさんのロングトーンの肺活量を使ったボーカル力が生きる、ゆったりとしたバラード。ダウンロード式ミニアルバム「Rakastua」に収録の「Melt」のカップリング曲。Meltがパワー系の曲に対し、秘めたる力を持ったRyoさんの名曲。原曲を何十回か聴いてますが、聴けば聴くほどボーカルが難しいなあと思う。いわゆる『歌いまわし』に凄さを感じます。 ”拾い集めては~~~~~” の部分など、長く伸ばすところを様々に高低させてビブラートを入れ、複雑な流れになります。 Cメロ ”繋いだ手は~ずっと離れないと信じていた本当は~” のところは、Ryoさんの刃物のような鋭い声が胸に突き刺さります。歌詞は『Cry for the moon⇒月を欲しいと泣く⇒名月を取ってくれろと泣くこかな』まさに日本でも同じことわざがあるように、遠すぎて手に届かない月を自分の遠い願いなぞらえる。そんな思いが歌に込められています。Ryoさんの2枚のアルバム「Viilea」「Loistaa」この珠玉のアルバムの間にある「Rakastua」は、Ryoさんの人並外れたボーカル力とハナブサさんの鍵盤力がふんだんに体験できるミニアルバムであって、Ryoさんの音源を聴いたことがある人もない人も、絶対聴くべき2曲だと本気で思います。
「ドアをあけるまで」通常セットの5曲のうち1曲に稀に入る、軽やかにメランコリックなメロディの曲。何度か聴いた中では歌詞が2つの意味に分かれて題名の「ドアをあけるまで」に繋がっていくような気がします。ドアが内向きか外向きか。入り込む⇔開け放つ。その両方をシチュエーションにして1つの歌詞にしたように思います。 ”行ってきます~が~あまりにもナチュラルで~” のサビの部分、Ryoさんの透き通る声が素敵。
「アンテノール」ここまでの2曲は音源化されていない曲。続いては新作CD「Loistaa」収録の、大人の男女の行きずりの恋の行末を、その愚かな感情を抑えきれずにはいられなかった自嘲と相手への幻滅を思う。Youtube映像ではアコースティックバンド仕様でアグレッシブなナンバー、音源ではガラッと様相を変え、スキップ感を増したHIPPOPな雰囲気に。今日のグラピ鍵盤のハナブサさんとRyoさんのチョイスはバラード系。いつもよりゆったり長めに夜の雰囲気を満喫できるように奏でます。中盤の ”熱帯夜の気怠さはいつも~思考回路を遮断する” の一瞬声をファルセットにする部分も音程が正確無比、そして静かな基調からの盛り上がり、 ”アンテノールが運んでくるでしょう~~~~” での伸びるRyoさんのボーカルがたまらない。歌詞もよく考えられて作られていて本当に凄い。
「Unelma」アンテノールに引き続き、Loistaaからの曲。ストロボのグランドピアノがナチュラルに優しく響きます。Bメロの転調部分は4拍のリズムが のっしのっし歩く、力強い躍動感と歌詞 ”カードのように並べた権力の盾を振りかざし我が物顔の 大人たちが貴方を責めたりしたんでしょう 醜い羨ましさなんかいらない どれだけ自分が前を向いてるか それほど美しい力はないでしょう” 夢を夢と思わず叶えていこうよ、他人を羨むような妨げる感情を捨てて。そんなメッセージも感じます。ハナブサさんの鍵盤のアレンジも特別仕様。間奏は音数が多くとても華やかでした。素晴らしい!
「Leap」最後は英語で「跳躍・飛翔」を意味するLeap。音源化されていない曲でもライブではよく歌われます。この歌、詞も曲もとても涙が出てくるほど大好き(自分の中で人気急上昇中)なのでとても嬉しい。Unelmaと同様、前向きなベクトル満載のこの曲、詞に使う言葉も力強くてRyoさんらしい。この力強い言葉はRyoさんのパワーある声でないと似合わない。 ”晴れの日が怖くても 雨の日を憂いても 朝は私に追いついてしまう 空に生かされてるということ 指先の感情だけで海だって越えられる時代でしょう 胸に手を当てて聴いてみて 鼓動が響く 私は生かされてる” この中で『空に生かされている』という表現は初めて聞く言葉でした。どのような捉え方をすればいいか調べたところ、ドンズバではないもののお釈迦様の言葉で『人間は天に生かされ~』という般若天行のページにぶつかりました。この中にはすべては空に繋がっている、という教えです。この歌のもう1つの深さに触れた感じがしました。
今日のセット5曲は①②⑤が音源化されいない曲、③④は今までと少し異なるアレンジで聴くことができました。RyoさんもMCで『Ryo Yoshinagaを初めて観るかたも ライブに来たことがあるかたも同じくらい楽しめるようにしました』と。確かに初見に近いレアなライブとなったと思います。もう、Leapサイコー!最高過ぎます。
特別な夜を満喫した今日の終演後、お二人とビールで乾杯!いやーお疲れ様でした いいライブでした!今日もありがとう!最後にRyoさん・ハナブサさんのツーショットで。ハナブサさんは別のライブのリハからの駆け付けでキーボードを背負っています。本当にお疲れ様!
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