5/2(木)昼、下北沢SEEDSHIP「玖咲舞プレゼンツ 終末☆超☆感謝祭」。玖咲舞さんによるアコースティックワンマンライブのレポです。
玖咲さんにとって令和時代初のライブはこのワンマンとなりました。平成時代も聴きにきてくれたファンに対する日頃の感謝を込め、2/3水道橋wordsでのレコ発☆大☆感謝祭を超えるべく、今回はなんと観覧無料のライブとなりました(要予約・2オーダー制)。この出血大サービスの玖咲さんの心意気は大したもの。50名の予約席はソールドアウト、客席は超満員でした。開場待ちの行列も階段下(地上)まで行きました。
そして今日は強力な助っ人、チェロ奏者(Vc.)の安藤葉月さん(はーちゃん)がサポート。安藤さんは玖咲さんの学校の後輩で、以前から まいたそのサポートを頻繁にしています。自分は安藤さんのサポートは2017/5の月島音楽祭が初見で2年前となります。その後数々の名場面で安藤さんは まいたそを援護射撃しています。
開演。2人の入場、衣装は悪魔コス。2017/12の真昼の月 夜の太陽「ワールズエンド」(参照:https://ameblo.jp/ishidukuri/entry-12339225495.html)が記憶に蘇ります。ツノ再生!まいたそPf.のAで弦とのチューニング、途端に厳しい表情の2人、静まり返る客席、張り詰めた空気が漂います。Pf.Vc.ともPAなしの生音。マイクのみ使用。SEEDSHIPはこれで十分過ぎるぐらい素晴らしい音が聴けます。マイク音は抑え気味で楽器とのバランスは申しぶんなし。
<セットリスト> Pf.玖咲舞 / Vc.安藤葉月
1)The End Of The World (Skeeter Davis)
2)寄生虫X
3)悪役
4)メメント
5)エイリアンズ
1)~5)は間隙を挟まず連続での演奏。これも7曲を連続で歌った「ワールズエンド」の第1部を彷彿させる畳みかけるような連続技です。1)The End Of The World この曲は聴き覚えがありました。「ワールズエンド」の時です。”あなたの愛を失って世界は終わりました”と悲しく切ない曲のカバー。ただ嘆き悲しむというよりは淡々としていて、逆にそれが諦めというか、放心というか。世界よ、さようなら。そんな感じです。 2)寄生虫X ”わたしは恐らく人ではなくあなたに寄生した別の何か~” 地球では上手く生きられず苦悩を描く自身の気持ち。チェロの被せがとても自然に入って綺麗。 3)悪役 前奏を入れてからのアレンジ。少し前のライブで聴いたことある旋律でした。Vc.はどのようなアレンジ?低音弦をふんだんに取り入れてよりブラックな悪役に。客席は2度のクラップの機会を逃さずに一斉に ”鬼さん(お兄さん)こちら手の鳴るほうへ”⇒「パチパチ!!!」まいたそ本人もこのクラップに驚いたそう。この曲が発表されたのは1/3の年始最初(制作期間明け)のライブ。そこでは誰もこのクラップを知る人はいないのでパチパチは まいたそだけでしたが、そのあと客席もやるようなったのは自然発生的なのでしょうか?既にトレードマークとなったこの曲は まいたそライブのアクセントとなっています。4)メメント キーボードでの演奏だとアンプによって爆音系のパンチがある曲となりますが、今日はグランドピアノの生音がとてもきれいでエレガント。それにVc.の重ね方が多彩。ある時は高音弦でソロを取ったり、中音でバッキングしたり、時には低音弦でベースのように下を安定化させたり。チェロというのは万能な楽器なんだなあと改めて思いました。5)エイリアンズ 音源でもPf.弾き語りで他の楽器は入らない曲ですが、初めて他の楽器と合わせるのを聴きます。そしてすごくいい感じだと思いました。クソ世界を生きてゆくために頑張って行こうと元気づける曲で、曲調も輝かしさを持っていてとても好きな曲です。
ここで初めてのMC。はーちゃんの紹介は ”今日は僕(しもべ)を連れてきました”⇒”しもべかい!”のやり取りで場内は爆笑。それでもチェリストとして、多忙な毎日を送っているというはーちゃんをリスペクトする気持ちが表れています。本来はクラシック畑の人(江東区のコンサートでの3重奏が懐かしい)なのです。先輩後輩の間柄を超えてサポートを続けるということは いかにはーちゃんがまいたその音楽を買っているかというのがわかります。そう言えばはーちゃんは まいたそのイントネーションが”ま”に来ている。自分は”いたそ”が大きい。皆さんどっちですか?
6)鍵穴
7)アンドロメダ
8)中野区、某日の夜
9)ワールズエンド
10)超新星★
6)鍵穴 音源ではバリバリのバンド演奏のこの曲は瑞々しい鍵盤の4分音符に。威風堂々に歌うまいたその張り上げる声が美しい。Vc.もレガートに音を重ねてゆったりと演奏。”そうやって器用に服を脱がせたって ごめんね 私からは何にも奪えないよ” 心の鍵穴は簡単には開けさせない。 7)アンドロメダ 昼の演奏なんですが夜中の雰囲気を醸し出す満天の星空を見上げて寂しそうに歌う姿。夜⇒黒いピアノに黒いマニキュアをした指の動きが大変優雅。安定感のあるVc.の存在がPf.Vo.の安定も誘う。中盤ではpiz.も交えて色を添える。 8)中野区、某日の夜 Pf.弾き語り。最近投入された曲。1週間ほど前の投稿で、中野区、某日の夜 に加えて ”手に取るように思い起こせば、私の孤独の中で、アナタが今も息衝いている。” とありました。以前のブログでも書いたのですが、アンドロメダの続編のように近くて遠い心の心の距離感を感じます。最後 あなたの呼吸が聞こえる ⇒ 息を吸う(すー) ⇒ 吐く(はー) と呼吸音。 9)ワールズエンド 「ズチャチャチャーン、ズチャチャチャーン」と威勢のいいピアノの前奏、え、この曲やるのか!おお!とアドレナリンが身体を流れました。2017/12のバンドワンマンで演奏して以来でしょうか(たぶん)。これはバンド向けの曲だと思いましたが、アコースティック環境の中で攻め立ててくれました。これは圧巻もの。ダイナミックにガンガン、力の限り弾かれる鍵盤。Vc.も盛り立てる。世紀末の様相をハードロック調に歌う。 ”オメガ メテオ アルテマ グラビガ グラビジャ グラビダ 身モ 心モ ボロボロ ケアル シタッテ ナオラナイ” FFの呪文も唱えながら攻撃を受ける、ケアルは回復呪文(昔FFⅠ・Ⅱ・Ⅲにハマったんだよな・・)。この演奏物凄くエネルギーを使っていると思います。バンド分の音圧を鍵盤で表現、渾身の演奏でした。そうとう消耗したんでは。。最後は左手を鍵盤上で転がしてガガガガ・・と轟音。この曲は玖咲史上に残る凄まじい演奏だったと思います。いやすごかった。10)超新星★ MC。いつもは次のライブや企画のことを常に考えているが、この曲を歌う時だけは、これでノドが潰れてもいい、今ここで燃え尽きてもいい、思いながら歌っていますと。冒頭は合唱しつつアカペラで。
ビルの屋上から 身体を蹴り上げても
重力は許さない 空へは逃げられない
ビルの屋上から 身体を投げ出すのを
誰かが待ち侘びている 期待の目で
2コーラス目からPf.が入り、サビへと移ります。2番からVc.が入ってくる。低音主体でじっくり固定。
声を枯らして 身も心も全て使い切るのさ
瞼の裏 アナタにワタシの最期を焼き付けたい 残像を遺して 死にたい
SEEDSHIPでこの曲を聴きたくてここに来ました。燃えた。燃え尽きた。そんな感想は何度もこのブログで同じようなコメントをしていますが、それしかないんかい!というぐらい燃え尽きますね。まいたそライブ あるあるです。
<Pf.弾き語り>
11)愛の宿 MC「この歌こそがすべての不安を打ち消してきた」そう語るまいたそ。2017年に全国リリースしたアルバム「メメント・モリ」の最後を飾る、独り弾き語りの曲。 ”今日はもう眠ろう。 起こしちゃったかな、ごめんね。” ”こんな窓辺が無数にあること” 愛なのか愛じゃないのかわからない部屋で詰まっているこの宿。対価を支払うのが愛なのか?考えつつも ”何にもいらないや” と考えを放棄してしまう。そこに一定の虚しさは払拭できない。最後の荒れ狂うような間奏。そしてここでマイクを外して肉声で。 ”今日はもう眠ろう。 起こしちゃったかな、ごめんね 今夜もきみの腕に、帰ってきた。” 力の限り弾き抜いたピアノ、声。出し尽くしました。Vc.はーちゃんも含めふたり、ありがとう!
終演後は物販で。昼間のライブは時間に余裕があっていいですね。演奏者にとっては夜が多いので昼にピークを合わせるのは大変だと思います。その中で素晴らしい歌と演奏にシビれました。SEEDSHIPという最高の環境にも恵まれました。ここはPf.弾き語りアーティストの聖地ですね。玖咲さん、SEEDSHIPでやってくれてありがとう、と言いたい。今回のワンマンが8/4(日)のレコ発ワンマン(青山月見ル君想フ)への挑戦に繋がります。今日も物販は大行列でした。次につながる手応えを着実にまいたそは掴んだと確信します。はーちゃんにも久しぶりにお会いできました。またクラシック聴きたいですね。今日も強力なサポートありがとうございました。
<玖咲舞さん今後のライブ日程>
★5月5日(日)板橋ファイト!【玖咲舞プレゼンツ 五ヶ月連続スリーマン~板橋より愛をこめて~第三回】
玖咲舞/城所葵/瑠惟夏
Open 18:30/Start 19:00/出演 20:30~
●5月6日(月祝)【ハグロック FESTIVAL2019 GW】
渋谷gee-ge.出演 18:10~18:40
●5月10日(金)川口キャバリーノ
金城色/玖咲舞/香音/野崎万葉
Open 18:30/Start 19:00/出演 19:40~
●5月11日(土)草加駅前アコス広場
ゆきこhr/Crisis Climb/moca/玖咲舞/田中ミズホ/ほのかるび/長尾ちえみ/門西恋/鹿野レイ/大竹真衣/サポニン/MC:ぽんちゃん
Start 12:30/出演 14:00~
●5月16日(木)横浜O-SITE
寺治爽子/玖咲舞/神楽サティ/川﨑レオン
Open 19:00/Start 19:30
●5月22日(水)水道橋Words
秋田谷陸/山城優平/玖咲舞/菅野創一郎/ねこぜ・こーじ
Open 18:30 / Start 19:00 /出演 20:10~
●5月23日(木)青山 月見ル君想フ【山本ハテナ&秋山璃帆主催 Fantastic Moon Vol.1】
秋山璃帆/玖咲舞/Cappen/en'paca/山本ハテナ
Open 18:30/Start 19:00/出演 20:45~
●5月26日(日)町田The Play House
O two Current/Spring Forest/玖咲舞/すいかのぱちぱち/木造建築/...and more.
Open 16:00/Start 16:30
●5月29日(水)GRAPES KITASANDO
皿屋恵/悠奈/玖咲舞/I'sCUBE
Open 18:30/Start 19:00/出演 21:00~(トリ)
★6月2日(日)板橋ファイト!【玖咲舞プレゼンツ 五ヶ月連続スリーマン~板橋より愛をこめて~第四回】
ゲスト:ユカリエ/and more...
Open 18:30/Start 19:00
●6月7日(金)川口キャバリーノ
吉澤里美/玖咲舞/福田友里絵/宮武愛理
Open 18:30/Start 19:00/出演 19:40~
●6月15日(土)詳細未定(フリーライブ)
●6月16日(日)水道橋Words
★7月7日(日)板橋ファイト!【玖咲舞プレゼンツ 五ヶ月連続スリーマン~板橋より愛をこめて~第五回】
ゲスト後報 Open 18:30/Start 19:00
●7月12日(金) 川口キャバリーノ
●7月21日(日)井荻チャイナスクエア
玖咲舞/and more...
Open 18:00/Start 19:00
✩★✩レコ発単独公演✩★✩8月4日(日)青山 月見ル君想フ
【玖咲舞 レコ発ワンマンショー THE THING 〜 遊星からの寄生虫X観測ツアー 〜】
Open 18:15/Start 19:00
●9月11日(水)東新宿 真昼の月夜の太陽
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