11/10(土)、恵比寿天窓.switch「さとう麻衣レコ発one man live!~アンティークなわたしになるの~」。さとう麻衣さんによる東京でのレコ発ワンマンライブでした。
先だって麻衣さんの故郷・群馬で行われた本年1回目のレコ発ワンマンライブが8/25。そこから2か月余りを経て いよいよやってきた東京でのレコ発ワンマンライブがここ恵比寿天窓.switchでした。8/25は群馬は高崎での開催。交通に便利な場所だったので多少の距離でも行くことができました(あの時はとても暑かった!)。そして今日は過去最大規模ではないかという恵比寿天窓でのワンマンライブです。色々な都合があるなか、今日ここに来れた奇跡に感謝したい。
開場です。物販では同じ事務所のアーティスト、中前りおんさんが今日はサポートをしております。お疲れ様です!サポートメンバーは 麻衣さんの音源やライブサポートではお馴染みのキーボーディスト平畑徹也さん、パーカッションは菅野可奈子さん。平畑さんや菅野さんはストロボカフェ等でのステージで何度か拝見しています。8/25高崎ワンマンでは平畑さんも出演しています。ベースの海老沼崇史さんは初見ですが、数々のアーティストのバックを支えている実績。強力なサポートを得ての麻衣さんのステージがいよいよ始まります。
麻衣さんは中央にNord Electro5 HP、向かって右手には平畑さんのキーボードが2段(上:Nord STAGE、下:Nord Piano3)、左手には海老沼さん、麻衣さんの後ろには菅野さんの打楽器がズラリ。宇宙空間のようなSEと共に麻衣さんとメンバーが登場。髪を上に束ね、気合が入っております。
<メンバー>Vo.Pf.さとう麻衣(一部Toy Piano) Key.Syn.Cho.平畑徹也(一部Gt./ Accordion) Ba.Cho.海老沼崇史 Per.Cho.菅野可奈子 ※敬称略
<バンド>
①LEVEL
②シンデレラの憂鬱
③前にしか進めない僕達 (Gt.)
④桜の花が咲いたら
⑤ねぇ、コロ (Toy Piano / Accordion)
<デュエット>
⑥ラブレター Vo.さとう麻衣 Key.平畑徹也
⑦半端戦士 Vo.Pf.さとう麻衣 Key.平畑徹也
★画伯コーナー★
<弾き語り>Vo.Pf.さとう麻衣
⑧幸せのヒント
⑨キボウノカタマリ
<バンド>
⑩グンマ
⑪夢の鳥
⑫グッバイフォーム (Gt.)
⑬ココロノキョリノハカリカタ Vo.さとう麻衣 Key..平畑徹也 Ba.海老沼崇史 Per.菅野可奈子
⑭かわいいは簡単に作れない
<アンコール>
⑮ふるさと Vo.Pf.さとう麻衣
⑯ときめきさがし Vo.Pf.さとう麻衣 Key.Syn.平畑徹也 Ba.海老沼崇史 Per.菅野可奈子
初っ端から快速な①「LEVEL」、②「シンデレラの憂鬱」は今回のレコ発の曲。アグレッシブに攻めます。アレンジも今までと全く違うような。中盤のリズミカルなキメがカッコいい。Synth.は特殊な音色で曲を色づける。③「前にしか進めない僕達」平畑さんGt.に持ち替えてストロークを刻む。ビートが効いたこの曲は、手拍子が自然と発生。ノッてきました!最後のコーラス「ラーララーラー」も楽しく聴こえる。
ここでメンバーひとりひとりの紹介。ちょうどギターを手にしていた平畑さんを ”on Guitar!”と紹介して笑いを取りました。平畑さんギターは滅多に弾かないそうです。すぐにSynth.に戻りました。
④「桜の花が咲いたら」美しいSynth.の音色。リバーブの効いたシンセパッド音が響いていたのでPer.菅野さんまたは平畑さんが弾いていたのでしょう(よく見えず)。そんあ幻想的な音をバックにした麻衣さんの美しい声が素敵な和風バラード。”大切な誰かを失ったばかりに心に穴がぽっかり空くことがある、でもこの穴はどうやっても塞がらないし、塞ぐ必要もない”MCではこんな思いも。”桜の花が咲いても埋まらないパズルの一部 君の空けた一部を残して置きたくて”と謳う。⑤「ねぇ、コロ」気が付きませんでしたが、麻衣さんの鍵盤の横にトイピアノが置いてありました。それをコンコンと弾きながら始まる。”コロ”という大切な家族と育った麻衣さんとそれを失った悲しみが露呈します。妹と呼ぶ”なな”も今年旅立ち、その悲しみは大きなものでしょう。この大きな穴は④「桜の花が咲いたら」に通ずるものを感じます。曲順をくっつけた意味を感じます。平畑さんのアコーディオンも物悲しく。だんだんと感極まる。
ここから麻衣さんと平畑さんの2人で。⑥「ラブレター」は麻衣さんが19歳の頃から歌い続けているとのこと。10代でこんな曲が作れるのか!と驚き。ボーカルに専念し、気持ちを込め、胸に手を当て歌う姿。⑦「半端戦士」は鍵盤どうしのデュエット。連弾のようにお互いの鍵盤裁きがリンクする。めっちゃハイレベル。間奏の速弾きは生唾もの。相当な練習を積んだのでしょう。凄かった。
ここで「画伯コーナー」。高崎ワンマンでもやった企画。お客さんの中から1人、くじ引きで当選した人の似顔絵を即興で麻衣さんが描くというもの。今回はイスの下に当たりの紙が貼ってあるということでみんな一斉に当たりの紙を探します。男性のお客さんが当選、描いている間はブレークタイムということでBGMが鳴り、一生懸命スケッチする麻衣さん。画伯の真剣な表情。完成後披露してくれた作品はとても似ておりました。この絵は後でTシャツにして後日当選者にプレゼントされるそうです。
⑧⑨は弾き語りで2曲。⑧「幸せのヒント」を歌う前のMC”わたしは周囲に恵まれた。幸せは幸せなことに自分が気づけること"。歌詞に”見えない優しさがいつでも僕達(ぼくら)を包んでる”とあります。逆に言うと、幸せと思えない人はそこに幸せがあることに気づけないことなのか、と思いました。⑨「キボウノカタマリ」あまりライブではやらない曲を持ってきてくれました。この曲は弾き語りで聴くのは初めてかな?音源ではブラスバンドに彩られた華やかさが目立ちますが、基は弾き語りから始めたものでしょう。その原点とも思える曲調。ゆったりと、しっかりと言い聞かせるように歌ってくれる姿は凛々しいです。遡ると、2年前の2016/6/21、Amazonで購入した「原告CRAFTSMAN」を聴いた最初の曲「キボウノカタマリ」の完成度にブッ飛んだのを思い出します。(思えば2016/6/11のワンマンに行っておけば。。)
弾き語りコーナーが終わり、クライマックス。バンドメンバーが戻って来ました。メンバーは麻衣さん直筆の似顔絵Tシャツで! 可奈子さんは特長捉えていてとても上手い。平畑さんは違う色のTシャツのお腹に前回8/25の似顔絵の布を貼っての登場。8月のあの時、白Tの中、胸にガムテープを貼ったエピソードがありましたが、それを避けるためにTシャツを変えたのかなあと思いました。どうやら違う理由のようです(失くしたと言ってましたが)。海老沼さんの胸には「エビ」の全体とエビ天の絵柄(これもやけに上手い)。”海老沼だし、ここ恵比天だから!⇒そもそも似顔絵じゃないじゃん!”と麻衣さんの理由に対し、メンバーからツっ込まれてました。
そして取って置きの曲、みんなこの曲を待っていた⑩「グンマ」。特にバックコーラスの”ぐんま~あ~”は麻衣さんファンなら誰でも歌えるところ、とくに事前の練習はなし。”グンマ~⇒ぐんま~あ~”は客席から物凄いボルテージの大声。バッチリのリアクションに麻衣さん自身も少しびっくりしながらも最高潮の盛り上がり。音源を何度も聴いたりしてやっと解読に成功しました間奏の早口言葉も炸裂。
”鶴舞うの形の群馬県、場所を把握していない君に言わせると「鶴は舞ってない」と言う。そんな県の真ん中、緑の深海に生まれた「さとう麻衣」が普通ど真ん中の名前で東京を目指し、東京に住んで早八年、今も忘れない、群馬の心。”
もしかしたら今日のライブバージョンで少し変えているかもしれませんが、高崎ワンマンからさらにアップグレードした「グンマ」。終盤ではもう一度お客さんとのコール&レスポンス。”まだまだ声が小さい!” 客席を煽る麻衣さんにノセられるように大歓声。群馬とは縁もゆかりもない自分もグンマの魂を胸に宿すように叫びました。もう自分は半分群馬県民なのでしょう笑。⑪「夢の鳥」満天の星空を仰ぐようなリズミカルなナンバー。Synth.平畑さんの創り出す音色がこの曲にとても合っていて、以前の箱ライブでも印象に残っておりました。⑫「グッバイフォーム」は人生をスポーツに例え、七転び八起きの精神で頑張れと自分を叱咤激励するような曲。平畑さんアコギに持ち替え、カッティング主体で徹している感。最後”一緒に来てくれよー”のところ、麻衣さんのまっすぐな声に空に高々と人差し指。⑬「ココロノキョリノハカリカタ」。MCでは”大切な人になればなるほど言葉に出すことが素直にできなくて。そんなもどかしさを歌います”と。麻衣さんはVo.に専念(確か)、平畑さんのKey.、海老沼さん・菅野さんのリズム隊で。音色を美しいピアノサウンドに変えて。”ママの作ったおにぎりよりもおいしいものがまだ見つからない パパの拳の重さを知ればそんな重さで見つからない”。面と向かっては言いにくい言葉を歌にしたご両親への感謝の歌。⑭「かわいいは簡単に作れない」そして最後の曲は、本日発売された「シンデレラの憂鬱」のカップリング曲。MC”今日のタイトル『アンティークなわたしになるの』のアンティークとは、ずっと大切にされ、愛され続け、受け継がれ大切にされていくもの。ちょっとのキズでもその傷さえも美しく労われる、そんな存在に私はなりたい。と思い、このタイトルにしました”。「かわいいは簡単に作れない」は空の上に行っても愛されている、空から見守ってくれている、そんな思いが込められた曲です。
アンコールでは麻衣さんは自画像Tシャツに着替えての再登壇。今回ジャケットやポスター、アー写を担当されたカメラマンのお子さんから花束の贈呈がありました。⑮「ふるさと」は弾き語りで。今日は「ふるさと」のMVに出演されたかたもライブを観に来られたそうですが、はるばる群馬からこの日を待ちわび足を運んだふるさとの皆さんや、来られなかった人たちにも届くような声で歌ってくれました。バンドメンバーも戻り、⑯「ときめきさがし」は今日の本当のラスト。”あなたに今日もまた会えますように あなたに明日もまた会えますように”。すべての出会えた人への感謝と、これからの幸せを信じて。
終演しました。ステージの後ろにはプロジェクターで麻衣さんのMVが流れています。麻衣さん2018年最大のイベントは大盛況のなか、群馬、そして東京で幕を閉じました。麻衣さんと関係深いアーティストさん、元アーティストさんも観覧に駆けつけ、麻衣さんのワンマンの成功を祝いました。物販のCDや新作画伯タオルもかなり売れたようです。麻衣さん、やり切った感が漲ります。サポートメンバーの方もお疲れさまでした。(平畑さんとも握手できた!!)
麻衣さんの音楽は、カッコいい曲、力強い曲、優しさ溢れる曲、悲しい曲、どれもが人肌の温もりを感じます。ふるさと群馬、麻衣さんのご家族・ご友人、そして家族の一員であったコロ・なな、2匹の存在の温もり。これらが麻衣さんの人生を形成し、音楽となって昇華していったと思います。まずはワンマン成功おめでとうございます!これからも群馬魂を込めた音楽をお願いいたします。
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