11/28(日)、中目黒楽屋(らくや)にて、5人組コーラスグループ「オルタンシア」のファーストライブが開催されました。
オルタンシア(Hortensia)はフランス語で「アジサイ」だそうです。ちなみに英語では「Hydrangea」(ハイドランジア)。いくつもの花を咲かせて1つの大きな花を形成する、コーラスグループに相応しい名前だと思います。
メンバーは女性3名(akebiさん・ENA(吉松恵菜)さん・R.I(今井里歩)さん)・男性2名(hideさん・PJさん)です。2020年のコロナ禍、ボーカル講師である5人がオンラインで繋がりリモートでのコーラスグループを作って動画を投稿したのが始まりです。これらの投稿はYoutube(https://www.youtube.com/channel/UCFYJorUhXo5wfq5Blvybv9g)を見て頂くと2020年6月にアカペラによるPretenderから始まっています。これらの動画、さすがボーカル講師集団だけあってハイレベルな映像が見られますが、ついにリアルライブの開催に至りました。オルタンシアにとっても自分にとっても待ち望んでいたことです。
今日の舞台は中目黒楽屋。楽屋は中目黒の飲食店街(目黒銀座二番街)の真ん中にあります。昼ライブで天気は晴天ですが、強烈な寒風が吹いて日陰は結構寒いです。並んでいると開場時間に。お店は縦長で入り口側にキッチン、中腹に客席、奥にはグランドピアノとステージがあります。ステージの後ろは窓で採光が取れます。受付を済ませたら、何故でしょうか、ステージの左側最前列のグランドピアノの真ん前という好位置に。席の左端には地下への階段があり、下は楽屋(がくや)のようです(”らくやのがくや”ですね)。ここから5人が出入りします。この店、アジアン料理がメインということで、とりあえず外は寒かったしフォーでも食べるか!
さあ開演です。5人がそれぞれ特徴づける色の衣装で登場です。”紫”ドレスのakebiさんは自由な音域で歌い、ボイパ担当のPJさんは”青”のアロハシャツ、中央”黄”色のドレスのENAさんは中音域(映像ではオチ担当だそうで、ちょっと笑かします)。リーダーのhideさんは低音パートで”緑”のストール、そしてR.Iさんは”赤”いドレスで高音域や映像編集が担当、野球で言えば遊撃手・遊撃手・ピッチャー・監督・マネージャーという位置づけでしょうか!!すごいチームです。
配信もスタート。Youtube(無料・投げ銭制)https://youtu.be/_MfyZ1KmmYM
<第1部>Vo.Hortensia
1)Seasons of Love(ミュージカル「Rent」挿入歌)
2)ドライフラワー /優里
3)君はともだち(「トイ・ストーリー」挿入歌)
4)When She Loved Me(「トイ・ストーリー2」挿入歌)
5)いのちの名前 /木村弓(「千と千尋の神隠し」テーマソング)
6)炎 /LISA(ほむら:「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」主題歌) ※Pf.R.I
第1部はオルタンシア5人によるコーラスの各曲。こういったコーラスライブは曲目がわからない専門の楽曲や洋楽が多く取り上げられますが、オルタンシアのライブはそんなことはなく映画や動画などで人気を博した曲で、ちゃんと曲目の説明をして歌ってくれる親切設計。またオルタンシアのYoutube投稿でも取り上げられた曲もあり、自分のような知らない曲が多い人間にも優しかったです。今日はいつも通っているライブとは毛色が畑違いかなと思っていましたが、そんなことは一切ありませんでした。やはりそこはボーカル講師集団、客席の生徒(本当の生徒さんも沢山いたでしょう)達のことを考えてくれたと思います。
その5人のパフォーマンス、音の重なり、各パートの個別の力が融合し素晴らしいハーモニーでした。ただただ聴いていて心の中で「すげぇなー」と唸っているだけでしたと、このブログにしては珍しく解説少なめなんですが、ウムを言わせない圧倒的な力があったということです。MCでは自己紹介も兼ねて。5人いるので話に花が咲いて笑えるシーンが多かったです。R.Iさん以外はほぼ初見(ENAさんはR.IさんのライブでCho.サポで拝見)でしたので、5人の血液型や性格・人柄がよくわかるMCでした(あの人がB型とか)。動画でもそんな雰囲気があったので、それがリアルに裏打ちされたような感じです。
また、リーダーのhideさんは身体の後ろに譜面台を置き、そこにスマホのメトロノームのアプリを開いてテンポをチェックしていましたが、いざ歌になっても背後のアプリ内の振り子とのリズムの崩れが一切なく、全然見ていないのに全員テンポが狂わない。あれはどうやっているのだろうと(変なところばかり見ていましたかね)。さすがプロの音楽講師。でも相当の練習を積んできたのでしょう。熟練の世界を垣間見ました。
<第2部>
7)U /millennium parade(「竜とそばかすの姫」主題歌)Vo.akebi Cho.R.I Clap hide
8)東京タワー /吉松恵菜(オリジナル) Vo.Pf.ENA
9)Just the way you are /Bruno Mars Vo.PJ with Looper
10)good day /今井里歩(オリジナル)Vo.Pf. R.I
11)はじまりの唄 /大橋トリオ Vo.hide Cho.akebi Pf.ENA
12)Hark! The Herald Angels Sing(讃美歌)Vo.Hortensia
第2部は、5人のメンバーはモノクロ調のシックな服装に。それぞれがリードVo.を取って1曲ずつ歌います。サポートは必要な場面で何人かが入ります。
「U」。akebiさんはアグレッシブ。客席と複雑なリズムをクラップ。それを教える雰囲気も音楽をみんなで楽しもう、聴くだけじゃないよと教えてくれます。R.Iさんがハモ、hideさんはクラップでサポート。
「東京タワー」ENAさんは2人組アコースティックユニットを組んでおり、その関係でしょうか、弾き語りのオリジナルを披露。東京の夕暮れを静かに佇みながら独り思う気持ちを歌に。
「Just the way you are」はブルーノ・マーズのほう。PJさんがLooperを駆使して歌います。ボイパ⇒Bass⇒Cho.⇒Cho.⇒リードと重ね合わせて即興で多重録音の1曲。お見事!投げキッスを受け取りました。ボイパが入るとコーラスも幅が広がります。オルタンシアでもボイパの重要性を確立してくれたらと思います。
「good day」はR.I(今井里歩さん)がいつもライブで必ず披露してくれる曲。今日コーラスを聴きに来ているお客さんにも、今井さんの音楽が広まってくれるといいなぁと思います。
「はじまりの唄」はリーダーhideさんがそれぞれの個人技を締めくくる歌を披露。5人では低音パートで太くてキレイな低音を発声してくれますが、こちらの歌では比較的高い声。声域が広いんですね!キレイな歌声でさすが先生って思います。
そして5人が再び集まって最後の曲。えーいきなり最後ですか!!最後はhideさんがオルタンシアでのライブが決定したとき、これは絶対やろうと提案した讃美歌「Hark! The Herald Angels Sing(天には栄え=あめにはさかえ)」。4人組コーラスグループのThe Blendersの楽曲を基に、5人用にアレンジして臨んだ苦労が伺える曲です。わぁすごい複雑なハモ!クリスマスが近づいてきたことを改めて思わせる神聖な響きは、スーパー5人組・オルタンシアの真骨頂と呼ぶべき曲かなと思います。この曲のメロディ、メンデルスゾーンが1840年に発表した音楽が使われているとあります。歴史がありますね!
<アンコール>Vo.Hortensia
En)Pretender /Official髭男dism
アンコールはオルタンシアとして初めて動画がアップされた「Pretender」。すべてはここから始まり、今日のライブにまで到達した、記念すべき曲を最後の最後に。カバー曲ではあるけれども、これがオルタンシアのデビュー曲。今日のファーストデビューライブで満を持してリアルな会場でお客さんの前で歌う。歌えるこの感激をずっと待っていただろうし、ライブは早い時期からソールドアウト。同じく聴く側もずーっと待っていた。この場面に立ち会えて感激です。最後はお別れの挨拶「Fine(フィーネ)!-----!!!」
終演後、仕事が入ってしまったので、帰りがけにR.Iさんやhideさん、PJさんにご挨拶して早めに後にしました。ENAさん、akebiさんにも挨拶したかったが、それは次回としましょう。オルタンシアの船出、しかと見届けました。みんな本業で忙しい身、次のライブはいつあるかわからないけど、2回目を首を長くして待っております。アジサイはまた結集して花を咲かすでしょう。動画(オチつき)も沢山上げてくれるといいなぁ!!
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