11/26代々木LIVE STUDIO LODGE・Ryo Yoshinagaさん

11/26(金)、代々木LIVE STUDIO LODGE「UTA」。canaさん・GIVE ME OWさん・中津マオさん・Ryo Yoshinagaさんの出演です。


秋深く、12月も近くなり街はクリスマスの雰囲気になってきました。少しずつ夜の風も冷たくなり、いよいよ年末が来たなぁという感じです。コロナ禍も沈静化し、活動が制限されていたアーティストがライブを始めたり、やむなく営業を終了した箱が装い新たにオープンしたり。今日ここLODGEはそんな場所の1つでした。


LODGEはサイトによると、2021年7月4日にオープンとあります。(https://live-lodge.jp/)ということはまだ世の中がデルタだ何だと騒いでいる時期。よくぞこんな時期にオープンしてくれましたと言いたい。やはり音楽を根絶やしにしてはいけないという気概があったのでしょうか。喜ぶべく世間はいい方向に向かい(世界的にはまだまだ)、ライブをコンスタントに行えるようになってきました。JR代々木駅の西口からすぐの非常にわかりやすい場所に位置しています。


もちろんLODGEは初訪問。サイトには図面も載っているのでイメージはありましたが中に入ったら凄いキレイ!確かにオープンから数か月なんですが、床・壁・天井、設備も装飾も新調され塗装の匂いまでまだします。以前は”Zher the ZOO YOYOGI”っていうバンド箱だったようですね。階段を降りて厚手の防音扉2枚を開けると広い奥ゆき。右側にはバーカウンター、中央は客席、客席の後ろに物販コーナー、左手にはステージが拡がります。クリスマス時期でもあり、ツリーのイルミネーションがキレイです。(なお、演奏中の撮影は禁止、配信もないのでリアルのみのライブです)


1番手のcanaさんの途中から。canaさんはスタンドマイクとオケでパワーあるボーカルで歌うシンガー、2番手のGIVE ME OWさんはEg.を抱えダウを走らせて歌う可愛い系の曲、3番手中津マオさんは帽子を目深にかぶり大人の色気を感じさせる曲でした。皆さんソロで出演、オケのバックが中心でした。

今日のトリはRyo Yoshiangaさん、この日の組では唯一バンドスタイル、アコ編成の4名です。Vo.はRyoさん、Key.(Roland RD-700NX)はもちろんハナブサユウキさん、神林翔太さんは今日はカホン中心のPer. 松本コーキさんはアコギとガットギターを曲によって変えます。


1)Lupaus

2)タイムフライズ

3)彗星が落ちた日

4)Bloom

5)このまま

6)星になる


「Lupaus」はセットの序盤ではよく取り上げられる、軽やかなリズムの楽曲は、コロナ禍のなか、Ryoさんが思いを込めて作った曲。逢えない日が続いても あの場所、あの街、あの人がここでいつも待っていると遠距離恋愛(ヒトだけじゃなく)を情景に描いた曲。松本さんは今日は何も言わずに2本のギターを持ち込んでくれたそうで、この曲はガットギターで。このナイロン弦の響きがまさに曲にマッチします。曲調からしても鍵盤、パーカッションに音色がまたこの曲を彩り、完成度がハンパないバランスでした。

「タイムフライズ」続いてのこの曲もこの時期に作られた曲で、サンバ調のリズムが心弾ませます。色々やりたいことが止まっても、社会が止まっても、時間は流れる・地球は回る。時間の流れをどう大切に生きるかどうかは自分次第でしょ、と説きます。この曲、コードのテンションや進行、キーの変化など彩色がすごくて技巧的にも卓越しているところもRyoさんの曲の深さ。これも松本さんのガットギターが合うんだよなぁ。

「彗星が落ちた日」先日Youtubeの一発録りで公開された映像が光る感動のバラード。映像ではPf.はなぶーさんとの一騎打ちでしたが、今回はPer.とアコギも入ったお洒落な編成。ステージの横、入り口の近くには演奏中もXmasツリーが煌々とイルミネーションを輝かせます。それを視界に入れながら、彗星を聴く。なんて優雅な夜でしょう。そして芸術品のようなRyoさんの突き抜けるボーカルとメンバーの演奏が絡む。この箱のPAは全体的に高音がよく通るので、Ryoさんの声がホール全体に響き渡って最高です。

「Bloom」前奏から序盤まで曲目がわからず あーこれどっかで聴いたことがある、しかもつい最近!と思って、フワフワした感じで聴いていました。そう、最初に聴いたのは7月のバースデーライブでの1回だけ。曲調はズンズンと重たいリズム感でガンガンの攻撃力高めの感じです。Bloomは咲く という意味。blossom という言葉に関連がありますが、ネガティブ系の曲調なので意味深ですね。もう少し聴きこんでから理解したいです。と思ったら、インスタでRyoさんが映像を少し紹介してくれた! ”誰かに愛し愛され それ以上何を求めるの いまこそ咲き誇れ” なるほどこれでBloomね!

https://www.instagram.com/p/CWyMqrZJOAE/


「このまま」前回の溝の口neoneraで最初の披露となったボサノバの曲。これは間違いなくガットギターが最高。松本さんの音色が心地よいです。そんなボサノバサウンドがRyoさんの胸中の曇り方をオブラートに包む、という感覚。 ”私らしさで行きたいんだけど 私はいったいどこにいるの? このままじゃいけない このままじゃいけない” (歌詞は雰囲気で)

「星になる」さあ少しいつもとちょっと違う雰囲気の2曲を聴いた後の最後はこれぞRyoさんという曲。煌めく星が散りばめられたように、キラキラと輝く曲で。A♭の調ではなぶーさんのEPが鳴り、神林さんの打楽器と松本さんのアコギが軽快な刻みで入ってくる心地よさ。そしてRyoさんド直球でいい声が会場にこだまする! このリズム感とボリューム満点の声が大好きで、2番途中に入るキメの部分や間奏の食ってるところも結構好きです。最後のサビ ”飛び越えてゆけるように~” のところも いつもと違うパワーメロディで変えてきた。本当は死生観のような部分がある歌詞だと思うんですが、逆に難しく思わせないところもいいのかもしれません。


En)Unelma

アンコールはこちらも煌びやかなサウンドが心地よいRyoさんを代表する曲。「Unelma」。

”描いた夢(Unelma)が醒めてしまわないように 見るものじゃなくて叶えるものだって (だって だって)言い聴かせるように歌うよそこには 諦められなかっただけの まだまだ夢見ているだけの 私がいるから” 名曲中の名曲と言えるでしょう(アコギのソロも良かった)。ちょうど自分の左に座っている女性が自分以上にRyoさんの曲にノッていて、すごい気が入っているなぁと思いながら、ライブは大きく盛り上がって終了しました。


終演後、Ryoさんとその女性との話に参加できる機会が図々しくもありまして、その方はRyoさんの知人のシンガーソングライターChiseさんとのことでした。Ryoさんの音楽はやはり多くの人を惹きつけているということがわかります。(写真はツーショットで。掲載はOKとのこと) 確かにRyoさんの音楽は凄いんですけど、詞のレベルも高いのが特徴です。歌詞を書くというのはとても難しい作業で、自分はよく平易な言葉に逃げてしまうのですが、有形無形、さまざまな現象を描写し、言語化してするという能力はRyoさんは長けています。Ryoさんにとって ”書く” ということは ”描く” ということかもしれませんね。今日の「Bloom」「このまま」のようにUnelmaなどと対極にある部分も人生の1つとして、それを隠さず音楽に昇華させて世に送り出す、それって音楽家であるけれども、すごく人間らしくていいな、と思います。


この新しい箱、Ryoさん以外は初見、LODGEで様々な音楽と出会うことができました。そしてChiseさんのような出会いがあったり。リアルに空間を分かち合える場所が再度増えていくといいなぁと思いながら、ファン仲間と帰っていきました。















ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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