9/5(日)、船橋コクリコットフォルテ「バシコーのある街」。Lilyさん・金城色さん・宮武愛理さん。船橋にあるお洒落なライブバーでの昼ライブでした。
コロナ禍にも負けず精力的にライブ活動をする金城色さん。都内や横浜ではかなりの出演をされておりますが、ラッキーなことに船橋でライブをしてくれるとは!船橋在住の自分としては、市内でライブをやってくれるという機会はなかなかありませんので9月に入り多忙な時期の中、何とか時間が取れたので行くことにしました。
もともとライブ会場に足を運ぶようになったのは船橋出身のさるアーティストのライブに行き始めたのが大きなきっかけ。船橋での開催は多く、よく顔を出していましたが、このコクリコットフォルテさんは初めて訪れました。自分は原住民ではありませんが、もう人生の大部分が船橋です。元々の郷里にはコロナ禍でなかなか帰れないけど、第2の故郷と呼んでいいでしょう。
コクリコットフォルテはJR船橋または京成船橋最寄りの昭和の色濃く狭い通りの一角。昔から飲み屋や飲食店が多く歴史ある場所。周辺もぽちぽち開発され新旧混然一体となっています。「バシコー」とは船橋港のことで、船橋駅から遠くない距離にある漁港です。今日の企画者さん、フライヤーに「キューポラのある街」のポスターが載っており、それとバシコーを掛けています。自分は船橋後発組(侵略者?)で郊外居住なので電車でここまで来ましたが、家から30分で来れるのは便利です。
会場はオープンテラスにもできる大きな折れ戸式の窓、そしてステージに鎮座するグランドピアノ、奥にはバーカウンターと非常にお洒落なつくり。こんないい場所が船橋にもあったとは。スケジュール表にはJazzやボサノバといったライブ情報がカレンダーに並んでおり、普段から音楽を楽しめる会場となっております。やはりこのグランドピアノの雰囲気が素晴らしい。今日は鍵盤弾き語りアーティスト3組の出演です。
<Lilyさん>島根県出身鍵盤弾き語りで初見です。前半・後半に分け、トップの前半は3曲です。エキゾチックなロング衣装の緑が赤い髪色に似合います。歌声は優しい感じで透明感のある声。そしてコクリコットのグラピはとてもダイレクトに音が響き渡ります。PAは通してないでしょう。そんな元気なピアノと柔らかい歌声が調和するLilyさんの曲でした。
<金城色さん>8/17の水道橋wordsライブに行って以来で結構近い日程です。前回もwordsで元気な歌声を届けてくれました。今日は三線はなく、スタンドマイク・オケとPf.弾き語りです。
①ミモザ
②足跡
③夢と今の狭間
④影人
⑤わすれもの
⑥ごめんね
⑦ここから
①「ミモザ」はスタンドマイクで。色さんの曲の特徴の1つとして、ブラスセクションが効いた夜系のPOPSがあります。ミモザはそんなカテゴリーの曲。ミステリアスに迫る感じ。昼ライブですが夜の雰囲気に。
②「足跡」は音源 ”トンネルのむこう” のテーマに似合う時間軸を噛みしめるような曲。地に足をつけしっかりと歌います。
③「夢と今の狭間」からはPf.弾き語りで。さざ波のように流れる鍵盤の和音とストレートな言葉。心と心のすれ違いを歌っているのでしょうか。切ない歌詞ですが悲しすぎないように配慮された曲調です。
④「影人」は音源 "呼吸ー0”より。Jazzっぽくスキップの効いたリズムです。”わたしをみつけて~” という声は切なげに。
⑤「わすれもの」沖縄から初めて上京したときのとまどいを歌にしたそうです。①~④とは気分を変えて、明るいPOPSです。 ”大きく深呼吸して広い世界を見渡してみる きっといつでも変われるから ほら笑ったら大丈夫” 自分で自分を鼓舞するような、そんな歌詞です。
⑥「ごめんね」旦那さんを残して空に旅立つ奥さんの気持ちにになって作られたという永遠の別れと愛、また会おうねという曲。 ”私 あなたを残して行ってしまうけど ごめんね ひとりきりで生まれてきて 消えるときもひとりぼっち 生きている限りきっと誰かが あなたを照らし助けてくれる” なんとも切ない歌詞に、切ない旋律と泣けるコード進行、自分はこの曲に心打たれました。以前のライブでこの気持ちを伝えたところ、次のライブでセットに入れてくれ、今日も歌ってくれました。とても感激しております。泣けました。
⑦「ここから」スタンドマイクに戻って前向きで元気な曲で最後を締めました。手拍子はオモテ拍・ウラ拍?? 色々織り交ぜて楽しかったです。
<宮武愛理さん>2019/6月の川口キャバリーノ以来2度目。この声と曲、聞き覚えが。。。と思い調べてみたらやはり初見ではありませんでした。ファルセット系で可愛らしい声で歌います。その声とグランドピアノの鳴りの凄さとのマッチングが妙に合っていて何とも言えない風情を作り出しています。小気味いいピアノ捌きと優しい声が癒されます。北海道の別海町出身というので、以前 根室~中標津に行ったとき途中通ったかなぁなんて考えながら聴いていました(鹿の話とか)。病に倒れたバンド仲間のことを思いながら歌った「記憶」という曲や打ち込みリズムに乗って軽快に歌った「Flower」という曲など。
<Lilyさん>後半3曲はPf.弾き語りで。ゆったりとした6/8拍子の「月灯りのメロディ」明るいPOPS調の「SAMAR(サマル)」サマル~という歌詞がありますが、ネット用語で特定の能力に固執せず、多様に受け入れよう的なRPGから来た用語(サマルトリア)のようです。最後「灯り」という曲は「遠き山に日は落ちて(家路/ドボルザーク)」の曲から入る心のともし火のような曲。
<色紙>コラボ演奏の前にアトラクションとしてジャンケン大会で勝ち抜き1名に色紙が当たるというもの。色さんが代表でチョキを出し、グーを出したのが何と自分だけ!1発で当選者になりました。色さんから色紙を頂き光栄です。いつもクジ運は全くないのですが、こんなことがあるのも色さんの力でしょうか。船橋で書いた色紙は船橋から流出しませんでした!(笑)
<コラボ>3人によるコラボ曲はリアル世代ではない古い曲(我々に合わせて??)を歌ってくれました。
「乙女座 宮」(山口百恵)
自分でさえも記憶の片隅にしまい込まれた曲。なんて選曲だ~笑 懐かしい歌詞が。 ”さぁ流星に乗って 銀河大陸横断鉄道~” あぁこんな歌あったなぁーと郷愁に浸らせてくれるひとときでした。
今日は自分の第2の故郷、船橋まで駆けつけてくれた3組のアーティスト、素敵な歌を届けてくれてありがとうございます。千葉県はなかなか来るところじゃないと思いますが、お洒落なライブハウスに鳴りのいいピアノ。また是非歌いに来てくれたらと思います。そして色さん、大好きな「ごめんね」を歌ってくれてありがとうございます。大事な曲は眼をつぶり聴いてしみじみする性格ですが、今日も然り。泣けました。船橋には「バシコー」や、とある果物の非公認キャラクター(笑)など、色々名物があります。時々は船橋を思い出してくれたらと思います。
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