10/3(日)、銀座Miiya Cafe「VOICE & MELODY Vol.1」。金城色さん・MICOさん・今井里歩さん。鍵盤アーティストの豪華競演、伝説の初コラボもあり、貴重なライブとなりました。
10月の銀座。緊急事態宣言が解除され、マスク姿ではありますが街は活気づいています。エンタメ界隈も徐々に、様子を見ながら制限を解除し、営業を再開したり、有観客ライブも続々と増えて9月までとは大違いの展開になってきました。そんな中、足げく通っていた銀座Miiya Cafeで金城さんと今井さんが対バンということで久しぶりのMiiya Cafe、非常に楽しみでした。
いつもの丸の内線銀座駅からGINZA SIXの裏手に入り、銀座の裏路地に。昭和の色濃い雰囲気ですが今は真昼間。眩しい日差しの下、オーバカナルのオープンカフェの前を通って左へ曲がるとありましたありました。Miiyaの空色の丸い看板が!このモロ昭和の銀座の夜のお店が積み重なったビルの4階に。入り口には整理札と名前と連絡先を提出するメモ(おそらくクラスター発生時の調査用)が。階段踊り場の水周りには消毒グッズが置いてあります。そう、まだコロナ禍は終わっていませんので、Miiyaさんも色々な対策を用意しています。
受付では、Miiyaさんは酒類の解禁はまだ。スタッフさんの声掛けも頻繁です。ステージは以前からのMiiyaの佇まいと一緒。グランドピアノやドラムなども健在です。やはり客席は間引かれています。ステージ左の客席は実は窓になっており、換気のために頻繁に開閉します。窓の外はこんな景色なのか!物販コーナーには各アーティストごとにビニール幕が張られ、感染防止対策は依然として厳格です。いや、それが当たり前。緩めちゃいけない。(~10/24まではこの体制でいくようです)。開演前と転換時にかかるMiiya さんオリジナルソングが懐かしい。
<金城色さん>
色さんにとっても久しぶりのMiiya Cafeとのこと。三線を持ちながら登場し、スタンドに立てます。1曲目はオケからのスタンドマイク。
1)迂闊な食卓
2)人魚姫
3)紅
4)童神(わらびがみ・カバー)
5)影人
6)わすれもの
7)ごめんね
8)ここから
自分が色さんのステージを初めて拝見したのは2018/6月のMiiya ですから3年前のこの場所。あの頃はご挨拶できず、面識のレベルではなかったので時を経た感があります。
「迂闊な食卓」はセットの最初に持ってくることが多い、夜POPなナンバー。「人魚姫」はギターの刻みが爽快なサウンド。昼ライブだから屋外で歌っても映(ば)える曲。三線を持ち歌うは「紅」オケをバックに三線で弾き語るまっすぐな色さんの声がキレイ。「童神(わらびがみ=うちなーぐち)」は沖縄で1997年に古謝美佐子さんが歌った「天の子守唄」の曲。テレビ番組で採用され広まったそうです。
”てぃんからーぬーめぐーみー うーきてぃくぬーしけに うまりたいるなしぐわ わーみぬむいそだてぃー ~~” = ”天からの恵みを受けてこの世界に 生まれたわが子 わが身を~~”
沖縄の言葉は聴き書きなところがあるので多少調べました。優しい声で、そっと寄り添う感じ。沖縄に連れてってくれるような。
Pf.に入り「影人」はアダルトなJazz系の弾き語り。この変わり身の鮮やかさが色さんの特長。曲調を包み込むような柔らかな歌い方も良いです。
続いて「わすれもの」は陽気な曲の中に、都会に出てきた時の戸惑いやそれを糧に自らを奮い立たせるような曲です。しかし、Miiyaのグラピの輝かしい鳴りは健在です。MCでは初ライブ会場に行ったり、子供たちの集まるイベントに参加したりと、色さんも精力的な動きをしていることが伺えます。
そしてついにこの時が来ました。今日のスペシャルゲスト、今井里歩さんの登場です。Youtubeで色さんの曲にコーラスを被せた映像が公開されています。その公開は2020年の4月、世の中が最初の緊急事態宣言で先の見通せない時期でした。あれから1年半、ライブもままならない時期から脱した今回、ついにリアルコラボが実現です。「ごめんね」。色さんの代表とする曲、Pf.弾き語りに合わせ、声を重ねます。今井さんの声は控えめ、あくまでも主役を立てる部分からだと思いますが、その柔らかな声は色さんのボーカルにもめちゃくちゃ合います。自分は目の前でそのコラボを聴くだけでした。心の中でグッとコブシを握りしめ。感動を噛みしめておりました。やはりいい曲だし、それを最良の形で聴かせてくれます。貴重なひとときです。
今井さんコラボは終了、色さんの最後の曲はオケとスタンドマイクに戻り「ここから」。楽しくPOPな曲。手拍子はウラ拍になったりオモテになったり。 ”悩んでるヒマはない 今を生き抜け~”
<MICOさん>
2番手はMICOさん。1年半ぐらい前に今はなき代官山LOOPにてステージを拝見して以来(6回目)。歌唱力と表現力は以前から凄まじいものを感じています。最近はご挨拶できていませんが。。。「独り言」「Liar」「わたし」「HOME」「歩み」と、今日はMiiya のグラピとの一騎打ち、しっとり系の弾き語りでまとめました。心に突き刺さるような歌声。。すごかったです。めちゃくちゃ凄いシンガーだし、タイミング合わず悔しかったので、また機会あればご挨拶したいと思います。
<今井里歩さん>
今日のトリは今井さん。Miiyaの出演はー!自分が行ったライブでは2019/4/11。それ以降出演してなかったら2年半およそ。かつてはワンマンライブを何度か開催した場所。対バンライブも何度も拝見したし、ホームと言える場所。まこと久しぶりの本拠地開催という状況です。
1)シャララFM
2)秋の曲メドレー(赤とんぼ~紅葉)
3)I.L.U
4)アルイテユケル
5)tint
6)good day
En)ありがとう
今日はグランドピアノ弾き語りで。40分余りの長めの持ち時間、いつもの対バンとは違った揃えできました。
「シャララFM」は爽やかな海辺をドライブするような心地よいPOPS。軽快なリズムで客席のクラップで盛り立てます。
次はこの季節ならではのスペシャルなカバーを。誰でも知ってるし心の中にしまい込まれた曲なのでMCでは曲の紹介はなく。ゆったりとした前奏からは ”夕焼け小焼けの~” 普段はボーカル講師をしている今井さん、教材として持っている曲なのかもしれませんが、これをちゃんと歌うのは難しい。実に似合う声だなぁと思います。 ”十五で姉やは~” という2番は時代を感じます。そして間奏が8小節+ご本人によるCho.を入れた独自のアレンジのあと、ガガッと曲調は変わり、Jazzの息のかかった激しいメロディを鍵盤が叩きます。”あーきの夕陽ーにー” と文字にすると平べったいのですが、曲は縦に横に快速に動きます。これは以前wordsかどこかで聴いたバージョンだと思いますが、改めてすごいなと思います。拍手!
そして次2曲はしっとり系。「I.L.U」愛犬ルフィーが18歳で旅立った寂しさと家族同様に歩んだ想い出=人の一生のようなところに当てはめて作られた曲。 ”みんなみんな空を目指し 生まれてくるのだと思うんだよね”
続いてのバラード「アルイテユケル」は何度聴いても、いつ聴いても我々を感動させます。グランドピアノのずっしりと来る存在感と素晴らしい声。至高の空間がそこにあります。
「tint」。局長はガラリと変わり、中低音を活かした素早いピアノと、切迫感のある歌詞。今までの今井さんでは使わないような言葉も並べ
”46億年前の 旋律をまだ歌わせていてよ 塵みたいに漂ってたい いたい いたい いたいよ インスタントじみたこんな世界に 咀嚼さえも忘れて飲み下されるくらいなら”
根拠のわからない地球の誕生を思わせる数字など非常に考えさせられます。『意味の取り方は聴き手の自由だ』といつも仰る今井さん。どう読み取るかが本当に難しくって(「キンセンカ」とかも難しい)。こんなカオス感が何ともカッコいい曲です。
最後は優しく歌う「good day」で締めました。終演後のアンコールは「ありがとう」。『たまたま順番が最後だから・・・』と今井さんはホントに謙虚です。色さんのコラボといい、周囲に配慮と感謝を欠かさない。さすがのトリでした。
今日は演者さんにとっても、自分にとっても久しぶりのMiiya Cafe。3組の強力アーティストにまたまた圧倒されました。初コラボも聴けたしとても満足です。先のことはわからないけどコロナ禍はかなり落ち着いてきてエンタメ界にも光明が見えました。Miiyaさん含め多くのライブハウスがこれからも活気づくでしょう。今年の9月までと10月からでは段違いな楽しみのチャンスが拡大しました。忙しい年末になりそうです。11月は色さんはバンドワンマン、今井さんはコーラスグループ「オルタンシア」の初ライブがあります。無事成功されること、願っております!
<金城色さん主なライブスケジュール>
●2021/11/21(日)横浜mint hall
(横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3F)
「金城色ワンマンライブ『トンネルの途中』」
Op18:00/St18:30
MAIL:info@minthall.com
(ツイキャスプレミアにて有料配信も予定)
<今井里歩さん主なライブスケジュール>
●2021/11/28(日)中目黒Live at楽屋(らくや)
(東京都目黒区上目黒 2 - 15 - 6)
「Hortensia THE FIRST LIVE」
Op12:00/St13:00 ※来場はソールドアウト
Hortensia(オルタンシア)RI/ENA/akebi/PJ/hide
YouTube無料配信(投げ銭あり)
●楽屋YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/中目黒楽屋
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