11/21水道橋Words・向江陽子さん/平井ミエさん/今井里歩さん

11/21水道橋Words「Words Presents Special 3Man Live -ヒイラギ-」。向江陽子さん、平井ミエさん、今井里歩さんの3組の鍵盤アーティストの競演でした。


11月の3連休、土曜日の昼ライブ、昼はここ最近行ってなかったので何か新鮮な気分でした。2020年もあと1か月ちょっとで終わろうとする中、今日は日差しがカンカンに照り付けて暑い!空も雲1つなく強烈に眩しい秋らしくない陽気です。それでも空気は乾燥してきたので夏ではないかな。。丸の内線・後楽園駅から東京ドームを横目に。本来はもっと賑わっていたはず(野球は大阪開催)。それでも向かいの遊園地は結構な混雑です。


この季節外れの暑さを突っ切り水道橋Wordsへ。そこはいつもの音楽の空間。今日はオレ得の3名のアーティストが対バンで出演します。それぞれ何回もライブに行き多くの曲を知っているアーティストです。こんな機会滅多にないです。


<向江陽子さん> Pf.Vo. まずは弾き語りです。

「Chance」

「旅路」

ハイトーンの声と、正確な演奏が持ち味の向江さん。鍵盤の流れる旋律は繊細、"大空高く高く舞い上がれば~” と空を仰ぐような爽快さと前向きな歌詞。確かな未来をイメージする「Chance」からです。「旅路」は、キレイなメロディのバラード。弾き語りで聴いたことがなかったのでわからなかったのですが、音源では坂本タクヤさんとのデュエットで、男性Vo.が入っていたので同じ曲とは思いませんでした。向江さんソロも凄く綺麗です。 ”ここからまた始まる 思い描いていたあの場所へ 傷ついても立ち上がれるさ 僕たち繋がってる証だから” ほんとに別の曲みたい。ピアノの鳴りが違う。

「花の日」

「雨のワルツ」

「今宵、月に導かれて」

「ラベンダー」

「Your Nice Smile」

3曲目より、Per.サポートとして広瀬賢佑さんの2ピースでの演奏です。「花の日」は大好きだったお祖母ちゃんに作った抒情的なバラード、悲しげに歌う向江さんの表情が深い。”もう会えなくなるなんて聞いてない ごめんねもありがとうも言えてなかったのに” こういう情景です。悲しすぎるほど素晴らしい曲です。「雨の日のワルツ」はその名の通り3拍子のリズムが軽やかなナンバー。「今宵、月に導かれて」は音源では原田智亜美さんとのデュオですが、やはりソロもいい。”今宵月に導かれ 行く当てもなく歩き出す 知らず知らず恋を知ったあの日のままで あなたを愛して” これも抒情的ナンバーです。華麗な鍵盤とPer.ですね。「ラベンダー」は音源化されていないそうですが、調べたら向江さんの参加するユニット「女豹三姉妹」の音源で今年限定発売されソールドしていました。こういった期間限定でコラボ音源やユニットの曲を聴けるライブは結構貴重です。ラベンダーもメロディがキレイなバラード。向江さんの声ととてもよく合う。”ラベンダーの幸せに包まれて 不幸になるのさ 今日もまた 温もりが消滅するとしても 間違いなくそこにある僕のだけのまぼろし” 後半に壮大に展開するところもまた格別。完成度高い曲です。最後「Your Nice Smile」はPOPな曲で締め。”笑顔見せて世界中に どんなときも一人じゃないよ~” 上質な音楽の向江さんでした。


<平井ミエさん> Pf.Vo.弾き語りに、いつもの盟友”アキオくん”ことカオシレーターの2ピース(*)です。(木の台が鍵盤の前に設置され、その上にアキオくんが乗ります)

「秘密」*

「じゅうたん」

「箱庭」*

「眠るということ」

「沈黙」

「流星」

「Lost」

「白旗」

今日の対バンは向江さんの次が平井さんと、豪華SSWが続けて歌ってくれますね!平井さんの曲の世界は天上界、雲の中にいるような曲が多い。そして題名からして厳そかなイメージを持つ曲。そして平井さんの衝撃のあるボーカルと鍵盤にアキオくんのエレクトロなSEが絡んで何とも言えない幻想的な空間を作り出します。

「秘密」は音源『オフィーリア』のトップの曲。アキオくんのプログラムと平井さんのVo.Pf.のアコースティックな具合がクネクネと絡み合うように。平井さんもステージを劇場にしてしまう人ですね。”曖昧なままで 何も気づかないで~” 魔性の声というか、アキオくんとのつるみ、最高です。「じゅうたん」 弾むステップで聴いてて楽しくなる。 ”じゅうたんの上で寝転ぶ 誰もいないじゅうたんの上でうつぶせになる なるべく全部使うように” 一度聴いたら印象に残る歌詞。 ”電球 天井 屋根裏 屋根 大気圏 宇宙 浮かぶ~” 空飛ぶじゅうたん、空に舞う! 「箱庭」は音源はないと思われますが、この独特のリズムどこかで聴いたことがある。「秘密」同様、アキオくんのプログラムと平井さんのVo.Pf.のアコースティックの絡み合い。 ”私は世界の創造主~” うーん神秘的。平井さんの裏声がとてもキレイ。「眠るということ」は『オフィーリア』の中でも大好きな曲。一定の鍵盤の旋律を基に 深い声で歌う平井さんが印象的 ”宇宙の彼方に煙が昇って雨を降らす前に飛び込んだ” というBメロのメロディが特に素晴らしくて音の流れサイコーじゃんって思います。子供のころの記憶とか見た風景とかがない混ぜになってこの曲の世界を作っています。「沈黙」は音源は持ってないけどガン・ガンと打ち付ける4拍子と、歌の合間に入るピアノソロが特徴でとこかで聴いたことが!一度聞くと脳裏に焼き付きます。”最後に笑うのは沈黙を守る人 密やかに息をする 闇のように息をしているよ~” 「流星」は穏やかなメロディから後半の平井さんの深呼吸するするような深い声が響く。”燃えているあの朝の流星は 悲しいを包んでは身を焦がして 明日を導く” 「Lost」は初めて聴いたかも。 ”巨大な隕石が落ちてきて大切なもの壊されたら紺碧の夜空が涙を流す どんな言葉も見当たらない気持ち” 強いボーカルがステージに響きます。最後「白旗」 流星が落ちて→隕石が落ちて→白旗を上げるという流れです。”ルリルラ バイバイ ルリルララ~”という中間で入るボーカルが印象的なのと、平井さんの他の曲でもあるテンポの頻繁な変更。2拍子や3拍子、4拍子。リズムの乗り方が超難しい曲です。いや凄かった。平井さんのステージ、素晴らしかったです。

写真は上手く撮れなかったので以前の写真を。


<今井里歩さん> Pf.Vo.弾き語りに、今回はスペシャルサポート Eg.加茂フミヨシさん、Per.北川浩一郎さんの3ピースの演奏です。

「新しいキセツ-ミチ-」

「I'll meet you」

「アルイテユケル」

ステージ左手にEg.加茂さん、真ん中にVo.Pf.の今井さん、右手にPer.の北川さんです。「新しいキセツ-ミチ-」は季節を巡ってもあなたと共に生きます、というメッセージの温もりある曲。「I'll meet you」一度離れてしまった心、時の移ろいのなかで忘れ去られてしまうもの。でも必ず取り戻せる、出会い直す、見つけ出せる、と思いを込めて歌う曲。どちらも弾き語りではいつも歌うナンバーも、ギターや打楽器サポートによりサウンドに厚みがでていい感じ。心地いいアンサンブルです。今井さん屈指のバラード「アルイテユケル」はいつ聴いても心動かされる感動的なメロディと歌詞、展開。最初は静かに弾き語りでBメロからギター、間奏の3連符からパーカッションが入ります。いつの間にかサビでの転調が戻る進行も凄い。今井さんボーカル乗ってる感じです。声楽上、正確な音程ですね。発声も素晴らしいし。アコバンド編成で音が分厚く耳にくる衝撃もあった中で後半の盛り上がり、最後静かに弾き語りで終わる。最高です。

「秋曲アレンジメドレー」 (紅葉⇒赤とんぼ⇒Autumn Leaves/枯葉)

ブログをアップしようとしたらちょうど今井さんからこのメドレーのライブ映像が公開されました。まずはこちらを https://www.youtube.com/watch?v=_fAmPZbqRFg

ここで初めてMC。今日はバンド編成ということで特別なカバー曲メドレーを演奏してくれました。最初はジャズっぽく厳かな雰囲気で何でしょ?って感じでした、歌は ”あーきのゆうひーにー~” 童謡の紅葉でした。凄いアレンジ。ここまで変わるのか!とビックリ。童謡って自由ですね!演奏をストップさせたり、独特のスウィング感があったり。凝った紅葉です。間奏加茂さんのソロもいい感じです。続いて赤とんぼはキレイに歌う今井さんの声と優しい演奏、間奏は独特なものを入れました。そして枯葉。しっとりジャズの音色に酔いしれ。泣きの入ったギター。北川さんはカホンじゃなくて背中を向いてジャズDr.に変わっていた。ブラシの音色がオシャレです(打楽器は色々で大変ですね)。中盤の今井さんスキャット ”ダバダバダ~~” からの熱唱。素晴らしかった。メドレーと言えば昨年の暮れ、冬の曲メドレーをWordsで演奏してくれて2年連続で聴けました。

「そこで、咲いてた」

「good day」

「そこで、咲いてた」は新しい世界への挑戦に自分を奪い立たせるような歌詞、壮大に広がる曲の展開が大好きな曲。最近ではセットによく入ります。比較的新しいので音源はなくバンド編成での演奏は初めてでは。こういった盛り上がる曲は是非バンドでと思っていたのが今日実現しました。めちゃめちゃいいですね!「good day」最後は優しい曲調、今井さんと言えばこの曲です。この曲の前のMC。今回のバンド編成は3月の練馬FAMIRYワンマンのメンバーで、中止になってしまいましたが、今回の演奏で再演できたことに感謝しておりました。こちらも感謝ひとしおです。メンバーによる安定感・安心感のある演奏で今井さんも乘ってましたね!

En. 「小鳥のメロディ」

アンコールはバンド編成メンバーの3人で。アンコールはメンバーの皆さん想定外でしたが、加茂さんが ”なんかできるよ。と” 色々考えた挙句、加茂さんのボサノバGt.が光る「小鳥のメロディ」。 中盤で ”ぱっぱっぱぱーらー~~~” というスキャットを客席とみんなで歌うのが普通ですが、声出しはNGなので手拍子で。この手拍子、食ったりするから結構むずいですね。最後ぶっつけでも流石の演奏でした。終演後、今井さんをサポートした北川さんにご挨拶を。北川さんは今井さんのバンドワンマン以来だと思います。優しい人柄が表に滲み出てる感じです。身長が高いので「デカさん」と呼ばれています。ドラム講師をしているそうで今井さんとは講師繋がりです。Eg.加茂さんと共に、素敵な演奏でした。ありがとうございます!


今日の3マン、向江さん・平井さん・今井さんとも物凄いパフォーマンスを発揮してくれてとても感動したライブでした。物販では向江さんと平井さんは本日初対面とのこと。お二人とも結構な音楽歴なのに!それにしても物販席で二人並んでいる光景は自分としては凄いことです。そして今井さんと向江さんも初めてだそうです。キャリアを考えると不思議なもんです。このライブのブッキングをしたのはWordsの伊埜さんとのこと。受付にいた伊埜さんにひとこと御礼申し上げました。このブッキングは素晴らしかったです。ありがとう!こんな出会いが今後もあるといいですね。




ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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