10/28(水)、六本木CLAPS「Ryo Yoshinaga×keiji」ツーマンライブに行ってきました。日暮れも十分早くなってきた10月終盤、夕方間もなくですが東京は既に真っ暗。もう冬が近いことが伺えます。気温差も大きくなり、昼間は太陽で暖か(やや)ですが日が暮れると途端に寒くなります。それでも今日は割と過ごしやすい。なんともいい季節に行われるツーマンライブです。
※11/11にアーカイブ視聴期間が終了するのを待ってブログをアップします。
CLAPSは昨年4月のRyoさんワンマンライブ以来、2度目。あの時も春先のいい季節に行われ、素晴らしい時間を過ごしました。Ryoさん輝いていましたねぇ とても素敵でした。ここでは他のアーティストもゴージャスなライブが催され、この会場でのライブはアーティストにとっても夢の空間となります。ギロッポン、その4月以来、1年半ぶりです。この東京タワーの見事なロケーションも久しぶり!
時世柄、音楽界にとっては厳しい時期となってしましましたが、それでも可能な限りの対策を打ちながらライブを開催する状況になり、その辺りは昨年とは大きく違っている部分です。こればかりは仕方がないので こんな時でも素敵な時間を味わえるという前向きな気持ちに集中せねばなりません。
受付は店の入口の外に設けられました。既に来場者の名簿があり確認して1人ずつ入っていきます。ステージと客席は大きな透明なアクリル板で仕切られておりますが、それ以外は普通のライブと一緒。Key. Ba. Dr. Gt. が設置され、いよいよバンドライブの始まりです。Ryoさんにとっても久しぶりのバンド付きステージではありませんか!
今日はkeijiさんとのツーマン。keijiさんはボーカリストで以前2度代官山LOOPでRyoさんと対バンしたのを拝見しました。2部制でkeijiさんが第一部、Ryoさんが第二部です。バンドメンバーはKey.ハナブサユウキさんはバンマス、Ba.佐々木恵太郎さん、Dr.神林翔太さん、Gt.松本コーキさん。LOOP出演で拝見したことのある人たち。Dr.神林さんは3月の渋谷JZBratのRyoさんツーマンでも叩いてくれた人です。Ryoさん含め世代も近そうで、仲良しメンバーといったところ。はなぶーさんのKey.の配置、めちゃめちゃカッコいい。左側の赤いのはHAMMONDオルガンの現代版のようなインストルメント。真空管の灯が煌々と灯ってオシャレです。
ライブハウスに来てあまり貢献できていないなぁと思うのは飲食を利用していないこと。やっぱお店のメニューを利用することも大切!とばかり、お勧めの 『アランチーニ(ライスコロッケ)中にはたっぷりチーズです。トマトソース』とビールを頼みました。まじうまー!外はパリパリで中はトロッと。。と食レポ。たまにはゴージャスな夜を。。
<第一部:keijiさん>
シティポップを現代風にアレンジした洒落た音楽を展開します。シティポップというと古い言葉かもしれませんが 若者の感情をさりげなく歌う(若干Hippopも交えた感じ)。。自分的にはミスチルの初期作品にあるような雰囲気を感じました(90年代前半)。自分はこの頃はミスチルだけはガンガン聴いていたので ”あの曲はこんなかな。あの曲は。。。” なんて考えながら。もちろん色んな曲とは一線を画したようなオリジナリティも感じます。夜の都会、を颯爽と歩くというイメージがあります。ネオ・シティポップとでも言うのでしょうか?(sachmosのような)自分が知らない言葉をあまり使っちゃいけませんね。。。サチモスもそんなに知らんのに。とにかくイカスーーーー!って感じです。HAMMONDが効いてます。中盤で演奏したシンセのフィルが入る曲や最後のPOPな曲が気持ちよかったです。
今回第一部、第二部とも中間に5分の換気タイムがありまして、演奏中締めきっていたドアが解放され、その間演者はMCをする形となります。keijiさん、ネタを何も考えて来なかったそうでメンバーの皆さんに結構助けられていました。それでも色んな話題はすぐ出てきて5分は経過します。
<第二部:Ryo Yoshinagaさん>
1)Melt
2)星になる
3)タイムフライズ
換気タイム
4)Taika(初披露)
5)彗星が落ちた日
6)リフレイン
7)Lupaus
「Melt」・・Ryoさん持ち味のパワーVo.が炸裂する3連符ナンバーから。バンドでやると更に盛り上がる!結構Rockな感じで初っ端からブチかまします。HAMMONDのバックと松本さんのEg.が尚更(なおさら)そういう気にさせるのかも。ガンガンと胸に来るボーカルと演奏です。この曲は最初の頃聴いたとき、すごくRyoさんの長所を活かしたスゴイ曲だなと思いました。パワーなボーカル、歌詞も色々な解釈ができそうで。今でもその気持ちは続いていて、他に比べるものがない取っておきの曲だと思います。
「星になる」・・これぞRyo's musicと言える取って置きの曲。やはりバンドライブとあって取って置きばかり集めてきますね。ギターのカッティングが小気味よく、ソロもカッコいい。HAMMONDの気持ちいいオルガンを随所にちりばめる はなぶーさん。Ryoさんのキラメキあるボーカルに世界は引き込まれます。この曲は16刻みの一定のリズム感が大切で、Dr. の統率感とベースがその上で奏でるメロディアスなラインも無視できない。
「タイムフライズ」 ”音源では打ち込みベースで制作されたので、バンド演奏でやると独特のグルーヴが出て~それもまたライブです” とのこと。確かにタイミングのズレが生じてはいけないと思いつつも微妙に出そうな曲で、進行も含めて非常に難しい曲です(耳コピむずい)。しかしその難局(難曲?)をいとも容易く乗り越えるバンドメンバーはさすが。バンドのタイムフライズはめちゃくちゃすごい!おそらく練習を重ねてここまで来たのかと思われますが、リズム感がよくてノリに乗ってしまいました。当たり前だけどプロだなぁとつくづく思います。タイムフライズ、ガットギターを入れてサンバ・フラメンコ風にやったらどうかなーなんて勝手に想像します。
<換気タイム>のMC:「秋」について、食の秋ということで飲食の話題、単に食欲が出ますねだったり、体調の「秋」を話すメンバーもいたり。そしてミュージシャンにならなかったら何になっていたか?と。声を出す仕事かなーとRyoさん。SEみたいな理系を語ったり、ミュージシャン以外は考えられないっと言うメンバーもいました。 ※そして食の話題でキノコの秋、といっていた人、ものずごく共感します(料理好きのひと)。キノコは食材高騰の現代社会に強いです。値段が年中変わらないし。エリンギを日本で流行らせたのは茅ヶ崎系某有名バンドというのを先日TVで初めて知った なんやねん笑
「Taika」フィンランド語で『魔法』というPOPな1曲。Ryoさんらしい絵本を読んでいるような可愛らしさのあるカラフルで弾むような曲。何となく3月に限定リリースされた「Halu」に似た楽し気な曲です。好きという気持ち・トキメキがシンデレラにかかった魔法のように変わっていくみたいな?そういう女の子らしい思いを描いた曲のように感じます。
次の2曲の前のMC。Ryoさんは曲を作るときのシチュエーションは作ろうと思って作るのではなく、日常の出来事が気持ちとふと合致するときにパッと浮かんだことを音楽にしていると言います。確かにこの2曲、そんな気がしてなりません。
「彗星が落ちた日」Ryoさん屈指のバラードの神髄。自分にとっては全編カバーを試みたという”神”曲。この曲が発表される前から ”絶対好きだと思う” と本人から言われていたのが、それは間違いなかった。心に衝撃的でした。バンド演奏も抑えめに雰囲気を保ったままで素晴らしい。この曲に出会ってよかったと心底思います。Ryoさんは自分がやりたかった音楽を具現化してくれる。こんな曲をこんな風に作り、こんな風に歌詞を作り歌いたかった。耳コピしながら 凄いなぁーヤバいなぁーよくぞ作ってくれましたと、この曲は特にそう思います。
「リフレイン」音源とはまた違う はなぶーさん流のフワリとした前奏から始まるリフレインは、大好きだった人との過去が走馬灯のように振り返る場面が想像できる。何度もブログでは書くようですが、フワリとした序盤から終盤はとてつもなく盛り上がる気持ちのこもった歌詞・曲調。MCからの繋がりがよくわかる曲です。HAMMOND音色が泣かせる。Vo. "きみーにふーれるー” に同調、同調。素晴らしい。
「Lupaus」はフィンランド語で『約束』という意味。バンド演奏は初披露です。ジャケットの写真にある靴は今日もRyoさん履いているのは見逃さない。行動や活動を制限されているこの時期でも行きたいところ・会いたい人に思いを馳せれば前向きになれるよ、そんな歌詞です。この曲も難しいですがホント大好きで、コードもほぼわかったりして(少し違ってるらしい たぶんあそこだと思う笑)、何十回も楽しく・興味深く聴かせてもらってます。音源もいい感じですがバンドもいいですね。リズミカルな感じもよくって、メンバーもノッています。音源の最後は途中で切って靴音ですが、さすがにステージではちゃんと終わらせました。でも自分の耳には靴音が聞こえます。
<コラボタイム>
1)ファスナー(Mr.Children)
2)to U(Bank Band)
「ファスナー」ライブ前日にリハ風景をRyoさんがインスタで放映してくれたときに、曲名を言わずに流れていたのを聴いて、 ”アレーなんで次のメロディが予測できるのだろう?” と自分で不思議に思っていた曲です。あー!ミスチルだ! ミスチルは1993年~2010年ぐらいに自分がかなり傾倒していた数少ないアーティストです。この曲を収録したアルバム『It's a wonderful world』も散々聴いたなあ。調べたら2002年か。この曲、桜井和寿さんがさるアーティストをイメージして書いた曲だとMCで聞いて ええーそーなのー!とビックリ。Ryoさん1オクターブ上を地声で歌って流石です!なんと強烈なVo.!素晴らしい!
「to U」2曲目も桜井さん絡みでした。ミスチル繋がりで桜井さんの曲はよく聴いていた。(小林武史さん繋がりでマイラバとかも)。この曲もSalyuさんのパートも桜井さんのパートもよく真似していた。やはりkeijiさんの歌う桜井さんパートを口ずさみながらシミジミと聴いていました。この大好きなツインボーカルバラードも大好きな風に歌ってくれた2人、ありがとう!RyoさんのピシーっとしたSalyuさんパートも最高でした。耳にガンガン来た!バンド演奏も素晴らしくて感情移入しました!輝かしかったです。今も頭の中で鳴ってます。
Ryoさん、keijiさん、はなぶーさん率いるバンドメンバー、みな同世代の仲良しな感じが演奏にもMCにも現れていて和気あいあいで楽しく、また素晴らしい音楽に見初められた時間でした。客席の後ろを見たらやはり年齢層が若めだったかも。帰りがけはやはり三密を回避すべく出口の外で待っていてくれたRyoさん、とても素敵でしたよ!メンバーに囲まれて歌う姿は輝いていました。好みというのは人それぞれあれど、Ryoさんの音楽は自分が求めていた音楽、そしてそれを上回る考え抜かれた世界観とイメージ・構成・編曲・歌詞・メッセージ性。(外見も中身も)わたし的にはは完璧だと思います。2020年、色々あったし、まだ約2か月残っていますが、まだまだ音楽の煌めきは終わらない。完璧は更に磨かれることでしょう。もっともっと我々の前で披露してもらいたい。楽しいことはこれからだ!!
<Ryoさんライブスケジュール>
●2020/12/11(金) 三軒茶屋Grapefruit moon
『Ryo Yoshinaga presents " + Yksi" 』
Ryo Yoshinaga / Guest 貴愛 /Pf. ハナブサユウキ
Open 19:00 / Start 19:30
↓予約 or DMにて(@RyoYsing)
tiget.net/events/110580
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