1/27代官山LOOP・Ryo Yoshinagaさん・中前りおんさん

1/27(月)、代官山LOOP「Flavor」。中前りおんさん・Ryo Yoshinagaさん・かちゃさん・yayAさん。圧倒的な歌唱力を持つ4組のスゴ腕アーティストの競演でした。


今日は関東でも雪が降るんではというどんよりした雲と冷たい空気。何となくLOOPに行く日は天気が良くない。夏でも夕立や雷雨だったり秋には台風だったりと雨の日が多いです。実は雨男かもしれませんが、今月ライブに行った他の日は悪天候ではありませんでした(寒かったけど)。その寒気など何のそのの熱いボーカリストそろい踏みのライブでした。


本日のライブ、Ryoさんはもちろん、中前りおんさんのステージも観られるし、何度か拝見し、Ryoさんとのツーマンも控えるyayAさんも聴けるし、楽しみな対バンとなりました。元々Ryoさんとの出会いは2018年6月の りおんさんとの対バンだったので、もしかしてそれ以来、しかもLOOPだと思いますが、過去から現在に繋がるものとして自分としては記念になります。


<中前りおんさん>グランドピアノにピアニスト平畑徹也さんが座ったとき、調べていなかったので自分ビックリしました。りおんさんがトップとは思わなかった。勘違いをしていたので最初からいてよかった。りおんさんはVo.に専念です。

①Future Diver~未来へ飛び込む者~

②冷たい炎

③インフルエンザ

④さなぎ

⑤最高ハニー

自分にとっては最高の曲、Future Diverを冒頭に持って来てくれました。ロマンあふれるバラード。いきなり最初から心をぐっと持ってかれました。続くは冷たい炎。cool fireとシリアスに歌う劇場型の曲。スモークが立ち込めて神秘的です。インフルエンザはこの時期ならではとも言える りおんさんの代表的な曲。病床でひたすら回復を独り待つ心境がこの歌に現れています。さなぎは好きな人への募る思いが成長していく姿を歌う。最高ハニー、輝かしいバラードで締め。久々に聴けて感動しました。思えば りおんさんに初めて会ったのは3年前の1月でした。物販席でその話をしたら「そうだっけー。インスタのクリスマスの曲を気に入ってくれたんだよね?」と。よく憶えていらっしゃる!りおんさんに会う前の2016年12月、インスタに上がっているオリジナルのクリスマスソングが りおんさんの音楽に触れた最初でした。あれから3年ですかーーー感慨(少しはファン歴長くなりました?)。今でも中前musicは素晴らしいが続きます。そして新譜「Hidden Heart」。1/13に大阪でレコ発ワンマン、これは行けなかったけど2/11の東京ワンマンは待ち遠しいです。その前に予習として新譜が聴けたのはラッキー。新譜の2曲、バンドセット・弦(Strings)が入ったフルアコースティックバンドサウンドで澄んだ音です。聴いててとても気持ちがいい。ぜひとも聴く価値ありです。


<Ryo Yoshinagaさん>今日のりおんさんとの対バンで思い出すのはRyoさんに初めて会った2018年6月の代官山LOOP。あの時はRyoさんがトップで りおんさんが2番手で逆だったと記憶しています。こうして最高の2人が対バンで並ぶというのもいいなぁと。こちらの鍵盤(Key.)はハナブサユウキさん。はなぶーさんもお疲れ様です。

①For your love(Stevie Wonder) ~ Unelma

②mine

③アンテノール

④Leap

⑤フレディ

最近のRyoさん、TVの歌番組や映画「CATS」の歌入れなど各メディアへの出演が目白押しで何とも嬉しい限りです。ハナブサさんもアーティストのバックサポートで各地を飛び回っているなど精力的な活動をしています。忙しい中での代官山LOOPのデュオ。大事な時間です。冒頭はUnelmaのモチーフとなった曲のイントロから「Unelma」への流れ。輝かしいこのM7th.コード進行の流れを尊重しつつRyoさんのオリジナル曲へと導きます。このFor your love、主題のイントロとサビのメロディが一緒ですが、RyoさんのUnelmaは全く違うメロディをつけ、起承転結をつけている。ある意味モチーフを上回っているのでは?と勝手に考えてしまう。そんな関連付けの2曲です。

「mine」ホップするようなテンポの曲、自然に盛り上がって来ました。手拍子が湧きだんだん大きく。ステージの2人も同調しノッて来ました。いい感じ!

「アンテノール」は先の2曲とは一線を画すように男女の後ろめたい恋愛感情を描く。Ryoさんの表情も悪女に変わっていって音楽に憑依したような。鍵盤アレンジも長めの音符とStrings系の音色を使いゆったり・じっくり目に弾くハナブサさん。ブラックな雰囲気が満点。いい沈み方です。

「Leap」ここからはまったく変化して、Leap=跳躍が表すように未来への輝かしい気持ちを巧みな語力で表現した曲。今日のVo.とPf.の螺旋に絡み合うような流れは2018年10月GRAPESの自主企画の演奏に似ています。あの頃からLeapはいい曲だなぁと心底感じ、ぜひ音源化を!と望んでいてその通りなったので感激したのを思い出しました。

そして最後の曲は先日発表された「フレディ」。人と人とはこの世でなくても心は繋がっているとのメッセージを込めた曲。”葉っぱのフレディ いのちの旅"という絵本が題材となったそうです。木の葉の落葉までの一生を人生に例えた生死に対する美しい教えと言えます。葉っぱは散っても木は残り、また葉を繁らせる。世界は変化をし続けている。 ”死ぬというのも 変わることの一つなのだよ” ダニエルという何でも教えてくれるフレディの盟友の存在が実に大きい。人はひとりでは生きていけなくて、周りに頼り頼られ、教えられ、励まされて生きていく。いつかは死ぬけど決してそのことは恐いことではない。それでも最後の最後まで散らずに生き続けるフレディは自分で決断して残った。やがて力尽きたとき、はじめて空の上から自分の住んできた世界を眺めることができたんでしょうね。

 ”命は巡るよ どこまでも巡るよ あの日散っていった花びらが空に舞うように 命は巡るよ どこまでも巡るよ あの日さよならしたあの人があなたの庭に花を咲かすのでしょう”

 似て非なるかもですが、自身や大事な人を取り巻く人生を花・樹のそれに例えた「ハナミズキ」である、とふと感じました。どちらも歌詞の時間間隔を百年単位にした、人の人生に寄り添う歌ではないかと。いつも心の中にフレディとダニエルがいます。

大事な人はいつか空に飛び立っても心は繋がっていて胸に思えばいつでも逢えるという「星になる」もそうだし、Ryoさんが培ってきた音楽の背景にある美しさ・重さに感銘しています。


<かちゃ(花菜)さん>かちゃさんはVo.(初見)。ハンドマイクで歌に専念します。グラピサポートは桃瀬茉莉さん。ロングヘアが映えるスタンドマイク。ミュージカルに出演しているだけあり、ものすごい声量。ロカビリー・ジャックという作品に出演しています。森雪之丞プロデュース・岸谷五朗演出・斉藤和義テーマ作詞作曲という豪華顔ぶれの、シンガーとマネージャーを取り巻く話ということです。その中で海宝直人さんが歌った「愛しい嘘」をカバー、「reason」新曲「バラ色ユートピア」など。「東京の人」 ”東京の人はなぜか急わしなく動いていくそれぞれの夢を見つめながら~東京の人は少し似とるんよ きっと孤独を抱えるから 景色を描いて見せるから” ピシーッと来るストレートな声が印象的でした。


< yayAさん>励まし系シンガーソングライターyayAさん。何度かステージを拝見したり、他のライブにお客さんとして来たときにご挨拶したり。いつも笑顔で対応してくださるアーティスト。Pf.はハナブサユウキさん。Ryoさんに引き続きのサポートでグランドピアノに場所を移しています。「ならば生きよう」 ”この人間臭い心を 世界を がむしゃらにオレらしくあたしらしく生きよう” 元気づける前向きな歌。声量もテクニックも申し分ない完成度。エンターテイナーとして確立しています。「Alone」と来て、次はRyoさんが歌で出演した映画CATSをyayAさんは観に行ったそうで、そこから披露したい曲と言えば挿入歌「メモリー」。お洒落なワルツから美しい声が響きます。パワーも備えたスーパーアーティストですね!「まぶた」大事なものなのにいつも眼の前にあっても見えないもの⇒まぶた。決して独りじゃない、いつも側にいてくれることがどんなに大事なことか、気づいてほしい歌。「Love 2 U」指をハート型にして皆さんと。'あなたがいる'という愛情を説く。最後は最近投入された新曲「希望のせいだ」 ”もう少し頑張ってみようか こんなにも不安だけれども大丈夫と思えるのは希望のせいだ” と前向きの歌詞。 ”強風で看板が吹き飛び女性はケガをしたが偶然にも大したことはなかった。 大ケガなのか、助かったのか? ちょっとのことで人間はどうにでもなるんだ。大丈夫 心は。上を向いてね”


En.「Gift」当たり前をありがとうに変えられたらもっと世界は幸せになる。とyayAさんのMCで。 ”明るく見えるよ 優しく見えるよ 今ここにいる 私たちは行かされている 当たり前じゃないあなたに感謝 私に感謝 Life is the Gift ” 何とも輝かしい歌で締めました。



代官山LOOPのライブ終わりました。ワンマンが近い りおんさんのVo.に専念した力の入り方はとても凄みがありましたし、楽曲とステージの美しさが際立ちました。セットの5曲も色々な色彩がある曲で、30分あまりの出番でも十分価値があるものでした。Ryoさんも同じく5曲のセットではそれぞれの顔を持ち風景がある曲でした。yayAさんもとても素晴らしい歌唱力で会場を魅了しました。Ryoさんとのツーマンが非常に!楽しみです。この時期にやる対バンライブ、とても意味あるものでした。自分のフレディにとってのダニエルは誰なのだろう?考えさせられます。


<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>

●2020/2/19(水)北参道GRAPES

「GRAPES KITASANDO 4th. ANNIVERSARY Asuka Tadokoro presents『euphoria』」

Open18:30/Start19:00

Asuka Tadokoro band (+guest vo.上村翔平 from THREE1989)

/まきちゃんぐ/Takuji Yamamoto/Ryo Yoshinaga(19:00~)

●2020/3/15(日)渋谷JZ Brat

「Ryo Yoshinaga × yayA 2マンライブ ~Halu~」

Op16:00 / St 17:30 ※全席指定

Band Member /Pf.Key. ハナブサユウキ/Gt. 森本隆寛/Ba. ハピネス徳永/Dr. 神林祥太

●2020/3/29(日)銀座Miiya Cafe

「神楽サティ presents 『春の午後に歌うメロディ』」⠀

Op12:00/St12:30

高井麻奈由/工藤由佳/Ryo Yoshinaga/今井里歩/神楽サティ


<中前りおんさん今後のライブスケジュール>

●2020/2/11(火祝)恵比寿天窓switch

「HIDDEN HEART レコ発」~ ROMANTIC ACOUSTIC ONE MAN TOUR ~

Op18:00/St18:30


<yayAさん今後の主なライブスケジュール>

●2020/2/9(日)水道橋Words

Words Presents「音楽文庫 Vol.22」

Op18:30/St19:00

yayA(19:45~ Pf.ハナブサユウキ) / 桃南-mona- / 野坂ひかり / 向江陽子

●2020/3/15(日)渋谷JZ Brat

「Ryo Yoshinaga × yayA 2マンライブ ~Halu~」

Op16:00 / St 17:30 ※全席指定

Band Member /Pf.Key. ハナブサユウキ/Gt. 森本隆寛/Ba. ハピネス徳永/Dr. 神林祥太






ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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