5/27大阪RUIDO・Ryo Yoshinagaさん

5/27(月)、大阪RUIDO「南船場、恋の歌劇場 vol.70」。正岡莉奈さん・猫心愛さん・Ryo Yoshinagaさん・Kioさん・上田マユミさん・吉川MANAさんの出演。Ryo Yoshinagaさんのステージに関する感想レポです。


行ってるライブ回数の割には遠征は殆どない自分です。昨年は関東以外は5月の栄ミナミ音楽祭2018だけでした。今年も5月の栄ミナミ音楽祭 2019は行きましたけど、Ryo Yoshinagaさんが大阪でライブを行うという情報を得てそれではと。GWをほぼ出勤した分、こちらを休暇に充当して臨みました。大阪へのライブ遠征は別のアーティスト目当てで2017年2月以来で2年以上ぶりです。


しかしRyoさんは5/24のGRAPESを救援のため急ぎ出演、そして大阪は以前から決まっていた予定ではあるものの大変タイトではなかったかと思います。今月で言えば名古屋で昼夜のライブの翌日にeggmanでオーディションライブと、めちゃくちゃ忙しいではないですか!今年は精力的に活動すると仰っていただけに、その1つである大阪での奮闘ぶりも観てみたいと思っておりました。


大阪RUIDOはスタンディングタイプのバンド向けの箱。ステージは腰高で演者側からは見下ろす感じで、広いスペースの後ろのLED照明が煌びやか煌びやか。眩しいぐらいです。今日はギターやキーボードの弾き語りアーティストが6人出演と多めだったぶん、転換も鮮やかで無駄の時間なく全員のステージが楽しめました。


初見なのは正岡莉奈さん・猫心愛(-Nekoa-)さん・Kioさん。正岡さんはGt.弾き語り。元気系の歌声でバンドを従えて演奏したらイイ感じかと思いました。Nekoaさんはベビーボイス的で囁くような歌声のGt.弾き語り。ピックを持たずに指でストローク・アルペジオで語るように歌う姿が印象的。Kioさんはおしとやかな面持ちのKey.弾き語りで歌声も綺麗で透き通る。そんな中、力強い部分もあったりしてとてもよかった(すみません音楽と関係ない内容のブログも興味深かった)。


上田マユミさんと吉川MANAさんは何度かステージを拝見しています。上田さんは安定したボーカルと鍵盤、特に印象に残っている「月灯り」も歌ってくれ、素敵な夜を演出してくれました。吉川MANAさんはトリでGt.弾き語りで元気に歌ってくれました。前回は昨年板橋ファイト、その前は約3年前に代官山NOMADでお会いしてCDも結構聴いていて、今回も知っている曲が多く、「おはよう世界~ごきげんよう宇宙~」のコールレスポンスも全員で歌ったり。アンコールでは「歩け」。力強く締めてくれました。


<Ryo Yoshinagaさん>

本日は3番手での出演。キーボード弾き語りです。Ryoさんの弾き語りを聴くのは3回目で、過去2回は北参道ストロボカフェのグランドピアノ。ですから前向きで弾き語りの演奏を聴くのは初めてで、ものすごく新鮮に映りました。今まで見たことないタイプのイヤリングや赤黒ベースのワンピースも素敵です。

1)Melt

2)メイビー・シュアリー

3)スターチス

4)Unelma

5)星になる

1)「Melt」  冒頭 ”表情も~不安も~いつの間にか~” は優しく、囁くように、か~の部分は長めにゆったりと。Ryoさんの鍵盤は1つ1つ音を大事するように、確実に4つの拍を刻んでいきます。いつも聴いているMeltのもう1つの味です。弾き語りで歌うこの舞台、いつもはマイク一本、ハイチェアーにちょい腰掛けて歌うスタイルなのが、今日は完全に座った形で歌わなくてはいけないにも関わらず、持ち前の歌唱力は維持しています。力があるだけでななく、時にはやんわりと、肝心なところでは魂込めてと抑揚を付け、芯の通った声が説得力を倍増させます。2番のサビ ”疑わしい こんな世の中でさえ~”でストップ。溜めつつ、”愛しく瞬くようになってしまったみたいで~” で戻すなど、テンポ的にも感情を込め、エンディング ”そういうことなんでしょう~” の伸ばすところは一番Ryoさんの見せ場であり、会場を突き破るストレートな声で大阪のお客さんの度肝を抜いたのではと思います。

 『疑わしいこんな世の中でさえ 愛しく瞬くようになってしまったみたいで 欲しいもの持ってるもの全部 今の私にもう必要ないみたい Ah 表情も不安もいつの間にか 優しく溶けたのは そういうことなんでしょう』

人生で大事なことを決心してやりたいことに挑戦してみたいという意が込められたように感じます。自分自身と相当闘って書いた曲なんではないかと。

MCでは、 ”大阪でのライブは初めてではありませんが、ライブハウスで歌うのは初めてです” とのこと。そうなんですか!記念すべき大阪初の箱出演なのですね。

2)「メイビー・シュアリー」 『何気ない言葉じりも覚えて私のものにした ふとしたあの仕草も二人だけのメッセージ 足りないぐらいが嬉しいことだよ そばにいても求めてしまう~あなたの幸せが私の答えなら きっと二人は上手くゆく~誰かの幸せに涙する日がくるなんて メイビー・シュアリー 二人で生きて行ける 生きて行こう』 書き殴ったメモを読み取るとこんな感じ。自分は初めて聴く曲でした。様々な困難があっても乗り越えて行ける、そんな気持ちを捧げる歌詞。これは結婚式で新郎新婦に贈るために作った曲のような気がします。しっかりしたメロディーの中にアクセントのように変化がかかった部分があるRyoさんらしい曲。滅多に聴けないようなので今後のセットに多く入れてくれるよう期待します。

3)「スターチス」 MC”私は言葉を大切にしたい。大切な気持ちを言葉にして歌にすれば、もし自分がいなくなったとしてもその思いは言葉となって永遠に残るのではないか。そんな気持ちで作った曲です” スターチスという花の花言葉は「永遠に変わらぬ心」という意味だそうです。人生は長い道のり。その長さを際立たせるように ”長い長いこの道は 本当の私に出会う旅” ゆったり目に流れる鍵盤がその気分を助長します。深めに歌う前半~中盤~そして後半への一気の盛り上がりがこの曲の真骨頂。人生の山あり谷あり、決断と分岐、そしてまた分岐と決断。やり直しのない一本道であるかのように、その軌跡が自分の生きた証。 ”途絶えぬ記憶の1ページ” と歌う。エンディング ”前に進むための分かれ道~”でPf.をストップさせ、Vo.に集中する場面。このストレートにつんざくような声が心に深く刺さる。Pf.が再開しつつ結びにかけての ”No, No, No~長い長い この道は~” と遠くに向け余韻を持って歌う部分も思いが籠っていてジーンと来ます。


4)「Unelma」MCは挟まずにリズミカルなリズムで前奏を入れつつUnelmaへ。キーボードの音色が少し丸いぶん、Ryoさんの倍音豊かな煌めくボーカルが際立って聴こえ、なおさらイイ感じです。

『人を好きや嫌いで計ろうなんて なんだか かわいそうね慰めてあげる 好きを恋や愛で語ろうなんて なんだか 感情を名前で決めつけてはいけない』

冒頭から名言が並ぶこの曲、Ryoさんの言葉の力がふんだんに詰め込まれた曲です。最後のサビでは多少スローに歌い、壮大さがアップしています。音源とはまた異なった素敵さがあります。

『描いた夢が醒めてしまわないように 正解がないから終わりがないんだって (だって だって) 言い聞かせるように歌うよそこには 諦められなかっただけの貴方がいるから』

歌の後にUnelmaの意味を説明。”Unelmaというのは私が大好きなフィンランドの言葉で『叶える夢』の意味を持ちます。眠るとき見る夢というのは uni と言います。私が歌いたいのは叶えたいほうの夢。本当に叶えたいことは言葉にして口に出して行こう、そうすれば必ず実現できる。言葉がとても強くて説得力があり、曲調も前向きで本当にいい曲です。


5)「星になる」 ”調子がいよいよ出てきたというところで最後の曲となってしまったのですが、大阪の皆さんの前でもう一度歌いに来れるように頑張ります”とのコメント。最後の曲は新作CD「Loistaa」のトップを飾るこれぞRyo Yoshinagaという曲。お洒落なコード使いとメロディライン、卓越・かつ分かりやすい言葉が散りばめられています。大切な人が遠くに行ってしまっても時間や時空を越えていつでも会いに行ける、会いたい夢は叶う、という曲。

『星になって 私が見上げたとしても 幾千の時も距離も簡単に 飛び越えていけるように 信じているから 想像しうることは なんでも叶うんでしょ 恐れることはなにもない』

このサビの部分は手を止め、声1つで歌う。メロディと歌詞、それを表現する歌のパワーと声の質がすべてピタリ合っている、だから聴き手に伝わます。エンディング ”私は星になる”でも演奏を止め声一本。今日の持ち曲5曲、持ち味を存分に活かした弾き語りで、Ryoさんのもう一つの魅力が見つけられた日でした。


今日の大阪での初箱ライブ、大阪のお客さんの心に刻み付けられたと思います。きっと聴いた人はもう一度聴きたくなっていることでしょう。鍵盤も良かったし、歌も素敵だった。いつも同じような文章でボキャブラリーが枯渇していますけど、思いは変わらずです。Ryo Yoshinagaはすごい!!素晴らしい!!


<5/28(火)ラジオ出演>

翌日は滋賀県のラジオ放送にゲスト出演され、2曲を紹介しました。非公開のため観に行くことはありませんでしたが、放送はネット経由で聴くことができました。

「佐合井マリ子のCaddySpoon vol.504(えふえむ草津)」

1)星になる

2)アンテノール

佐合井さんより、温かみが伝わってくる。心地よいサウンドで、音に包まれる感じという評がありました。

アーカイブ映像:https://youtu.be/_aVbfjWMaxA


<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>

●2019/6/15(土)代官山LOOP「ミトカツユキ×伊東洋平」ツーマンライブ/Op18:30/St19:00 ミトカツユキ/伊東洋平/Opening Act:Ryo Yoshinaga

https://tiget.net/events/53566

●2019/6/27(木)詳細後報(都内)

●2019/7/15(月祝)昼 GRAPES北参道「Ryo Yoshinaga Birthday Live」Op12:00/St12:45 Key.ハナブサユウキ and more...

https://tiget.net/events/55424







ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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