4/6六本木CLAPS・Ryo Yoshinagaさんレコ発ワンマン"Loistaa"

4/6(土)、六本木CLAPS「Ryo Yoshinaga New Release Oneman Live "Loistaa"」。Ryo Yoshinagaさんによるレコ発バンドワンマンライブが行われました。


Ryoさんのワンマンの発表があったのは、おそらく12月のEMERGENZA予選の前後でしょうか、そこから首を長くしておりました。昨年は4/20にGRAPES北参道でワンマンがありましたが、その時点ではRyoさんにはお会いしていないのでワンマン初参加(プチでない)は感慨深いものがあります。3/8にひま広でプチワンマンを経験し、そういう意味ではようやくというところです。


六本木CLAPSは広々とした高級レストラン風のライブハウス。ディナーショーなんかもやってそうな立派な佇まい。入口から既に立派です。入場すると入口にはファン一同から贈られた花が飾られています。受付を済ませ会場入り口では前物販としてRyoさんご本人が新作「Loistaa」や関連グッズの販売に対応しておられました。


開演までは和やかなムード。3月までのライブやキャスでお近づきになったRyo′smateの先輩方と再会したり実際にお会いしたり。自分が図々しくも色々切り込んだ結果、仲間(というにはおこがましいのですが)が着実に増えてきています。そう、自分のような新顔は自ら顔を売り込まなくてはなりません。


出演するバンドメンバーはバンマス(Key.)ハナブサユウキさん、ギター森本隆寛さん、ベースハピネス徳永さん、ドラムSoyさん。新作「Loistaa」の制作に携わった方たちがそのまま今回のステージに立ってくれます。前年はアコースティックバンド編成だったのでバンド形式でのワンマンはRyoさんにとって初めてとのことです。


(Vo.Ryo Yoshinaga Key.ハナブサユウキ Eg.森本隆寛 Ba.ハピネス徳永 Dr.Soy)

【第一部】

①星になる(inst. ver.) (Pf.)

②Melt

③Distance

④スターチス

⑤La La (Means I Love You)/Swing Out Sister

⑥Unelma

⑦だから今夜も誰かが歌う

【第一部】

開演と同時に、まずは4人のバンドメンバーが登場。ハナブサさんのPf.が静かに流れ、旋律がゆっくりと。これはどこかで聴いたことがある。。メンバーの皆さんもそれに被せる。①「星になる」のメロディです。続いて本日の主役、Ryoさんが登場し、盛大な拍手が。バンドライブの開始です。まずは①「Melt」。静寂からすぅっと息を吸うRyoさん。 ”表情も不安もいつの間にか優しく溶けてしまったのー” パワー十分の歌唱力が如何なく発揮されるこの曲。音源ではVo.Pf.だけですが、バンドではさらにボリューム満点の分厚いサウンドが会場を包みます。それに負けないRyoさんの張り上げるボイスはとてつもない。2番のサビではハナブサさんも立ち弾きで勢いをつけます。②「mine」。弾けるようなビートの溢れるこの曲、バンド演奏と同時に手拍子が満員の会場に響きます。凄いクラップ!身体も上下・タテにノリにノッてしまう。序盤から勢いが凄い!音源も聴きまくっている部分もあり早くも脳内も全身もシンクロしています。③「Distance」Ryoさんの歌のテーマとして『距離と時間』を多く取り上げることが多い。それを軽快でPOPなバンドサウンドで。ハナブサさんのPf.で2回聴いたことがありますが、バンドはやはりいいですね ”机上の空論うまくいかないわ~””甘い愛に溺れていたい” ところどころに韻を踏むところもあって歌詞を相当考えて作っていると感じます。④「スターチス」森本さんの柔らかなソロGt.から入り、ゆっくりとしたイントロ、ああ、あの曲だ、と直感。Aメロ ”広い荒野でひとり~” からBメロ、サビに入るにつれPf.やリズム隊が追加されます。波が寄せては帰すように、だんだんと盛り上がるのがスターチスの特長。最後のサビではRyoさん、大きく息を吸って ”離れ離れ心が泣いたって前に進むための分かれ道~~~” と物凄い張り上げで背筋がゾッとします。自分も感情移入しまくりです。⑤「La La(Means I Love You)」はRyoさんが大好きなSwing Out Sisterのカバー。Swing Out Sisterの曲はRyoさんから教わって少し齧っていたところ。こちらの方がリアル世代なのに80年代AORなど勉強させてもらってばかりです。お洒落なビートサウンドとLa La La La~と流れるように下がるメロディが特徴。⑥「Unelma」そう今日はレコ発なのです。新譜CD『Loistaa』は今までRyoさんがライブで歌ってきて、ついに音源化に至った取って置きの曲と、まだ世に披露されていない秘蔵っ子のような曲が合わさって1枚のアルバムになったもの。その中から前者、今までも何度も歌い、自分も断片を集めて歌詞カードらしきものまで作ってしまった。Unelma(ウネルマ)はフィンランド語で『夢』。フィンランドでは夢と言うのは寝ている間に見る夢と叶える夢というのは単語が違うそうです。寝ている間に見るのは「Uni(ウニ)」というそうです。この曲もPf.演奏のみだったりアコースティック編成では何度か聴いたり、Youtubeでも何十回も聴いておりますが、バンド演奏は気持ちいいほど身体に響きます。”描いた夢が醒めてしまわないように 正解がないから終わりがないんだって (だって だって) 言い聞かせるように歌うよそこには 諦められなかっただけの貴方がいるから” どの楽曲も素晴らしい出来栄えのRyoさんの曲ですが、この夢に向かって、夢を叶えるように描いていくRyoさんの歌声は感動ものです。全体を捉えても歌詞がホントにカッコいい。間奏ではハナブサさんがSynth.を用いてハーモニカの音色でソロを。この辺りが今までのライブにない新鮮さです。⑦「だから今夜も誰かが歌う」も軽快なPOPサウンドとRyoさんのピシっと決まる歌詞と歌声がマッチした曲。バンドバージョンも素敵だし、この日ならでは(かな?)の歌い回しのアレンジがとてもいい。この曲も音源化はされていませんが、歌詞はアップされています。https://www.ryoyoshinaga.com/posts/3220560?categoryIds=908526 少しでも気分を味わえたら。


【第二部】

⑧SEA (Vo. Pf.)

⑨リフレイン

⑩アンテノール

⑪M.W.F.W.

⑫Leap


【第二部】

⑧「SEA」第二部はRyoさん・ハナブサさんの2人で。この曲も最近投入され、音源化はされていない貴重な曲です。インスタにも一部上がっておりますが、3月の代官山LOOPで初めてフルコーラスを聴いた時には涙が出るほど感動しました。海をテーマにしたバラードには涙腺が弱いです。深い海の底をイメージするようなフワリとした音色のKey.が雰囲気を醸し出します。Vo.も”包み込むように”という歌詞の通り、包み込むようなRyoさんの素敵な歌声。”すくいあげるように” という歌詞がありますが ”深い海に溺れてもすくいあげるように” の部分は 掬い上げるように” なのか ”救い上げるように” なのか。あるいは両方なのか。もうどちらでもいい。この曲はたまらなく好きです。 ここで森本さん・徳永さん・Soyさんが戻ってきました。今回の音源制作に携わった方々、Ryoさんはハンドマイクで歌うことが多いのですが、演奏者をサポートとは呼びたくないそうです。もうメンバーとして音楽の一部となる存在として認識したいとのこと。その気持ちはよくわかります。大昔、自分もバンドをやっていたとき、正式でなくてもバックで支援してくれた人たちをメンバーと言っていましたから。⑨「リフレイン」静かな3拍子から入る、Ryoさんが昔から大事にしてきたという曲。想いを込めて客席の心に刻みつけるように歌います。そしてRyoさんの持ち味、後半サビのまっすぐ突き抜けるパワー満点のボイス。”見慣れた景色 らしくない真面目な~君が口に しーたー!!!” 凄いとしか言いようがない。⑩「アンテノール」これも新譜CDで音源化された、以前からライブで歌ってきた曲。音源ではアレンジを変えてもっとノリの違う、よりアダルトな雰囲気が増しています。真夜中のこの六本木辺りをイメージしてくださいと。 ”熱帯夜の気怠さはいつも思考回路を遮断する” 真夏の不快指数が増したような曲調とRyoさんの声。 ”その程度の私なんだって思った” と自虐的に呟きながら歌うのもポイント。 ”その程度の男なんだって思った” と歌詞が変わるように、不完全さを持ちながら欲望にうずもれていく人間像を端的な言葉で見事に表現。しかしよくできた歌詞です。⑪「M.W.F.W」終盤に来ました。この曲も新譜からのアグレッシブなナンバー。車に乗って夜の高速をかっ飛ばすイメージ。畳みかけるようなフュージョン風の曲調と、スタカートのかかったストリングスが4ビートでアクセントづけるところがポイント。当然手拍子は自然に発生。躍動するRyoさんとメンバー。徳永さんのスラップベース、森本さんのソロギターなんともカッコいい。歌っていて演奏していてとても楽しそうです。この曲はRyoさんとハナブサさんが共同で作曲。詞はRyoさん。この二人のタッグは最強です。コード進行も凝っていて聴き甲斐があります。⑫最後の曲『エエー!!』と会場から恒例のため息。でもこれは本当のこと。もう終わりですか!きっとRyoさんも歌い足りないはず。最後は「Leap」。跳躍・飛翔の意味。音源化はまだですが、何度か聴いて歌詞もほとんど覚えた名曲中の名曲。 ”晴れの日が怖くても 雨の日を憂いても 朝は私に追いついてしまう それが生きているということ 一歩だけその一歩でいい 海だって越えられる時代でしょう 胸に手を当て聴いてみて~ (次の英詞は不正確)Leap up all, tomorrow 飛び立つ時が来た” 。ゆったりと威風堂々に流れる伴奏とRyoさんの自信漲る歌声が調和した壮大な曲です。盛り上がって盛り上がって大歓声の中、満員のお客さんの喝采を浴びながらいったん終了です。


【アンコール】

En.①彗星が落ちた日

En.②星になる

アンコールは世界初公開の新曲「彗星が落ちた日」。『Loistaa』トレーラー映像では最後の5曲目でイントロの4小節だけでその後は闇に包まれたRyoさんの最終秘密兵器。『この世界が終わるように自分たちに明日がなくなるとしたらどんな心境になるでしょう。明日がないどうし、心と心はどう寄り添いあうでしょう』こんなMCでしたでしょうか。世紀末が訪れたとしても人と人の心の繋がりは永遠、そんなメッセージに聴き取れます。曲調はバラードでRyoさんのパワーかつ綺麗に歌い上げる、双方を兼ね備えたメロディです。直接的には地球に彗星が落ちて世界が終わる、というシチュエーションですが、一発では覚えられないので家に帰って音源を10数回聴いて感じたのは少し前に流行ったあの沈みゆく船の映画です。曲の拡がり、中盤で急展開する場面にそれを感じました。それにしても、懐の深い曲ですね。これも2人の合作。鬼金ですな!! 「星になる」2曲目は『Loistaa』の意味=輝く をまさに体現した曲。大好きな人が例え星になろうとも時空を越えていつでも会いにいけるんだよ、という、前述の『距離と時間』をテーマに人の心の繋がりの永遠さを歌います。歌うRyoさんは本当に輝き、素敵でした。

『Loistaa』/Trailer映像


終演後はメンバーの皆さんとカーテンコール、本当にお疲れ様でした。素晴らしい音楽をありがとうございます!Ryoさんの計らいで客席含めた全体写真も。「チーズ」ではなく「もいー!」(=フィンランド語でやあ)その集合写真はRyoさんのSNS画像をご覧ください。昨年はいなかったワンマンの集合写真にようやく入ることができました。


2/26からこの日までRyoさんが出演するすべてのライブに顔を出すことができました。まさに一緒に駆け抜けた感。Ryoさんのキャスで「並走」と言われ、なるほどと。それぞれのライブが全部違う場所、異なる演奏形式だったのは前回のブログでも説明済み。その集大成が今日のワンマンでした。更に既存の曲だけではなくレコ発音源も見事に歌い上げ、ライブ限定の曲も徐々に投入、レパートリーが着実に増えています。そう言えばRyoさんはMCで『言霊』のことを仰っていましたけど、やはり大切なことは言葉にする、前向きな発言が言霊となって人生を明るく豊かにする。そんな精神をRyoさんの曲からも話からも感じます。『Loistaa』輝きの人生を過ごそう。これしかない。2019年はR元年。R時代に突入した以後のライブも非常に楽しみです。うざいかもしれませんができる限り並走していきたいと思います。

※書き足りないところもあるので追加修正していくか新しいブログを立ち上げるかもです。


<Ryo Yoshinagaさん今後のライブ予定>

●2019/5/1(水・祝)代官山LOOP 3colors

 Op11:15/St11:45 yayA/JUNK PARTY/Ryo Yoshinaga

●2019/5/11(土)昼 栄ミナミ音楽祭出演

●2019/5/11(土)名古屋sunset BLUE 福永倫子 presents.「AWESOME!!」

 Op18:30/St19:00 福永倫子/高井麻奈由/Ryo Yoshinaga

●2019/5/12(日) 渋谷eggman EMERGENZA 東京Semi final(20:50~)

●2019/5/27(月) 大阪RUIDO「南船場 恋ノ歌劇場 vol.70」

 Op18:00/St18:30 上田マユミ/Kio/猫心愛/正岡莉奈/吉川MANA/Ryo Yoshinaga


ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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