3/8(金)、明治神宮前ひまわり広場で手をつなごう5th. Anniversary「Ryo Yoshinaga Presents 『Kippis! vol.4』」。Ryo Yoshinagaさんによるプチワンマン企画ライブでした。
ひま広の開業5周年を記念して開かれたこの企画、Ryo Yoshinagaさんによるゲスト・くらげさんをお迎えしてのプチワンマンライブです。自分はひま広は11/9が前回の来訪。Ryoさんのライブでは初めてです。アットホームで近距離なこの箱、アコースティックな音楽が楽しめる、先日の3/5のセッションライブとは趣きを変えて、ということになります。
しかしここのところRyoさんのライブ観戦が増えています。12/2で年内は観られず。1月は中旬に2回、1か月以上を経て2月下旬に1回だけと、なかなかコンスタントに行くことができず、3月にライブが目白押しになってきてから待ってましたとばかりに。それだけRyoさんの音楽には魅力があるということです。今日のライブの副題「Kippis」とはフィンランド語で「乾杯」という意味。北欧マニアのRyoさんとひま広5周年およびワンマン(今日と4/6)の成功祈願の乾杯となります。
<Ryo Yoshinagaさん>Pf.ハナブサユウキさん
【第一部】
1.Melt
2.Distance
3.だから今夜も誰かが歌う
4.You Are The Universe / Brand New Heavies(cover)
5.スターチス
6.新曲
7.星になる
温かい照明をステージの2人が包みます。あまり暗くしないのがひま広の特長。アーティストの呼びかけに客席のリアクションがよく見えたり、コミュニケーションの取りやすい場所です。演者と観客、お互いの顔もよく見えているようで、なんどもRyoさんと目が合っている気がしてドキッとする。ハナブサさんはいつも通り演奏に集中。それもカッコいい。トップの「Melt」から早くもシンクロして自分も口パクで歌っておりました。それだけ曲の出来が素晴らしいし、Ryoさんの歌唱力を存分に活かした曲であります。歌唱力だけでなく言葉の持つ意味を1つ1つしっかりと伝える、胸の内の描写でも曖昧さがなく1つのベクトルを感じます。私は間違ってないんだと。。『運命を少しだけ信じたら 神様がきっと必然に変えてくれるから』まっすぐです。「Distance」は音源未収録で、1月の代官山LOOPで初披露した曲。あ、何か聴いたことある。。と思い出す。文字通り あなたと私の距離感の近さをテーマにしたように。『実際の距離は机上の空論。離れてはいない』こんな感じだったでしょうか。強い意味の言葉を使う中、ふんわりした曲調と曲は軽やかなリズムで幸福感を感じます。しかしRyoさんの曲は一筋縄ではいかない。Ryoさんにしか歌えない曲です。この難しい進行はRyoさんの他の曲にも通ずるものがあります。あ、この雰囲気あの曲に似ている進行だ。。と。「だから今夜も誰かが歌う」大切なことは口に・言葉に出そうよ。躊躇しているあなたの肩を押す、そんな元気づけてくれる曲『不確かな今を見つめれば刹那 願うだけじゃ想いは伝わらなく だから言葉があるのでしょう だから今夜も誰かが愛を歌うのでしょう』この ”伝わらなくー” で伸ばして止めるのがRyoさん独特で次の ”あるのでしょうー” と伸ばしてピタッと止めるのが気持ちいい。Pf.ハナブサさんの間奏ソロも激しくて盛り上がりました。「You Are The Universe」ここでカバーを1曲。これは3/5にバンドで披露したので記憶に新しいです。 『You Are The Universe~』 とみんなで叫ぶ。「スターチス」一通り盛り上がった後は、静かなバラード。ハナブサさん、リハではやらなかったSynthe.ストリングス音色を加え、お洒落感を演出。ゆっくりとした鍵盤から入りRyoさんの深いボーカルが始まる。 『長い長いこの道は 本当の私に出会う旅』 というRyoさんの澄んだ伸びる声を聴くと、転勤だ退職だと人との別れに敏感になっているこの時期、人生の進む道は人それぞれ、その行く末で本当の私に出会う。それまでの長い道のり。ということを思い浮かべ、自然と涙が溢れました。2番のサビからはRyoさんの声がより強く会場に鳴り届く。思わず背筋がゾッとします。『荘厳』という言葉がMCでも出てきましたが、曲がりくねった紆余曲折な道にしろ、自分は確固であれと教えてくれます。「新曲」はまだ発表できないRyoさん取って置きの”宇宙初披露”の曲。これはお楽しみに。第一部最後は「星になる」。大事な人が空に行ってもいつでも会うことができるようになりたい。そんな思いを遥かなる夜の天空を仰ぐように澄んだボーカルが轟きました。深い悲しみをベースにした曲なんでしょうね。それをRyoさんなりに逆説的に前向きな歌詞にして音楽として成立させている、そんな気がします。
【第二部】
8.リフレイン
9.Unelma
10分余の休憩をはさみ、第二部もRyoさん、ハナブサさんで2曲。「リフレイン」ライブバージョンは静かにPf.の前奏から入り、 Ryoさんが声を重ねる。ふんわり柔らかな1番、2番のBメロ当たりから徐々に盛り上げ、最後のサビ 『始まりは君からだった 覚えてる 見慣れた景色 らしくない真面目な君が口に し~た!!~』 と最高潮のストレートな声。抑揚の激しさがあります。「Unelma」フィンランド語で『夢』。Pf.は輝きのある音色に。言葉を放つRyoさんの伝える力が凄い。この曲は動画が上がっているのでRyoさんの歌唱力が存分に堪能できるので是非聴いてみてほしいです。 『描いた夢が覚めてしまわないように 正解はないから終わりがないなんて だって だって 言い聞かせるように歌うよ そこには諦められなかっただけのあなたがいるから』 聞き書きなんで正確ではありませんが、夢で諦めずに頑張ろうよ、諦めなければ叶うから、と元気づけます。2番のBメロで 『あの人が恋人と楽しそうに手を繋いで歩いてる傍らで空の右手を握り締める誰かがいて』 という具体的でハッとするフレーズが気になりまして、憧れの存在を陰ながら思う人が対象なのでしょう。MCでは2018年は夢を叶える、という気持ちでやってきました。2019年も引き続き同じ気持ちで行きますと力強いコメントがありました。
<くらげさん>Gt.二宮アキラさん
1.シンデレラ
2.雨は嘘のように (Cho. Ryo Yoshinagaさん)
3.Still stay night(Cho. Ryo Yoshinagaさん)
4.あなたはあい(Cho. Ryo Yoshinagaさん)
今日のゲストは SSWのくらげさん。パンシェルジュというパンの専門資格を持っているとのこと。『くらげ』はソロプロジェクト名と音源にはあります。楽器を弾かずに鼻歌から音楽を制作し、サポートメンバーが曲にしていく『鼻歌シンガーソングライター』。いろいろな肩書きがあります。二宮アキラさんのGt.で歌いました。曲は夏らしいPOPな印象。涼し気でふわふわ、自然体な感じです(くらげという名前も理解できる)。2曲目からはRyoさんもCho.参加し、美しいハモで歌いました。歌詞の雰囲気・言葉の使い方もRyoさんに通ずるものがあり、今日のゲストとして呼ばれた意味を理解しました。Ryoさんとはボイストレーナーが一緒繋がりということですがとても仲良しで和気あいあいのコラボです。くらげさんのライブでは必ずパンが当たるコーナーがあってじゃんけん大会でくらげさんオススメのパン(白神こだま酵母使用)をゲットするお客さんもいました。4/19(金)、下北沢half moon hallでワンマンライブがあるということです。
<Ryo Yoshinagaさん>Pf.ハナブサユウキさん
10.Leap
再びRyoさん、ハナブサさんで最後の曲。「Leap」=英語で飛躍・跳躍。力強い口調・ワードは説得力抜群。世の中暗いニュースやメンタル落ち込む日もあるけど1日は過ぎていく。さあ飛び越えよう!と勇気づけてくれます。聞き書きレベルですけど 『想像よりだめな今日も 変わり映えのない明日でも 地球はメリーゴーランド 待ってくれないよ 更に生かされているということ 胸の中チクリ残る罪悪感だってあなたでしょう 胸に手を当て許してよ 自分を責めないで 誰もが生かされている』 ハナブサさんも力強い演奏・Ryoさんのパワーある声、この曲は格闘技で例えるとタックルのようですね。ブチかまされっぱなしです。
<アンコール>コラボ演奏
Vo.Ryo Yoshinagaさん・くらげさん Pf.ハナブサユウキさん Gt.二宮アキラさん
En. DOWN TOWN / EPO(cover)
アンコールは4人でコラボ演奏。「DOWN TOWN」って曲名は最初よく聴き取れなかったのですが、懐かしいメロディが流れました。歌詞の 『土曜日の夜は~』のところは ”金曜日の夜は~”にしたり、お客さんも 『DOWN TOWNに繰り出そう~』 と大合唱。さすがにリアル世代としては感慨深いものです。最後はハナブサさんも立ち弾きで賑やかに終わりました。
アットホームで終始和やかなプチワンマンは終了しました。Ryoさんのセットはどれも聴きたかった曲ばかりで持ち時間の長いワンマンならではの満足感でした。帰りにRyoさんを以前から知るファンのかたをRyoさんに紹介してもらいました。生粋のRyosmateにはまだ遠く及びませんがどうぞ今後ともよろしくお願いします。そしてKippis!の祝杯を。Ryoさんこのワンマンから更にLeapして4/6の本チャンを大成功させること、願いつつこの地を後に。
<Ryo Yoshinagaさん今後のライブ予定>
●2019/3/13(水)東新宿 真昼の月夜の太陽
Op18:20/St18:50
大山桂佑/高木みか/優理/Ryo Yoshinaga(Pf.ハナブサユウキ 20:35〜)/岡田ジョージ
●2019/3/15(金)代官山LOOP
Sugerd,M Planning・代官山LOOP企画 「recommend LIVE Ⅵ」
Open 18:00 / Start 18:30 (O.A)Aqua/伊藤詩織/やまだゆりこ/金田一芙弥/Ryo Yoshinaga(Ba.村濱遼太、Pf.ハナブサユウキ、Dr.山本貴仁 20:30~)/mode
●2019/3/20(水)北参道ストロボカフェ "グランドピアノセンターステージライブDay.2". Op18:30/St19:00 amamori/鶴田奈々/Ryo Yoshinaga(20:15〜)/イトウナホ
●2019/3/31(日)駒沢STRAWBERRY FIELDS
Open 18:00 / Start 18:30 宮﨑薫/貴愛/Ryo Yoshinaga
★★2019/4/6(土) Ryo Yoshinaga レコ発ワンマンライブ "Loistaa"六本木CLAPS Op18:00/St19:00
●2019/5/1(水・祝)代官山LOOP 3colors
Op11:15/St11:45 yayA/JUNK PARTY/Ryo Yoshinaga
●2019/5/11(土)昼 栄ミナミ音楽祭出演
●2019/5/11(土) 名古屋sunset BLUE 福永倫子 presents.「AWESOME!!」
Op18:30/St19:00 福永倫子/高井麻奈由/Ryo Yoshinaga
●2019/5/12(日) 渋谷eggman EMERGENZA 準決勝
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