2/22(金)、GRAPES北参道「GRAPES KITASANDO 3rd. Anniversary -Voice!!5-」。柘植向日子さん・平井千尋さん・高井麻奈由さん・神山みささんの4組のアーティストの出演。GRAPES開業3周年イベント企画ライブです。
GRAPES北参道が開業したのは2016年2月(以前はキッチンのショールームがあったようです)。著名なキーボード奏者がプロデュースし、ステージにはSTAINWAY&SONSのグランドピアノが存在感を増す。ここで数多くの歴戦のアーティストが出演しました。自分が初めてここに来訪したのは 2016年8月です。当時からの風格は健在のこの場所も3周年を迎えました。3周年ということは4度目の春。GRAPESの前には河津桜が咲き誇ります。
<柘植向日子(つげきょうこ)さん>途中より。
愛知県岡崎市出身鍵盤弾き語り。
・Close To You (Carpenters)
・愛を歌う
・文月の女神
GRAPESの中に入ったところ、色気あるアダルトかつ実直な声でカーペンターズのカバーを歌っておりました。そして「愛を歌う」はスローなバラード。Pf.の感情の入れ方や響きも豊で落ち着きと艶のある声。 ”どれほどの夜でもいつかは明けるよ どんなに暗く険しい道でも私は照らしているよ 明日のことはわからないけどきっと大丈夫 確かなものが1つある この中にしっかりと立ってるから”(歌詞は聞き書きです。以下同じ)。「文月の女神」 ”価値のないプライドは 何も守ってくれない 誇りになるもの胸に1つ持っていればあなたに女神は微笑む” 前向きで説得力のあり歌唱力があるかたでした。鍵盤の鳴りも風格がある輝く音色でした。https://www.tsuge-kyoko.com/
<平井千尋さん>またまたアダルトで色気あるシンガー(舞台俳優もやっているそうです)。先ほどの柘植さんがホワイト系とすれば平井さんはブラック系。黒髪ショートでマイク1本。Gt.(後藤綾太さん)のサポートで歌います。なるほど普段声を使う仕事をしてらっしゃるだけあって声量が太くてすごい。英詞が半分以上、音源はもっと多めのようで(7割)、今日は日本語の歌も聴き手に配慮したのでしょうか。歌はソウルフルでアダルト。「It's Not Me」はPOPS的要素も強くて聴きやすく、「Next Generation」はパンチがありファンキーでカッコよかった。ギター1本で魅せる後藤さんもカッコいい。@ChihiroHoLe
・Red, white, black and yellow
・What I'm prayin' for
・Perfect(Ed Sheeran)
・愛を伝えたいだとか(あいみょん)
・It's Not Me
・Next Generation
<高井麻奈由さん>
前回の高井さんのライブは2018年12月のチャイナでしたので今年最初に聴ける機会でした。直前の天災により地元札幌の交通はかなり厳しい状況の中、苦労して駆けつけてくれたことに感謝しつつ臨みました。高井さん以外のアーティストは初見でしたので新しい音楽との顔合わせも楽しみです。
①ありきたり
②It's show time!!
③FAKE
④AM9:00のシンデレラ
⑤春の足おと
⑥グンナイマイベッド
①「ありきたり」1曲目は静かに始まりました。FM7⇔CM7の繰り返しコード進行で淡々。少しのケンカをしても仲直りする彼女と彼氏の愛らしい関係を。 ”あなたのいない今日はひとり 1~2℃冷たいソファーで ただいまをすぐに あなたに言って4 ぼんやり未来を描くの ありきたりなケンカをして 私が泣いて あなたを困らせて ありきたりな仲直りして そうやってまた私を好きになってね” 『1~2℃冷たいソファーで』という表現が秀逸。②「It's show time!!」ピアノ一本でこの表現力は凄い、ソウルフルな曲。高井さんもアグレッシブに。 ”ワクワクのshow time! 魔法かけてdress up! リズムにのって clap your hands ドキドキのmidnight 今宵はすべて忘れてしまおう 覚めない夢のようなIt's show time!!” "実は明日は仕事なんです…今日という日は忘れてください ”⇒なかなか忘れられない言葉笑。 ③「FAKE」容姿に見合わず骨太な高井さんのボーカルが冴える。この曲もピアノ1本でアグレッシブに。 ”間違いだらけのこの世界であなたは何を選ぶ? 夢なら夢で覚めないでよ 私を愛してもっと愛してよ” ④「AM9:00(朝9時)のシンデレラ」高井さんの究極のバラード。心に染み入るようなこの曲は今日は更に密やかに始まり、1⇒2番と行くに連れピアノが強くなる。後半は最高潮な盛り上がり。 ”Ah 出会わなきゃ良かったなんて言えるはずもないこの口が Ah 『サヨナラ』告げたら気づいてくれるの? 好きだって 本当は好きだって” 夢のような夜と現実に立ち返った朝。こうして別れを告げる切ない歌。MCでは活動10周年を記念して製作されたDEENの池森秀一氏プロデュースの『10-ten-』の話をグレープスの3周年と絡めて。その中で高井さん自身が書き下ろした曲⑤を。「春の足おと」季節としては持って来いのこの曲。故郷の両親に向けて歌ったDコードで展開する曲。 ”いくつ年を重ねてもあの頃と同じ温もりを忘れられず いつまでも側に置いておきたいのでしょう 愛してると 愛してると目を見た途端に言えないのは あなたに似て照れ屋だからでしょう 春の足おとのように優しい人”。思い出、小さくなる背中、過ぎゆく年月を悲し気に切なく歌う。今日は天災のあった故郷にいるご両親を心配し思いを馳せたのでしょうか。「春の足おと」は曲も詞もホントに秀逸で、自分はMVを何度かRTしておりました。そんなリクエストに応えてくれたのでしょうか。この曲が始まったとき おおっ嬉しい!!と思いました。オレ得の日です笑。⑥「グンナイマイベッド」最後の曲は大好きなお布団に込めたラブソングで。”サヨナラしたくないけど 行かなきゃいけないんだ Oh baby baby また今夜ここで会いましょう それまでグンナイマイベッド” @ManayuTakai
MV「春の足おと」↓↓
<神山みささん>Ag.弾き語り。牧師の家で生まれ育ったプロテスタントSSW。今日は大編成、Pf.兼Acc.(=Accordion)Ba.Per.にHorn(ホルン)奏者がサポートするアコ編成バンド、讃美歌や牧歌のような神々しさと大地の深淵さを兼ね備えた音楽を展開しました。
・あいにいくよ(Vo.Pf.Ba.Per.Horn)
・輝く日を仰ぐとき(聖歌480番)(Vo.Ag.Acc.Ba.Per.Horn)
・夜のレインボー(Vo.Pf.Ba.Per.Horn)
・バースデー(Vo.Ag.Per(Shaker))
・月の雫(Vo.Pf.Ba.Per.)
・新しい日ははじまる(Vo.Ag.Pf.Ba.Per.Horn)
En.Little bird(Vo.Ag.Acc.Ba.Per.) ※パートは推定
路上ライブを長くやってらした経験があるということで、情熱的でパワーとパンチがある声。「あいにいくよ」異国で暮らす人が大変な思いをしているというニュースにインパクトを受け、3.11をきっかけに作った曲とのこと。 ”こんなに小さな僕だけど君のために何かできるよね 終わらない争いの海へ あいにゆくよ” Per.が頻繁に鳴らすシンバルやホルンのまろやかな音色が神山さんのシャープなボーカルとマッチしてとても聴きやすい。「輝く日を仰ぐとき」聖歌の1つを。世界を創造した神を信じて自然を思いながら。”大いなる御神よ”と。「夜のレインボー」”リズムに乗って 今夜道を見つけに行こう 君の元まで七色の橋が繋がっているよ” 天空を仰ぐようなお洒落な曲。「バースデー」ここでお客さんに”今月2月が誕生日のひと挙手!”と。お名前を伺い、歌詞のその名前を入れながら歌う。”〇〇さん〇〇さん、たくさんのありがとう届けよう 当り前じゃない 今ここにいること 愛されていること” コードA⇔Gの反復でシェイカーをリズムに合わせて歌う。「月の雫」夜の力、月の光が愛を満たす、という3連符の流れるような曲。「新しい日ははじまる」”天高く広がる夜空 夢からやがて覚めるように季節は繰り返すようで 新しい日がはじまる~伝えたかった新しい日 新しい風 新しい思い すべてが始まる 鍵で閉め切った心の扉を開く日がやがてくる” 静かなところからの壮大な物語。アンコールは飛べない鳥のもどかしさ、でも空を見上げて気楽に行こうよ、ちょっと一休み、という落ち着ける軽快な曲でした。それにしても神山さんの通る声もさることながら、修飾するホルン奏者の音色が丸くて優しい。ホルンらしからぬ高い音も綺麗に出ていたし、『母なる大地』をイメージする、この音楽には欠かせない存在と思いました。@kamiyamamisa
終演後は高井さんにご挨拶。 『東京に来るまでは大変だったのでは?飛行機とか』⇒『飛行機は大丈夫でしたけど、空港に行くまでが大変でした』 地下鉄も止まったりして都市機能がダメージを受けているようです。自分も震源地近くでは2日経過した今も停電で困っているひとがいるとの報道を見て、北海道のことを気にしながら、昼は北海道に縁のある食事をしたり、夜は北海道から訪れた高井さんのライブを観に行ったり。何かと北海道繋がりになってしまいました。今年はこちらから北海道に乗り込みたいですね。高井さんのライブ目的で!
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