10/31水道橋Words・いしいひろきさん・神楽サティさん

10/31(水)、水道橋Words「光の当て方 Vol.2」いしいひろきさんのステージレポと、神楽サティさんの音源に関するレポです。


ハロウィンのこの日、世間のお祭り気分とは別に、朝から仕事に忙殺された日でした。最近仕事の終了時刻が不安定で綱渡りの予定の中、ようやく片づいたのが20:30。Wordsのトリというのは以前から予定を確認済みでしたので飛び込みで入りました。


いしいさんのステージ直前に入ることができました。転換時間に今日は間に合わなかた対バンの神楽サティさんにお会いできました。いしいさん出番直前にもかかわらず、自分に気づいてくれました。ありがとうございます。


いしいさんは客席では1月のイトウナホ(いとうなほ)さんワンマン(ひま広)でお会いして以来。そう、イナホさんはあのワンマン以降カタカナ表記に変更した記憶があります。ステージでは昨年6月の渋谷でのマホガニー&コア以来です。いしいさんは3月にワンマンがあり、そこには行けなかったので機会を待っておりました。


いしいさんはイナホさんからのマホコア繋がりだけではなく自分と出身地が同じ、しかも場所もかなり近くてローカルな共通話題も尽きず親近感があります。いしいさんは今でも出身地でのFM放送番組の出演やライブも行っており地元との密接な関係を継続しています。


<いしいひろきさん>Vo. Ag.

コーヒーの専門資格の取得者であるいしいさん。ステージの真ん中にコーヒーミルとコーヒーカップを置き、コーヒーをすすりながらのライブステージは マホコアからの繋がりを深く感じます。コーヒーの両脇には2つのイス。片方はいしいさん、もう片方には誰もいない。今はいないけど、これまでここに座ってくれた”君”を思いながら、そういうシチュエーションでのステージです。ギターを手に歌います。

1)コーヒーを淹れよう

2)君と本と僕とコーヒー

3)みかん雲とメロン雲

4)おやすみ東京

5)サイドシート

落ち着きのある温かい音色。癒されます。「コーヒーを淹れよう」目の前の椅イスに座っているはずの”いない君”に思いを馳せて。コーヒーを入れドリップして蒸らす。君を想い記憶をだどり、ゆっくり味わっていきます。”大人の味ってきっとそういうことだよ” 「君と本と僕とコーヒー」”君はただ僕のとなりで小説を読む 僕はただ君のとなりでコーヒーを飲む 何をするわけでもないけどここにあるのは君と僕とコーヒーだけ” 情景が思い浮かぶ。何気ない時間が今となっては貴重な時間。それを噛みしめるように。 「みかん雲とメロン雲」”君は突拍子もなく『みかんジュースの雨が降ったらどうなるだろうね』『みかんもあればメロンの雨もあるよね』なんて冗談めいた話を思い出す。”オレンジ色の雲から同じ色の雨が降るんじゃない?と君が言った” 「おやすみ東京」 MC”今日はハロウィンで東京も至るところで慌ただしいですが、今日が終われば東京という街も少しは休めるんじゃないですか”⇒歌詞”東京に張り巡らす電線、その電線にこのアルペジオが流れたら電気なんかより温かくて東京も少しは休めるんじゃないかなあ 街中のこの灯りもこのギターで癒せるなら 東京も少し笑顔になるかなあ 東京のために役立つってどうしたらいいだろう” 眠らない街 東京、人というよりも東京そのもののためにできることを模索しているような歌。 「サイドシート」ステージの誰もいないイスを車の助手席に例えて。”星の匂いがわずかに残るサイドシートにカバンを載せて~ヘッドライトが頼りの小さな町を行く 『一緒に暮らそうよ』そんな約束は果たせず 大切なものを失い時間を戻したくなる” ”サイドミラーに写る朝焼け カーステレオはつけないままで夜空を見て過去の君は目印になり、自分の進むべき方向を見定めてくれる一番星となる” 過去を思いつつもそれを抱き前に進んでいこうという気持ちを新たに次のフェーズへ進んでいくという自らの人生をいしいさんは歌で綴りました。


神楽サティさんはステージは聴けませんでしたが、入手した音源について書きたいままに書きました。

<神楽サティさんのアルバム:「Pierrot」review>

①Into the world :渋いブラックな曲。畳みかけるような歌と旋律のシティポップス。この世界で生きていくほど孤独感が増していくような。孤独から逃げ出したくなるような願いが籠る。 ②チョコレート:アダルトなJazz系の曲。カッコよくていい感じ。”君”に対する甘美な表現が随所に現れる”甘いキス””甘くて苦い記憶””甘い言葉で口説く”、突然溶けるようにいなくなる君。これをチョコレートに例える ③各駅列車に乗って:ゆっくり一人旅を楽しんでいる歌詞。どこまでも連れて行ってほしいのどかな曲。遊園地のメリーゴーランド(しかも夜のイメージ)のような華やかな感じの3拍子の曲調がアルバム名「ピエロ」に繋がるような感じ。 ④夜明けのピエロ:こちらもアダルトな3連符。眠らない街東京の夜明け。東京に生かされ、仮面をかぶり東京に染まっていく自分を嘆く。 ⑤不器用な唄:一転変わって気持ちを前面に出した歌。自分の不器用さをそれでいいと自分に言い聞かせる。生きづらい世の中での苦しみもがく。曲調がフォークっぽいのでギターで歌うのもいいかも。


いしいさんの音楽はマホコアに通ずる淡々と歌いながらも思いは強い、そして時の流れに思いを抱きつつのコーヒーの味。時間・音楽・コーヒーの融合です。マホコアのアルバムでも時間の移り変わりの曲がいくつかあったと記憶しています。経験少ないながらも、いしいさんの音楽に少し近づけたような気がします。


※実は自分といしいさんと共通の地元は、近年開発が激しくて時間の流れが速いです。マホコア「ベンチの風景」を思い出して感慨ふけったりもします。



ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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