い11/4(金)、東新宿真昼の月 夜の太陽「12th.annversary Vol.7」。中淳郎さん・森となる・今井里歩さん・羽井一彰さん・谷口深雪さん・有田健太郎さん。真昼12周年を記念した対バンライブの第7日目。真昼に縁ある6組のアーティストのライブです。
11月になり、今年もそろそろ終盤。恒例の年末年始の繁忙期をかいくぐっての音楽の時間づくりの時期にやってきました。昼間は時期以上に暑かったり、夜は冷え込んだり温度変化が激しい。この日の仕事帰りは結構冷えた風が北から南へ抜けます。
やってきたのはいつもの真昼。真昼はオープンして12年だそうです。このご時世で頑張っているライブハウス。会社から近いし、気軽に入れる場所、貴重な存在です。自分は6年前2016/4月に真昼に来ました。ライブハウスという場所に初めて来たのが真昼。あれから6年、12年の半分ですね。
さあやってきたいつもの真昼。既にトップの中淳郎さんがガットギターで弾き語りをしています。結構高い声だったのが意外でした。
2番手は鍵盤シンガーソングライターsakurako arakiさんによるソロプロジェクト「森となる」。 ”芸術を通して、『この世界の美しさや愛おしさを体現すること』に共感する仲間が集まり、2019年より始まりました。音楽だけでなく、様々なジャンルの芸術家とコラボレーションしています。” とブログにあります。アートと自然の調和を重んじているそうです。今日は、ライブペイントとして夏生(なつお)悠希さんをペインターとしてコラボレーション、優しく心温まる歌と鍵盤、同時に進行するキャンバスに描かれた抽象画。癒しの音楽を堪能しました。絵も月と太陽、真昼の月 夜の太陽にちなんでいますね。
3番手は今井里歩さん。秋らしいブラウンを基調とした衣装をまとっての出演。
「アルイテユケル」
「きみのうまれた日」
「good day」
「ありがとう」
「I.R.U-アル-」
「アルイテユケル」は正座して向き合わなければこちらの気が済まないほどの名曲がいきなり。聴き入ってしまうし、照明が秋らしく橙色、ステージも演奏者も照らされて何ともいえずいい感じでのスタート。「きみがうまれた日」は5月に知人に子供が産まれたときを祝って書いた曲。5月⇒11月と直して歌っていたのはさすがの気遣い。「good day」でのいきさつ、今日は衣装を家に忘れ急遽ライブハウスの近隣で調達した薄手のワンピース。お手頃価格で入手できたとのことですが、果たしていくら?という3択。答えはここでは申し上げませんが何とかなってgood dayです。もっとも衣装を忘れてもパーカーだったそうですが、逆にパーカー姿で歌うのも見てみたい。ともあれ、今井さんなりのgood dayをお裾分けしてもらったのがこの歌。「ありがとう」はセット中ほどで挟むのはとても珍しいケース。澄んだボーカルで気持ちいい発声は心落ち着かせてくれます。「I.R.U-アル-」はこの場所、真昼がありミュージシャンがいてスタッフがいて聴衆がいて。色々な人々の繋がりがここにあって自分があるというメッセージ。今日は衣装の件から色々動揺していつもと違うテンションだったようですが、この出番の5曲、素晴らしかったと思います。
4番手、羽井一彰さん。いつも真昼で粋な音楽を聴かせてくれます。ややドランキーな感じで鍵盤もジャズの要素が入り、メロディラインもヒネっていて唸らせる。敢えてコードから外して歌う、調通りに歌うのがすべてじゃないと教えてくれます。MCではライブは9か月ぶりでめちゃ緊張していると。ご本人のブログによるセットリストは下記の通り。
https://hanei.at.webry.info/202211/article_1.html
【セットリスト】1・闇 2・月と 3・言葉は夜に溶けてゆく 4・陽炎みたいに 5・無題 6・トーストが焼ける間に
「言葉は夜に溶けてゆく」のサビのフレーズ、”言葉は夜に溶けてゆく 何度も振り返りながら~” のメロディラインが綺麗。「トーストが焼ける間に」のPOPな感じも小気味いい。
5番手は谷口深雪さん。先ほどの転換時に眼が合ったら、「先日はありがとうございました」と。NOMADのときのを覚えていてくれてとても嬉しいです!真昼12年”ひと回り”しましたが、初年度から出演なさっているそうで真昼の歴史そのものとなります。「ソリスト」はいつもしみじみさせてくれる ”哭けやー笑えやー~” と、心に残る歌詞、「一燈(ひとひ)」は最近作られた曲で、強い語り口と打鍵、抒情的に展開するコード進行が魅力的です。最後「五人家族」は育った枚方を舞台に、家族への思いを綴った歌。、セット うらうら・ソリスト・あざやか・一燈・五人家族。
トリの6番手、有田健太郎さんはベテランのギター弾き語り。自分は初見でしたが老練なアコギ弾き語りという感じでした。ギター1本で奏でる音数はピカイチ。左手の弦を押さえる指が16ビードで絶えず動き、ハンマーリング・プルオフやフレットの指の打弦を絡めて賑やかに響きます(ホント左手が休まない)。右は爪で一旦ストロークして返しで右手の親指で3~5弦を弾く、こんな弾き方もあるんですね。甘い声で歌う姿が青春ぽくて懐かしい。色んな場所でギター1本で盛り上げる、歴戦の強者、という感じのアーティストです。
今日は別のファンのかたから今井さんに大きな花束が贈呈されました。その人はファン歴9年。9年前は大阪岸和田のライブで他の人の対バンで今井さんに出会ったとのこと。何とも奇遇中の奇遇です。たまたま会ってそこから9年とはすごいです。真昼も12年。色んな出会いがあって長期間それが続く。感慨深さをお裾分け頂いた感覚。真昼も今井さんも12年・9年とおめでとうございます! 自分はまだ今井さんライブは6年ほど(6年前は同様に他の人の対バンで今井さんの音楽を聴いた)。真昼では今井さんの初見は2017/8月なので5年になります。今井さんの音楽が好きで足げく通っていますが、対バンのアーティストも魅力たっぷりで、そういう場所が真昼なんでしょう。出会いの聖地・真昼。いつまでも続いてほしい人と人との繋がりの場所です。
さるアーティストさんから真昼の月 夜の太陽のライブに来てみませんか?と誘われたのが2016/4/28。今まで経験したことのなかったインディーズ音楽の世界に足を踏み入れたその日-----。そこから自分の音楽史は再稼働した。
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