2/4赤坂グラフィティ・玖咲舞さん/上村叶恵さん/絢音さん

2/4(日)、赤坂グラフィティ「絢音氏企画Live"LOVE SONGS vol.1"」。玖咲舞さん・上村叶恵さん・絢音さんのスリーマンでした。

今日の赤グラは、絢音氏企画での3マン。LOVE SONG縛りということで、3人のアーティストが持ち前の「愛」について歌いあうという企画です。開演に先立ち、絢音氏が登壇、「愛と言っても恋愛だけではありません。家族愛とか愛着だとか、いろいろな愛がありますよね」と。確かにいろんな対象の、いろんな表現のLOVE SONGが聴けそうだ!

トップバッターは玖咲舞さん。今日のLOVE SONG特集、まいたその曲は深い情念で女性の「愛」を歌うセットでした。

1)寄生虫X

2)メメント

3)角砂糖

4)あの子

5)引鉄は貴方が

6)愛の宿

今回はスリーマンということもあり、時間がたっぷりでした。冒頭の寄生虫X、静かに聴かせる曲では黒水晶のような瞳をほんのり輝かせながら憂える表情で歌う まいたそが美しい。メメントは特に1番と2番の間、”Cメロ”とでも言うのでしょうか、”息を吸って吐くだけの日々の尊さをいくら説かれたって ピンとこないけど今日は何故か また明日 と手を振る君が嗚呼儚いや” のメロディと詞がいつ聴いても秀逸やなーと思っています。詞の内容はもちろん、音と言葉の合わせ方とか半端なく上手い。聴いてて心地よい。角砂糖は特にゆったり・ゆっくり。敢えてコーヒーや曲そのものの持つ温かな雰囲気を醸し出して情緒たっぷりに表現しました。引鉄は貴方が では恍惚な表情の序盤からサビに向かいスロットルがグワッと入り、最後は戻るという抑揚、緩急と情緒が宿っていました。MCでは絢音氏企画ということで絢音さんのライブにおけるコラボ(セッション)の割り振りだとかキメ細かい対応が丁寧かつ取りこぼしがないことを評価しておりました。

愛の宿ではピンスポットが1点照らし孤独感を演出、より一層まいたその歌う時の美しさを表現していました。あ、これいいなあと率直な感想。弾き語りが本当に絵になる。1つの”芸術作品”だと思いました。ビデオに録ったらさぞかし名作になるでしょう。心のビデオは録りました。本当によかった!

上村叶恵さん。前回は南青山MANDALAの絢音氏とのツーマン以来の拝見。久しぶりとなりました。

1)魔法にかかったままで

2)そんなに私を期待させないで

3)わすれな草

4)パラノイア

5)月見草

叶恵さんの持つ美しく、時にはPOPで楽しい作風の歌は健在でした。魔法にかかったままで では純愛的な幸福感、そんなに私を期待させないで は心ウキウキ、期待させちゃうような楽しい「恋愛」のPOPな曲。わすれな草は苦手なコーヒーの歌。まいたその角砂糖と同じシチュエーションで忘れられない過去の愛を歌う。今日は愛がテーマですけど自分の殻に閉じこもって被害妄想・自損自傷・自己愛と言う観点からのパラノイア、遠く離れた家族への想いを歌った家族愛という観点から月見草でした。

MCでは今日の出演者三者三様で、それぞれが位置を作り上げている、他の人の歌は自分がこのような歌を作って歌っても十分伝わらないんでは?同じ愛の表現でも絢音氏とまいたそは全然違うねと。先日、桜梅桃李(おうばいとうり)という自主企画を行ったそうで、(※桜梅桃李とは、桜、梅、桃、李(すもも)のこと。転じてそれぞれが独自の花を咲かせること)同じバラ科の花でも各種に分かれるぐらい、同じラブソングの弾き語りでもこうも違うのか!まさに今日の企画こそが桜梅桃李なんでは?と仰っておりました。 (確かに今日はメチャメチャ特徴高いアーティストの共演です)

叶恵さんのステージは様々な愛のカタチを表現した素敵な曲でした。

トリは今日の企画者の絢音氏。サポートはお馴染みのPf.Per.Cho.山本佳祐さん、Gt.Cho.白須賀悟さん。

1)泣いて、泣いて

2)はじまりの音

3)出会いの数だけ

4)オレンジ色の砂時計

5)ジャパニーズ・ピザ

6)リナリア

キラキラした絢音氏のボイスは魅力たっぷりです。人に歌を届けるためにこの世に生を受けたんでは?と思うくらい。泣いて、泣いてのキュンとするような思い籠ったラブソング、はじまりの音 は初めて聴きましたが、トキメキや一目惚れをテーマにしたPOPな絢音氏らしい歌。白須賀さんのギターを見ていたらサビのコード(2Capo)CコードにDを放り込むなど進行が凝っていました(原調に直すとD⇒Am7/D⇒G⇒B♭⇒D⇒Am7/D⇒E⇒G⇒Gm⇒Dって感じ)。と思ったら曲中パッと音楽が止まり、「盛り上がってますか!(イエー)盛り上がってますか!(イエー!)」と元気を煽ってからまた曲に戻りました。出会いの数だけ は山本さんのチェレスタ風音色の鍵盤と白須賀さんのストロークが似合うさわやか系の曲、オレンジ色の砂時計は”さよなら僕に愛をくれたひと”と別れの曲。

そして、今日のLOVE SONG特集というのは、何も人間を対象とした愛ではなく、「食べ物」に対する愛も愛のうち!と やっぱり来たか!という流れ。そう言えばジャパピの振付は叶恵さんが考案したと以前言っていた。マイヘラ、ヘラ型のイヤリング、そして今日はお好み焼きが頭頂に描かれた帽子も被ってフル装備でした。最後は絢音氏の名曲リナリア。この曲はいい。絢音氏の曲ランキングでも1位だったらしく、確かに!と思いました。

最期の3人によるセッションは「悲しみにさよなら」(Cover)いい曲持ってきましたね。玉置さんの曲は絢音氏のお気に入りだそうです。昭和を代表する究極のLOVE SONG。1985年の作品ですから今日の出演者の大半のかたが生まれる前かその辺りなんでは?山本さん・白須賀さんのサポートを受けての3人のハモ、流石でした。キーがまいたその声域に合ってたかも。声がすごく良く出ていた!

イメージ的にはまいたそが「シャドウ」、叶恵さんが「スッキリ」、絢音氏が「キラキラ」という展開の今日のLOVE SONG特集。この組み合わせスゴイな。企画名にVOL.1とあるからVOL2もありますね。また期待してます!

また、この日素敵なライブを企画してくれた絢音さんのワンマンが3/4(日)にあります!去年のこの日も違う場所でワンマンでした。行ける人は絶対楽しいのでぜひ! (※自分は目下スケジュール調整中)


※冒頭の写真は、終演後の物販席ですが、企画者の絢音氏は物販の混雑の影響で撮影を断念しました。叶恵さんもまいたそも激しく並んだ末、間隙を縫っての2ショットでした。(今回は撮影タイムはありませんでした)と言う訳で絢音氏の写真は、以前この地赤グラで絢音氏の代表作「ジャパニーズ・ピザ」を購入したときの写真を掲載します。


ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

0コメント

  • 1000 / 1000