11/9GRAPES北参道 高井麻奈由さん x 松岡里果さんツーマン

11/9(火)、GRAPES北参道「かづき presents スペシャルツーマンライブ【北と西の引力】。2人の素敵なアーティストの競演でした。


かづき(横山かづき)さんとはGRAPES2店舗(北参道・表参道)でライブコーディネーターをしている方だそうです(今まで存じ上げずすみません)。そのかづきさんによる企画ライブとなります。北部代表(北海道)の高井麻奈由さん、西部代表(近畿)の松岡里果さんが初の組み合わせでツーマンライブを行うと、どんな化学反応が起こるかという感じです。


GRAPES北参道はメトロ副都心線の北参道駅が最寄り、JRで言えば代々木駅が近い山手線沿いに立地するライブハウス。豪奢な造りで大きな窓、古参のスタインウェイのグランドピアノ、お酒と食事が楽しめる客席と音楽を楽しむには最適な空間。コロナ禍で色々大変だったことでしょう。自分もGRAPESに来るのは1年ぶりで、12月の麻奈由さんワンマンが直近でした。


朝から夕方までかなりの雨が降っていた東京。北参道で降りて明治通りを見上げると雨は上がり、ドコモタワーの頂上が雲で隠れて幻想的な風景です。


明治通りを左に曲がると鉄道沿いにGRAPESがありますが、そこの角地、1年前は工事中でしたがいつの間にか東京都水道局の建物が。以前北参道ストロボカフェがあった場所は別の店(ライブハウスじゃないな。。。)になっています。月日は経つもんですね。しかしGRAPESは以前のままにその姿を現してくれ、少し安心しました。受付で久しぶりに店長さんとお会いして、ご挨拶(別件でお世話になったので。。)。


<高井麻奈由さん>Vo.Pf.

・春の足おと

・Free world

・FAKE

・Rebirth

・夜が明ける

・笑うんだ

・ダージリン(Fl. 松岡里果 さん)

開演時間が来ると、ステージが暗くなり、スモークが短時間作動しました。その中を潜り抜けるように麻奈由さんはスタインウェイのピアノへ。少しの静寂の中、スッと囁くようにアカペラで1フレーズ、「春の足おと」を歌います。そこからの優しい歌声はとても素敵でした。しみじみと聴く自分の一番のお気に入りの1つです。鍵盤の音はとても柔らかです。

そこからの一転して軽快なリズムに乗って「Free world」。しっとりした気分から眼を覚ますような一撃です。手拍子は中間でも止まらぬまま、「そのまま、そのまま!」と麻奈由さん。MCでは今回、松岡さんと初対面でしたが、一発で意気投合したとのことです。「FAKE」はガラッと変わって世の中を風刺するようにシュールな曲。畳みかけるようなピアノはすごい。

「Rebirth」そしてまた気分を落ち着かせるように、夜明けの地元の朝焼けに煙る国道を観ながら書いたという曲。風のように、たなびくように歌います。一直線に通るような声は麻奈由さんの持ち味。

「夜が明ける」そして闇からの夜明け。GRAPESのステージと鍵盤、厳かな雰囲気を醸し出すように重厚に響かせるブルースコードの混じった音。”誰の事でもなく 誰かを想う” ”おこがましくも誰かを想い馳せるのです” ライブ後の人との繋がりの味わいをこのように表現するところ、乙な感じです。

「笑うんだ」。ライブは常に人との繋がり、ツアーによって行く先々が第二・第三の故郷となる中、コロナ禍で箱が営業できなかったりライブそのものが延期・中止になり。そんな思いを超え、存続した箱に集まってきてくれたことへの感謝を込めて。自分もペンライト2本持って振りました。またGRAPESで歌ってくれてありがとう。そして笑うんだ!!

今日の最後のセットは初共演となった松岡さんをお招きしてコラボを1曲。「ダージリン」は厳しい状況下でも前を向いて さあ出かけようという前向きな気持ちを歌に。朝入れたてのダージリンを飲んで自分自身にエンジンをかける、そういった気持ちで。松岡さんの鮮やかなフルート演奏がダージリンの爽やかな曲調に見事にマッチしていてとても気持ちがいいです。時にはボーカルとユニゾンになったりリフを入れたり、素晴らしいフルート演奏でした。眼を合わす2人ともにこやかです。


<松岡里果さんステージ>Vo.Fl.Gt. サポートPf.吉野ユウヤさん

・Over the Rainbow

・ Twinkle

・TEMIRUTO(Inst.)

・泳げ!人間くん(麻奈由さんCho.参加)

・水彩

・金魚

・日日是好日

・星に願いを(Gt.)

松岡里果さんは、初見ではなく何年か前に伊勢佐木町クロストと草加のフリーライブで拝見したことがあります。歌の合間に奏でるフルートが凄くて強く印象に残っています。もっとも久しぶりの拝見(ほんと”久しぶり”ばっかりですねこのブログは笑)で、純粋な気持ちで松岡さんの曲を改めて聴くことができます。サポート鍵盤は吉野ユウヤさんです。「Over the Rainbow」は原曲のフレーズが一瞬入ったのでなるほど!と思いました。優しい歌声が力強くなったり、抑揚がすごいです。時折ウィンドチャイムで風流に。「Twinkle」は降りしきる雪の曲。麻奈由さんが住む北海道をイメージしてセットに。3拍子でJazzyに進む曲です。「泳げ!人間くん」では麻奈由さんがCho.で参加。かなり威勢がいい曲で、松岡さんのもう1つの顔を見たような。。エネルギッシュな曲で歌詞も早くて聴き取りが難しかったが、”鉄板云々~” という言葉が聞こえたので、もしや「泳げ!たい焼きくん」っぽいよねと思って調べたらやはりそういう曲でした。パワー満点で凄かった(吉野さん鍵盤を叩きまくるように弾きます)。二人とも熱気で汗びっしょりです。さっきまで外は雨だったから湿度が高かったためでしょう。「水彩」・「金魚」と清らかな曲、最後は「星に願いを」はギターを弾きます(ギター弾きだったのは初めて知りました)。「日日是好日」はコロナ禍中に書かれた曲。テンポが目まぐるしく変わり、元気になったりスローになったりとミュージカルみたいに場面場面が変化し、最後は壮大に終わります。このショーアップ感は引き込まれるものがありますね!最後「星に願いを」はギターを弾きながら(ギターを弾くのは初めて知りました)。歌を歌い続けていきたいという夢を追いかける人を応援する希望の歌です。


<アンコール・コラボ>

En. Sweet memories

Vo. #高井麻奈由 さん Vo.松岡里果さん Pf. #吉野ユウヤ さん

アンコールは麻奈由さんが再びステージに。ダブルVo.で歌うのは吉野さんの前奏ですぐわかりました。「Sweet memories」。松岡さんも麻奈由さんと同様わずかにハスキー系の素敵な声の持ち主なので、ハモがバッチリと合います。夜が似合う曲だし、GRAPESのステージ、電車が走る窓の外を眺めながらの絶景がとても風情満点です。誰もが知ってるコラボ曲として最もふさわしい選曲でした。松岡さんとのツーマンライブ、とても素敵なライブだったし初共演のケミカル反応でハイレベルな音楽が堪能できました。


麻奈由さんのライブツアー、今回は中目黒と北参道、2回のライブに顔を出すことができました。実力派アーティストとの2マンで、麻奈由さんとも息が合うそれぞれのライブでした。その後、前橋⇒熊谷⇒豪徳寺と関東平野を駆け巡った麻奈由さん(前日の西荻窪も)、無事北海道に戻ったようです。帰って来たその足での地元ライブがあったりして、いつ休むんすか!やはり「素敵逞し系シンガーソングライター」高井麻奈由さんは全国区の音楽家であります。また12月や年末年始も関東にいらっしゃる(大阪にも行くそうです)とのこと。お身体に気を付けて、2021年を乗り切ってくれたらと思います。


<高井麻奈由さん主なライブスケジュール>

●2021/12/11(土)中目黒FJ's

 高井麻奈由ワンマンライブ「ウタゴエ〜2021感謝祭Tokyo〜」

 Op11:30 / St12:00

 https://manayu.thebase.in/items/54211457

●2021/12/16(木)心斎橋 真心場(まほろば)

 高井麻奈由×木下直子ツーマンライブ 「ぼくたちの真心場」

 Op19:00/St19:30

 https://www.music-scene.jp/kinoshitanaoko/show/

●2021/12/30(木)Live Bar 大塚◯

●2021/12/31(金)豪徳寺leaf room

●2022/1/1(土)西荻窪アートリオン

●2022/2/20(日)高円寺U-hA








ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

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