7/18札幌Sound Lab mole 高井麻奈由さん13周年ワンマンライブ「ウタゴエ」

7/18(日)、Sound Lab moleにて「高井麻奈由ワンマンライブ "ウタゴエ”」が開催されました。デビュー13年を記念した祭典、地元札幌で行われた盛大なバンドライブでした。


北海道から全国へ歌と愛を届けてくれる麻奈由さん。その13年目の集大成とも言えるバンドライブが地元で行われます。いつも遠征で歌いに来てくれる麻奈由さんに何とか感謝の気持ちをと考えておりました。今年のミッションは北海道で麻奈由さんのライブを聴く、という目標を勝手に立てておりました。


もちろん飲食・スポーツや音楽を含むエンタメが厳しい状況の中、感染のことは気を付けなくてはなりません。ですから独り旅、独り飯、独りライブ、「黙」の一点で行動しました。ちゃんと予算も考えてpeach往復です。それしても気楽なもんです独りというのは。好き勝手に寄り道もできますし。小樽も寄った。あそこは女子力バリバリ上がる観光地ですね。しかしメチャ暑い。ここは北海道か?いやこの日は北海道が一番気温が上がったらしい。それでもマスクは外さない!


北海道は公私含めて3度目の上陸ですが、ライブを聴くのは初めてです。moleは狸小路2丁目となっていますが最寄りの交差点は南3西2。土地勘ゼロでは難しいが面白い街です。すすきのの方も含めて美味しい(美味しそう)な飲食店も一杯あって、何度でも来たい場所です。


moleはBFに受付、受付の横で物販コーナー、麻奈由さんの13周年グッズが所せましと並んでいます。中に入るとステージは幕が張ってありますので、中は隠されています。バーカウンターとカウンター席が後ろにあり、2階席もありますが今日は一般は禁止。なんかこういうバンド箱、久しぶりに来ました。(※吉祥寺ROCK JOINT GBによく似ている)


メンバーはVo.(Pf.)高井麻奈由さん、Key.Cho.田中K助さん、Sax.住吉貴行さん、Ba.キムラケイコさん、Dr.三浦剛志さん。半年前ぐらいに配信で拝見したバンドライブと同じメンバーと思われます。特にキムラさんのBa.の激しいテクニックと抜群存在感・安定感が素晴らしく、今回生演奏で聴けるというのも楽しみでした。


<セットリスト(推定)>

 (opening)

1)Jack & roll the music!!

2)KESHIN

3)It's show time!!

4)ハローハロー

5)ダージリン

6)ナイトゲーム

7)ワイルドシンガー

8)夜が明ける

9)グンナイマイベッド

    ~Sir Duke/Stevie Wonder

  ~To Feel The Fire/Stevie Wonder

10)FAKE

11)声の限り

12)笑うんだ


Enc.1)Free World

Enc.2)(新曲)ナンセンスな夜 (Vo.Pf.)


さあ、バンドワンマンライブ「ウタゴエ」が始まります。白い幕はかかったまま、スポットが一人の影絵を幕に当て続けます。投影された女性は神々しく客席を沈黙させます。そして美しいハーモニーが。麻奈由さんライブでは異例の幕開け。これが「ウタゴエ」か!この神聖なゴスペル風の合唱に息をのみます。

1)Jack & roll the music!!

2)KESHIN

3)It's show time!!

この神々しいハーモニーが終わった瞬間、幕がパッと開け、ステージから勢いよくメンバーのバンドサウンドがドドッと瞬間湯沸かし器のように!このギャップ、凝った演出、たまらないですね。高井麻奈由のバンドライブ、ここに始まり!1曲目「Jack & roll the music!!」はいつもなら最後に持ってくる取って置きの盛り上がるナンバー。これ初っ端ですか!声は出せないけど心がウォーと湧き上がる1曲です。2曲目「KESHIN」は続いてのアグレッシブな曲。 ”はしゃいだピアノと突き刺さるベースで~あたしを飾るの~” 畳みかけるバンドサウンドとそれに乗る麻奈由さんの声、3曲目「It's show time!!」は麻奈由さんの ”It's show time~” に 田中さんPf.がソロで呼応、その時点でもう楽しそう。「よ~ろ~し~く~」の「く」からバンドがバーンと鳴り曲が炸裂する。間奏で放つ各楽器のソロリフもカッコイイ。初めの攻撃的な3曲。聴いてる側はいきなり心持ってかれました。こんなに冒頭からフル回転なんすね!大丈夫すか!最後のスキャットVo.とSax.の掛け合いやDr.リフもスサまじかった!

4)ハローハロー

5)ダージリン

6)ナイトゲーム

7)ワイルドシンガー

ここで、MC ”ご来場ありがとうございます”と。もう疲れているそうですが、オープニングのハモと合わせ4曲とも最初からフル回転なので当然かなりの消耗でしょう。しかしここからが麻奈由さんの力です。

4曲目「ハローハロー」は田中さんPf.の3拍子が静かに始まる、”ハローハロー 聴こえていますか、私からのラブソングを ハローハローあなたの胸に Ah 咲かそう希望の歌を” とても綺麗なメロディーで大好きな歌です。伸びるボーカルが素晴らしい。この時勢の中、自分の歌が少しでもみんなを元気にしてくれるようにと、激励してくれる祈りの歌です。最後一瞬止まり、サビをバンドで盛大に壮大に。気持ちがこもります。「ダージリン」は比較的新しい曲。静かな朝を迎え、1日の始まりと1杯のダージリンを絡めた自身の心の描写。軽やかなバンド演奏がとてもオシャレ。6曲目「ナイトゲーム」は一転、アダルトなジャズのリズムとともに展開。ダージリンからの場面の変わり具合がすごい。真逆すね!「ワイルドシンガー」はライブではあまり聞いたことないので(配信で少し記憶が)、新しい曲のように聴けました。麻奈由さん得意のアグレッシブ系なナンバーで、ボーカルやメンバーの演奏も激しい。ものすごい運動量です。田中さんPf.ソロは鍵盤を両手で叩くように。どうやって弾いてるんですか!?それにしても楽しそうにみんな演奏してます。

8)夜が明ける

9)グンナイマイベッド

  ~Sir Duke/Stevie Wonder

  ~To Feel The Fire/Stevie Wonder

10)FAKE

MCでは ”苦しい状況だけれども皆さんと一緒に乗り越えたい” 旨の話を。続いてはPf.とSax.のデュオから始まる「夜が明ける」。落ち着いた場面展開。じっくりと聴かせてくれます。このハードルを超えれば夜が明ける。絶対夜は明けるんだと説得力。 ”1、2、夜が明ける” とタイミングを取る瞬間も結構好き。MCではメンバーに対しても応援チケットを導入してみたとのこと。次の曲、麻奈由さんもこのライブで1つのチャレンジの曲を。オリジナルにカバーを繋げた「グンナイマイベッド」。リズムは変化させずに楽器のユニゾンから切り替わる スティービーワンダーの「Sir Duke」。陽気に歌います。Sir Duke はCM等で結構流れています。そしてリズムはスローに切り替わり、力あるバラードの「To Feel The Fire」。これは缶コーヒーのCM?で聴いたことがあります。そしてグンナイマイベッドに戻るという趣向を凝らせた展開。再度Sir Dukeの楽器ユニゾン。曲が終わるやいなや、続いて始まったのはBa.キムラさんの速弾きから始まる(このベースすげぇ大好き)、「FAKE」。この曲はベーシスト冥利に尽きます。間奏では更にスーパープレイのBa.ソロ。スラップ(チョッパー)もあったり(なんかフェイザーのようなエフェクトがかかった感じ)。素早い指使いに安定感あるリズム刻み。凄いベーシストですね。続いてDr.三浦さん⇒Pf.田中さん⇒Sax.住吉さんと凄まじいソロを披露。これはエネルギッシュに決めた!


11)声の限り (麻奈由さん Vo.Pf.)

12)笑うんだ (麻奈由さん Vo.Pf.)

終盤です。ここでステージ中央にはキーボードがもう1台。麻奈由さんも鍵盤を弾きつつバンドをバックに歌う「声の限り」。麻奈由さんもこの曲を皆さんに届けたかっただろうし、今日自分が一番聴きたかった曲でもあります。しかもバンド演奏つきの演奏なんて最高です。麻奈由さんが田中さんの演奏でリリースした音源「夜が明ける」の3曲のうちの1つ。この歌の強さ、鍵盤の強さに圧倒され、この曲は絶対この2人の演奏で聴きたいと思っていました。客席は声は出せないから静かにしつつもマスク越しに一緒に歌っていましたね。自分は。コブシを握りつつ。この曲を作ってくれた麻奈由さんに感謝したいです。そしてついに最後の曲、前奏が麻奈由さんの鍵盤から流れました。客席はよく分かっている人たち。次々にペンライトを出します。(結構LEDの色や形を変えている強者がたくさんいたのでびっくり)この曲も後半からバンドが入り、分厚いサウンドになりました。らーらららら~~は心の中で。


Enc.1)Free World

Enc.2)(新曲)ナンセンスな夜 (Vo.Pf.)

さあアンコールの拍手は絶対鳴りやみません。メンバーが先に出てきました。上に着ていたのは今回の13周年記念の黒Tシャツ。さっきまでは黒系でしたが皆さん銘銘(めいめい)の服でした。Dr.の軽やかなリズムと田中さん等メンバーが拍手で客席に合図。拍手に迎えられ登場したのは同じく13th.黒Tシャツ姿の麻奈由さん!スポーティーに着替えました。続けて曲は「Free World」。軽やかなリズムにのって爽やかに歌います。 ”思い描いた未来のビジョンを探す旅なのさ” という歌詞が大好きで、心地いいサウンドが胸をスッキリとさせます。演奏後、もう一度メンバー紹介をしつつ1人ずつメンバーは袖に帰っていきます。Pf. Sax. Dr. Ba. 4人にはもう一度拍手。本当に拍手を贈りたい。ステージには麻奈由さん1人になり、キーボードが再び置かれました。アンコールの最後は弾き語りです。麻奈由さんご自身の今の気持ちを歌に。昨晩やっと歌詞ができたというできたての曲「ナンセンスな夜」。 ”見えないもののために歌うことができなくなった。歌う意味もなくなってきた” という昨今の情勢からのアーティストとしての率直な気持ちが表れています。今まで最高のライブを何度も経験したし、このライブも最高なんだろうけど、なぜこんな気分が残ってしまうんだろうという心のわだかまりがナンセンス、という言葉で表されているのかと思います。月日が経って、こんな歌も過去に作ったなと思い出すぐらいになればいいですね。今はそれどころではないけれども。


高井麻奈由さん13周年記念バンドワンマン「ウタゴエ~13th anniversary~」。最初のハモから最後まで感動しっぱなしのライブでした。メンバーの皆さん、Pf.田中さん・Sax.住吉さん・Dr.三浦さん・Ba.キムラさんも超ハイクオリティーな演奏でステージを盛り立てました。13年間の想いと最近の情勢を踏まえた想いが融合してエネルギーとなっていました。

自分は勝手ながら、麻奈由さんは『ステキ逞(たくま)し系シンガーソングライター』と思っています。このような事態でも、全国各地を飛び回り続け、人に音楽という元気と癒しを提供する。もちろん感染対策は十分に取ったうえで。去年世間で定着したルールやマナーは今崩れている中、なんで音楽関係だけがワリを食っているんだという不条理を感じながらも、それを歌に・音楽にして昇華する。歌うことこそが自分なんだと信じ続けた13年間だと思います。

だからこそ、麻奈由さんを支持し、数多くの人がこのライブに足を運ぶ。箱の運営さんやスタッフさん、サポートメンバーのミュージシャン達も麻奈由さんを支持しているからみんなで力を合わせる。自分もここに来た。麻奈由さん歴は短い(初対面は2018年4月)ですが、やっと少し前に進めたかなと思います。札幌に来なければできないことを1つやり遂げました。Tシャツはその記念です。またこの次もよろしくです!しかしもう麻奈由さんは脇き目も振らずに前を見据え、次の場所、次の場所へと足を運びます。どうか身体だけは大事にしつつ、歌い続けていってくれたらと思います。


<高井麻奈由さん主なライブスケジュール>

●8/20(金)根室どす来い

(根室市梅ヶ枝町3-23)

St19:00~

高井麻奈由、SHIN50 MARTIN

●8/22(日)帯広HIPSTER

(帯広市西2条南10丁目7-3, Frontiers Square2F)

1部:Op15:30/St16:00

2部:Op18:00/St19:00

●8/28(土)Live&Bar FOLKIE

(札幌市中央区南6西3 ニューオリンピアビル8F)

FOLKIE×高井麻奈由企画「男女ツーマンvol.4振替公演」

Op17:30/St18:00

高井麻奈由・いとたい

●8/29(日)MUSICS

(千歳市新富2丁目16-9 2F)

「MUSICS PRESENTS山口こうじ×高井麻奈由ツーマンライブ」

Op16:00/St16:30

ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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