6/27(日)、西荻窪アートリオン「野坂ひかり×ぴんく共同企画『相思奏逢』。今井里歩さん・モリカホさん・野坂ひかりさんの3マンライブでした。
ここのところ、真昼・wordsの出演を重ねてきた今井さん、今日は珍しく別の場所でのリアルライブということで楽しみでした。野坂さんとブッキングのぴんくさんが1人ずつアーティストをお招きし(野坂さんが今井さんを、ぴんくさんがモリカホさん)、今回のスリーマンとなります。
6月下旬の東京は「まん延防止等重点措置」が6/21~7/11まで設定され、お酒の提供時刻は19時までとか、時短などが飲食店で取られ、まだまだ気の抜けない状況です。そういう中でも音楽だけは楽しみです。自分としては公私ともにヤバい状況で、特に ”私” のほうでは別件に心奪われ、ライブに行くのも月1回程度、ブログも怠けてしまいました(もうブログは書くまいと思っていましたが。。)。でもこの "私" のほうは自己崩壊し、身体もおかしくなってしまいました(大したことありませんが、後遺症として痛いところが増えた)。これは自業自得であります。その崩壊によりようやく今までの自分を取り戻そう、と思っているところです。貯めていたメモを観つつ、あの情景を思い浮かべながら。。
西荻窪アートリオンはつい先日(3月)に行ったので、パッと来れました(前回は道を間違えた)。あの狭い飲み屋街をスーっと抜け(食べ物のいいにおいがする)、あーなんか一杯引っ掛けてから行きたいなぁとの誘惑をそこに置いていきます。
来ましたビルの半地下っぽいところのアートリオン。色彩の綺麗な看板とアットホームな雰囲気のルームは健在です。アップライトピアノのステージ、テーブル、いす。テーブルには「本日のスペシャルプレート」のメニューが。「夏野菜のトマトチキンオムライス」。そういえば出演者さんのTwitterにはプレートの写真と絶対おいしい!のコメントが。
プレートが来ました!夏野菜が散りばめられ色彩豊か。そしてオムライスの黄とトマトの赤が映える。これ絶対食べなきゃいけないやつ!うん、濃厚!!記憶に残る美味しさでした。今でも思い出します。さあそしてステージが始まります。配信もスタート!
<今井里歩さん>
1)そこで、咲いてた
2)キンセンカ
3)tint
4)アルイテユケル
5)good day
トップは今井さん。グラピやキーボードで歌うのは記憶があるがアップライトはそう言えば見たことがない。初出演のアートリオンだし、やはり非常に新鮮です。「そこで、咲いてた」は重厚に抒情的に歌う声と鍵盤は芸術品そのものです。「キンセンカ」は久しぶりにライブで聴きます。1曲目同様、色々な調のフレーズを繋げて(繋げ方がすごい)組曲のように連なって1つ曲を成す今井さん得意のスタイルの曲。ただ曲の雰囲気や世界観は1・2曲目は全く違います。次の「tint」は最近発表された曲で当初仮題でしたが、いよいよ決定?かもしれない。「tint」とは『色合い』という意味だそうですが、曲調は今までの今井さんとは趣を異にした攻撃的な3連符の曲。バンドでディストーションの効いたギターが入ったらすげぇ曲になるなぁと思いながら。歌詞としては何か不自由さ、日頃の雑感を押し固めたようなやり場の無さ(ムカつくなんて歌詞もあったり)、これはどことなく2曲目のキンセンカに似ている情景なのか、とも思いました。まだ歌い始めて間もないのでもう少し聴きこまなければ、とも思います。歌詞にいくつかの数字が出てきます(”45分”というのは出番の時間?)。謎の多さもこの曲の醍醐味。そしてガラリと変わって「アルイテユケル」からの「good day」は今井さんの名刺代わりの曲。会場の空気が澄み渡りました。ただ「tint」なんかを聴くと、『今までの自分をぶっ壊したい』みたいな気持ちも垣間見えたり(そんなことはないか)。
<モリカホさん>
モリカホさんは初めての拝見です。出番前とは鍵盤に座った時の雰囲気はガラリと変わります。鍵盤の腕前の凄さと歌詞は結構情念というか、鬼気迫るものを感じます。そして自由度の高さ。声も楽器も自在に操る、そんな魅力を感じます。( ”ヘビ系”?とも感じましたが、決して害している訳ではなく高い評価の範疇です。ホメ言葉にならず申し訳ありません。そういう凄まじさがこの音楽にあったということです)
<野坂ひかりさん>
1)夏の夜の幻想曲(ファンタジア)
2)それが幸せ
3)死にたがりのピエロたち
4)手紙
5)観覧車の天辺で
En)またあした
今日の企画者、野坂さんがラスト。野坂さんは名前は以前から存じており、2019年の栄ミナミ音楽祭で初拝見、のちにwordsなどで何度か言葉を交わした経緯があります。ピエロだったり、観覧車だったり、野坂さんの曲は遊園地の世界観があります。しかし、決して華やかではなくその舞台裏にある哀愁を感じてしまいます。祭りのアトというか。そのもの悲しさも自分は結構好きです。歌・鍵盤の腕前は凄いしワールドの作り方も秀逸。野坂さんのステージは魅力的ですね!弾き語っている姿からはオーラが見えます。
先日、野坂さんのTwitterに『最近ライブを見た人が、図らずしも自分の事を「憑依系」と例えてくれてるけど、ずっと巫女をやっているし(17年?)、たまに電気系統壊すし(そう言う霊現象あってマジでウケる)自分で自分の手を動かしていないような気持ちにもなるので、憑依系SSWと言うのも、あながち間違いではないのかもしれない…』こんな投稿がありました。確かに鍵盤の前に座って歌い出す瞬間や曲調、歌詞、歌いまわし。そしてエンディングでのポーズ、これらは何かに変化(へんげ)した感は見受けられます。ただ、アーティストはそれぞれ自分の出番、何かに乗り移ったように自分のフルパフォーマンスを発揮しており、野坂さんもその一人。モリカホさんもピアノの前ではすごい変わりようですし、今井さんも今井さんなりに人が変わります。ライブという表現の場でのアーティストの憑依。その波動(オーラ)を間近で感じるのもリアルの利点だと思います。
そういえば自分もついこの間まで何かに憑りつかれたように。。自分も憑依系?今までも音楽に限らず面白いと思ったものは寝る間を惜しんで入り込む性質(タチ)でした。今考えると あの自己崩壊前の時はどうかしていましたね。毎日毎日追われるように作業していました。カネとオンナ?いや、そういうジャンルではありませんけど。『憑依』という言葉でそんなことを想像しました。もうその作業に追われることもないと思うと、気持ちにポッカリ穴が開いたようですが。それは音楽で埋めようと思います。ただライブに行ったらブログに追われる、では元の木阿弥なので、もっと気楽に、ペース配分を考えていこうと思います。
<石垣優(ex.やなわらばー)ソロ公演(今井さんコーラス出演)>
●2021年7月31(土)
「石垣優 First Live at Billboard Live YOKOHAMA」ビルボードライブ横浜
1st. Op14:00/St15:00
2nd. Op17:00/St18:00
神奈川県横浜市中区北仲通5丁目57番地2 KITANAKA BRICK&WHITE 1F
石垣 優 / Vocals 山本 隆二 / Keyboards 石本 大介 / Guitar 鹿島 達也 / Bass 今井 里歩 / Chorus
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12810&shop=4
●2021年8月8日(日・祝)
「石垣優 First Live at Billboard Live OSAKA」ビルボードライブ大阪
1st. Op14:00/St15:00
2nd. Op17:00/St18:00
大阪市北区梅田2丁目2番22号 ハービスPLAZA ENT B2
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12809&shop=2
石垣 優 / Vocals 山本 隆二 / Keyboards 石本 大介 / Guitar 鹿島 達也 / Bass 今井 里歩 / Chorus
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