12/16(水)、東新宿 真昼の月 夜の太陽「太陽と月のダンス」。こいけみほさん・mica:iさん、今井里歩さん、コミネリサさん。今井里歩さんに関するライブログです。
なかなか強い冬将軍が関東にも到来してきました。おそらく北日本・日本海側は大雪で大変なことでしょう。こちら側はカラカラに乾いた空気が北から吹き付け、外では身体が凍りそうです。年末年始に向け慌ただしくなる中、感染防止も気を付けなくてはならないし、正念場のところ。今日も自分はずっと外出でライブに行けるのか?と思いましたが、何とか今井さんの出番には間に合いました。
3番手、今井さんは今日は鍵盤弾き語りです。
<今井里歩さん>
①good day
②白い月の裏側
③春を待つあなたを
④例えばそれが
⑤I.L.U(イル)(新曲)
1曲目は「good day」いつもセットの最後に歌うのですが、今日は最初に持ってきました。いつも今井さんの名刺代わりのgood dayは最初に持ってきてもいい曲。客席も配信にも配慮しつつ、自分の音楽に集中している感じです。正確な音程で真っすぐに歌う。ボーカル講師でもある今井さんが何か生徒に手本を伝えるように。この今までと少し違う流れは後でわかりました。
2曲目「白い月の裏側」は ”月”繋がりで真昼の月 夜の太陽のライブ会場では必ずと言っていいほどセットに入る曲。クラシカルな3連符の曲です。3.11のとき、旅立った多くの命に思いを馳せて作った曲で、こちらも厳かな雰囲気を持ちつつ正しく・確実なボーカルを取ります。素晴らしい完成度です。
3曲目「春を待つあなたを」は 音源ではアコギのバックで歌われ、フォーク調のところを、今回は鍵盤で表現。最初の発表は2019年2月のワンマンライブ、今井さんはアコギを抱え ”人生には突然 苦しい瞬間が降ってきて ~ 誰もが知らない痛みを生きている~春を待つあなたをわたし待っている” ”泣き出したいよ 本当は怖いよね なんで なんで どうして” というところで苦しいほどのシャウト。過去の今井さんのブログによると、近しい人が最近旅立って行ったとのことで、痛みでどうにかなってしまいそうな心が溢れています。どうかこのまま暖かい春が訪れますようにと。凄い熱唱と神経集中でした。
4曲目「例えばそれが」。久しぶりにセットに入る曲。穏やかに流れる旋律とサビで歌われるこの歌詞のバランス。 ”人はは誰も皆 帰らぬ日を抱いてる 大丈夫 今を生きて” 物凄く重いことを言葉にしています。2~4曲目はMC無しで続きました。命の根幹に関わるこの3曲が連続で来たことはこの時点で察知できました。
最後の5曲目は、込み上げる感情を押さえ言葉を絞り出すように、”エル”と聞こえました。自分の知っている情報では、題名は”L(仮)”。のちに本人のTwitterからI.L.U(イル)ということがわかり、愛犬のイルに向けて歌った曲でした。
”初めてのその場所はキラキラしてて 愛おし気に見つめるその目が 私の居場所はここだと歌った ねぇ虹の橋のたもとにも 反射する水たまりも あなたの首のほくろにも 特等席のあのイスにも 私名前を付けたの”
”みんなみんな空を目指し 生まれてくるのだと思うんだよね 不思議と恐く感じないの あなたが愛してくれたから 惑うことなき偶然と思ってた だけど違ったんだよね 重ねた時の1つ1つに 君がいて ああ君が 君がそこにいてねぇ僕は幸せだったなぁ それだけ”
今日の歌の正確さは鬼気迫るものがありました。そういうことでしたか。。。人生、生きていく中で出会いと別れ、色んなことがありますが、音楽となり心に刻まれ、未来へ遺されていく。そして歌うたびに記憶を呼び起こし思いを馳せる。これだけでも幸せなんじゃないですか。
今日のライブはリアルで聴く価値は物凄くあったし、飛び込みでも来れて良かったと思います。ライブに行けば様々な場面に遭遇することはあるでしょう。気丈にもライブ後の写真には応じてくれました(掲載はしませんが。。)。この感染拡大の時代、いつ何どき誰かがどうなるか分からない。明日自分がそうなってしまうかもしれない。だからもっと気丈にならなくてはですが。。今日のような状況でも心ぐらいは寄り添いつつ、終演後、静かに会場を後にしました。来年に向け、きっといいことがありますように。
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