11/17(火)、四谷天窓「おないどし、ゆとりなりに天窓いっぱつ全員集合!」。yuukaさん・ぱなえさん・杏菜さん・玖咲舞さん。玖咲舞さん自主企画、同い年のミュージシャンを集めた対バンライブでした。
玖咲さんが四谷天窓で自主企画を行うーー3年前の2017/11/26、ぱなえさんとの共同で5Fの.comfortと3Fの四谷天窓の両方を使ってサーキットフェス「おないどし、ゆとりなりにフェスやってみました。」を開催したーその再来を思い出して行きました。仕事の関係上遅れて到着でしたが。さらに「四谷天窓」「四谷天窓.comfort」が11月末日、「恵比寿天窓.switch」を12月末日で閉店するという驚きのタイミングでした。
四谷天窓/四谷天窓.comfortは、自分がライブに行くようになって間もないころ、よく行ってたライブハウスです(2016/7/5より)。会社からも近く、帰途も楽だし気楽に音楽を楽しめる雰囲気に満ち溢れた箱でした。さきに述べた玖咲さん・ぱなえさんの2017年サーキットフェスは3F・5Fを行ったり来たり。盛大なフェスでした。自分もブログを2回に分けたり、大きな出来事として記憶に刻まれています。
今回の自主企画、前回企画のぱなえさん、前回出演のyuukaさん、ぱなえさんとはユニット仲間の杏菜さんが対バンで出演です。2番手のぱなえさん、ギターと爽やかなタッチの歌声、杏菜さんはPf.弾き語りで ぱなえさんと雰囲気が似た癒し系の歌でした。この2人『女豹三姉妹』のメンバーのふたりで、それぞれが活動するSSW。杏菜さんはそのユニットのステージやCho.サポートは聴いたことがありますが単独のステージは初めて拝見しました。
いつも天窓は後部座席が畳の小上がりタイプになっていて、靴をぬいで壁にもたれながらライブが楽しめるセッティングでしたが、今日は後ろもイス席になっていてそこからの観戦です。最近はどこの箱もいつも後ろに座って見晴らしを楽しんでいます。
企画者である玖咲舞さんはトリでの出演。杏菜さんの時は鍵盤が右に寄っていたのが中央に設置。これから玖咲舞さんの出番です。そういえば3F四谷天窓での玖咲さんステージは初めての拝見か!
1)エイリアンズ
2)メメント
3)ボニーとクライド
4)愛の宿
5)超新星★
冒頭は自分の大好きな「エイリアンズ」から。この地球での生き辛さ、住みにくさを淡々と語る相手と共感し、一緒に不味い酸素吸って歩こうと励まし元気づける。淡々とした鍵盤から終盤への盛り上がりに気持ちが入ります。2曲目「メメント」はいつもライブで入るパンチの効いたナンバー。生き辛さを歌うのはエイリアンズとの共通点、しかし最終的にはすべてをぶち壊したいというフレーズは異なる点です。どちらにしても玖咲さんの音楽の原動力でもあります。間奏は少し装飾音が変わったりしてニューな感じでした。「ボニーとクライド」は調べたら実在する強盗殺人犯のカップルの名前だそうで。映画化もされた歴史に残る人物。このあたりは○ikiで調べれば出てくるのですが、なかなかな波乱の人生を歩んで壮絶な最期を遂げるとあります(金持ちを必ず狙うというのが市民にの支持を得ていたそう。ネズミ小僧的な)。この破壊的な人生を歌のテーマに照らし合わせるところは玖咲さんらしいと思います。 ”隕石や怪獣が世界をぶっ壊しても、私たちとっくに終わってる、私たちとっくに終わってる、始まりも知らずに終わってく” 逃げ場のなさみたいなところが「ボニーとクライド」のイメージなんでしょうか。「愛の宿」はライブで久々に。少しテンポを速めに。こちらも間奏は新しくなっておりオッと思いました。「超新星★」は最後の曲。こうして生き辛い世の中だけど最後は宇宙のチリとなってみんな滅んでしまいたい、1)~5)全部共通のテーマとして玖咲音楽の血となって流れている、そして最後に一発カマしてやろうと思っている。残像を焼き付けて死にたい、という最後のフレーズが物語っています。そんなテーマ性の歌詞と曲の出来が素晴らしく、自分はずっと大好きな曲で思わず力が入ります(口ずさみました)。
<コラボタイム>は玖咲さんの最新曲「ロング・グッドバイ」。今回出演の4人が演奏です。
ロング・グッドバイ/玖咲舞 (Vo.玖咲舞/Cho.yuuka/Pf.杏菜/Vn.ぱなえ)
玖咲さんTwitterより
https://twitter.com/kyuzakimai/status/1329035178782519299
最後に天窓に捧げる歌。歌詞にも”天窓”という言葉が入ります。すべての瞬間に終わりがあり、どんなに親しい間柄でも別れがある。しかし終わりも始まりもその瞬間のひとつで、私たちはその時その時に全力で歌い続けることが大切なんだと。だから『大丈夫』です。天窓の終わりが何かの始まり、そこから始まる新しい関係が築かれていくと。自分はステージの後ろの壁材の岩模様を目に焼き付けるように、心に刻むようにしながらこの3拍子の曲を聴いていました。Vn.Pf.Cho.が入ってとてもメロディアスに曲が流れます。
”ご静聴どうもありがとう 次で最後の曲ですが アンコールはありませんので この1曲でお別れです”
まさに玖咲さんのセリフが歌詞の最後に入りました。絶妙です。
今月で四谷天窓が終わってしまうなんて信じられないが、”終わると言われてから行くのは遅いんだよ” と自分には言いたい。ただネガティブに自分を責めてもしょうがない。まあ物見遊山で行ってはいけないし、行けたときには全力で歌う人たちを全力で応援する、という気持ちは今まで以上に持つべきだなと思いました。帰り際、天窓のビルを眺めながら次の天窓が発生しないように祈りながら後にします。またこの地、高田馬場に天窓のような場ができることを願いを込めて。
そしてこの日で玖咲さんのライブ観戦は記念すべき100回目となりました。記念のチェキ、大事にします。ありがとう、これからもよろ!
追伸:杏菜さんから買った特製パウンドケーキ美味かった。
0コメント