3/15渋谷JZ Brat・Ryo Yoshinagaさん✕yayAさんツーマン

3/15(日)、渋谷JZ Brat SOUND OF TOKYO「Ryo Yoshinaga ✕ yayA」2マンライブ -Halu-」。渋谷のホテル内にあるゴージャスな会場での至高のツーマンライブでした。


巷は春めいた日。しかし前日は雪が降ったりして三寒四温の変動が激しいこの季節。RyoさんとyayAさんが満を持して開催したこのライブ。お2人にとってはもちろん、自分としてはとても大事な日でした。色んな状況の中、この日を迎えることができてとても嬉しいです。


JZ Bratは自分にとっては2018年9月以来2度目。当初この会場でライブを行うことを知ったときは、『うぉぉ!すごいライブになりそうだ!』と唸りました。その期待通りのパフォーマンスを見せてくれたお2人とバンドメンバーでした。


受付の前に、入り口では物販が並び、物販スタッフさんが対応してくれました。もちろんフル装備(こちらもフル装備、お互い気をつけましょう)。前情報の通り、今日は限定でRyoさん・yayAさんの共作CD「Halu」がリリースされ、3種のディスクデザインで並びました。ライブ後の楽しみも用意され、親切設計です。受付後はホールスタッフさんが番号順の指定席までご案内してくれました。さすがの会場です。


ステージは床とフラットに、客席はなだらかな擦り鉢状に小上がりになっており、後ろの客席からも見渡せる絶好の光景、脇のバーカウンターの上には巨大ディスプレイが今日の特別ドリンクメニューを映し出す。この辺りは前回来た時を思い出します。


今日のツーマンはRyoさんもyayAさんも、ほぼ同時にステージに立ち、ツインVo.や上下ハモなど、互いに強めながら支えながらのスタイル(1部・2部制)。バンドメンバーもほぼ全曲演奏、という形です。

Vo.Cho.Ryo Yoshinaga / Vo.Cho.yayA

Key.Synth. ハナブサユウキ

Eg.Cho.森本隆寛

Ba.Cho.ハピネス徳永

Dr.神林翔太

バンマスはRyoさん・yayAさんのバックをいつも務めているハナブサユウキさん、絶対的な存在。鍵盤3台(YAMAHA/NORD/Roland)を駆ります。Eg.森本さんはRyoさんのサポートや音源に参加するギタリスト。Ba.徳永さんは昨年4月のRyoさんワンマンや音源に参加、Dr.神林さんはyayAさんのサポートをしていたそうで、Ryoさんの対バンバンドで打楽器を拝見したことがあります。主役2人に繋がりの深いバンドメンバーで安心感は絶大です。



※各パートは思い出しながらなのでちょっと違うかも。

※なお、演奏中の写真は撮影・ SNS可能な時間帯のものです。

<第一部>

①星に願いを

②Unelma(R)

③TOBIRA(Y)

④太陽でありたい(Y)

⑤彗星が落ちた日(R)

冒頭Key.のお洒落な旋律が流れ、ムードを上げつつ、バンドが入って賑やかに。ツインボーカルがいきなり凄まじい①「星に願いを」。続くようにバンドサウンドが心地いいRyoさんの②「Unelma」。バンドやっぱりいいなぁ。①⇒②の流れは時折Ryoさんのライブでも聴かせる秀逸のセットです。そこからアップなyayAさんの③「TOBIRA」で盛り立てる。yayAさんの前向きで力づけられる楽曲、これもyayAさんの気持ちよさ。ここでMCは今回のライブのタイトル『Halu』について。Haluとはフィンランド語で『望み』という意味があるそうです。タイトルを決めた2人のやり取りの話がありました。季節の『春』と『Halu』の語呂合わせが何とも絶妙です。④から2曲それぞれのバラード。④「太陽でありたい」はyayAさんのボーカルが輝かしく。Ryoさんも上ハモが綺麗に乗る。⑤「彗星が落ちた日」はRyoさん屈指のボーカル力が光るバラード。この曲はVo.はRyoさん一人で。前奏では、はなぶーさんのSynthe.がすわーっと入り、Key.のピアノ音がカーンカーンと4つ刻むそして、バンドがバーンと入り徐々に音が入ってくる。そしてRyoさんのフワリとした序盤のボーカルから中盤のサビ、間奏に入る場面での ”愛を~” の急転の部分からの森本さんEg.のソロが凄まじい!そして最後のサビはRyoさんも凄ーく力が籠っていた。素晴らしい曲。難しい曲なのにこんなに完成度が高いバラードがあるだろうかと個人的に思いを馳せる『彗星』は、自分も静かに全部歌っておりました。聴いてるこちらも力が入り過ぎてしまった。やはりこの曲は屈指の名曲、Ryo Yoshinaga史上最も熱い、ヤケドするような曲だと思います。

⑥だから今夜も誰かが歌う(Y)

⑦ヒーロー(R)

⑧Aretha Franklin メドレー

⑥から2曲はお互いの曲を交換してメインVo.で。⑥「だから今夜も誰かが歌う」はRyoさんの持ち曲をyayAさんが歌います。この曲はライブでのみ聴ける曲ですが、Ryoさんらしい言葉が詰まったハッピーな曲。それをyayAさんが歌うのはとてもピッタリ。歌詞も曲調も前向きでyayAさんの他の曲と雰囲気がよく似ています。歌唱力がハンパないし、yayAさん凄いな、と素直に感じます。サビでは4声のハモだったと思います。Ryoさんとおそらく徳永さんと森本さん。分厚いコーラスが聴けたのも貴重です。⑦「ヒーロー」はyayAさんの持ち曲をRyoさんが歌う。 ”エールを送ろう、君に幸あれ” と頑張っている自分こそが人生のヒーロー、こんな歌詞だったでしょうか。Ryoさんのハリのある抜けるような声がこれまた合致するパワー満点の曲です。お互いの曲を交換して、なおも化学反応を起こした2曲でした。⑧は2人が共通に好きだというAretha Franklinのメドレーでした。なんて曲かはわからなかったのですが、アップ⇒3拍子⇒アップの3曲構成で、ボーカル・バンドメンバーのテクニックの高さが一段と垣間見えたメドレーでした。皆さんこういう音楽をずっとやってきた熟達さがあります。2人のVo.の後ろで歌うBa.徳永さんのバックコーラスも素晴らしかった。RyoさんとyayAさん、質は異なるが両者ともパワー系で圧倒する声。Ryoさんはピシーッと来てyayAさんはグワーッと来る。どっちも凄い。


<第二部>

⑨桜(河口恭吾)・・・Vo. Vo. Key.

⑩Showtime!!(Y)

⑪M.W.F.W.(R)

⑫Melt(R)

⑬Love Yourself(Y)

⑭This will be (Natalie Cole)

第二部、バンドメンバー全員が壇上に現れましたが、RyoさんとyayAさん、はなぶーさんの鍵盤にスポットが当たり、静かにKey.が入っていく。2人のボーカルが織りなす⑨「桜」。この時期サクラについて歌われる曲は多いのですが、このじっくり花びらが舞い落ちるように歌う2人の声はとて風流。選曲もバッチリです。そこからババーンと変わってアップなナンバー⑩「Showtime!!」はyayAさんの曲。聴いてる側も歌ってる側も自分が主役だ、各パートのソロも炸裂。最後はoh Yeah!のコールレスポンスを全員で。盛り上がった!そして続けてRyoさんのアップな曲⑪「M.W.F.W.」(My Way Free Way)。昨年のワンマンを思い出す、バンド演奏で血肉湧き上がりカッ飛ばせる曲。 ”制限速度は常識超えて” 1番の後すぐに間奏とCメロに行った感じがしましたが、そこでのEg.森本さんのソロがまじスゴかった!Cメロから終盤へのサビの入り際は1拍余分に入るのは自分には難しい、この曲1拍半のところからボーカルが入るから難しいと思います。そういうテクニカルな所も大好きな曲です。最後 "Driving my way!!!⇒バーーーン” って終わるのも、ハモも含め滅茶苦茶カッコいい。そしてRyoさんのVo.で⑫「Melt」これだけ歌ってこのパワーボーカルを要するこの曲を歌えるとはさすがの自力。プロシンガーの神髄です。今日のバンドバージョンは記憶に残るアップに盛り上がるMelt。バンマスも立ち弾きで勢い付けます。みんなノッている!バンドでは抑揚がことさらにクローズアップされます。中盤の ”忘れていたんじゃない~” はパッと静かに。 ”差し伸べた手を払われたあの日から~” からダダダダダとスネアでDr.Ba.のリズム隊が盛り上げる、そして最高潮。 ”表情も不安もいつの間にか 優しく溶けたのは そういうことなんでしょう~oh~” 素晴らしいボーカル、終盤のキメ。すべて凄かったRyo Yoshinagaとバンドメンバー。溜まっていたうっ憤を晴らすような、最高のMelt。お次はyayAさんの番。⑬「Love Youself」はyayAさんならではの言葉が連なるハッピーな曲。あなたを一番大切にするのは他の誰でもないあなた自身なんだよ、と先ほどのヒーローと同じメッセージを持った曲。バックコーラスもRyoさん・徳永さん・森本さんで支える。⑭のカバー「This will be」は何となく聴いたことがあった洋楽のナンバー。スキップ系で速い言葉を2人のVo.が上下を取りながら息ピッタリに歌う。カバーはカバーでオリジナルとは趣を変えてものすごいテクを見せる2人です。音楽の素地・底力を感じます。

⑮希望のせいだ(Y)

⑯フレディ(R)

⑰Halu

畳みかけるように進んだ後半戦、もう終盤に掛かりました。”えー” の声・声。この終盤に、今回のタイトル『Halu』が収録されたコラボ音源の各曲を披露、ライブの最後を飾るのに相応しい曲順になります。まずは⑮「希望のせいだ」はyayAさんから。先日よりライブではセットに入っているので何度か耳にします。以前にも紹介しましたが、より具体的な歌詞、例えば大けがをして最悪な目にあっても、これを助かったと見るか、痛い目にあったと見るかは自分次第だ、自分の気の持ちようでどうにでもなる、心は変わるんだ、変わるのは希望のおかげだ、希望のせいだと元気づけてくれます。眩しいほどの輝かしい詞とボーカル、『励まし系シンガーソングライター』の代表となるこの曲、これからのフラッグシップとなるでしょう。そしてRyoさんからは⑯「フレディ」。今年に入ってライブで歌われるようになった、絵本『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』を題材にした植物の葉の一生を葉っぱの立場から描いた人生を語るふわりと悲しい歌詞の曲。バンドで聴くのは初めてで、曲の重さがサウンドの重さとなって直に伝わる。葉っぱが散る=死にゆく者が行く世界からはもう戻れないけれど、そこで終わりではなく次の世界に旅立って行き、そして後世には色々なものを残し未来は変わってくーーーいのちはめぐるよーーー。確かに、自分の周囲にも もうこの世にはいない人は何人もいるし、可愛がっていたペットも含め、心に思えばみんな元気で自分に話しかけてくれる。みんな優しかった。そんな記憶は思おうと思えばいつでも蘇る。死といものは悲しいものではなく、寄り添えばいい、と考えさせられる曲です。⑰最後の曲「Halu」。本邦初公開、今回の主題の曲です。他の2曲はどちらかというとバラード系、最後の曲は変わってPOPな感じの春らしい楽しい曲でした。スキップのリズムで鍵盤がなり、メロディラインもハッピーな感じ。 ”小さな一歩から未来が開ける 笑えたらそれで幸せ” こんな内容の歌詞だったでしょうか。春を彩る、希望(Halu)に満ちた曲でした。音源も買ったし聴きまくっていきます!


<アンコール>

Enc.①星になる(R)

Enc.②Gift(Y)

アンコールでは、2人の持ち曲を1つずつ。Ryoさんの代表曲「星になる」。アコ編成でないリズム隊入りのバンド演奏は昨年5月のEggman以来かも。曲の出来もものすごく綺麗で、詞のテーマも「彗星」や「フレディ」同様の世界観で何とも秀逸。こんな曲をバンドサウンドで聴けるとぃうのは至福の喜びです。yayAさんのハモも今までにない音程で被せて来てすごく新鮮でした。そして本気の最後はyayAさんでは欠かすことのできない取って置き「Gift」。  "今ここにある全ては あなたが集めた天からの贈り物 当たり前じゃない今に感謝 当たり前じゃない わたしに感謝” こんな状況だからこそ、収束して浮上した時のことを思い前に進んでいこう、その時はきっと素晴らしい贈りものがやってくる、こんな気持ちにさせる幸せに包まれた曲。素晴らしい曲で今日を締めました。


今日のyayAさん。今回でライブを拝見したのは5回目。まだまだ培ってきた出自自体も不勉強ですが、Vo.を起点としたエンターテイナーのしてのパフォーマンスに長けていて、周囲を曳き込む魅力を多分に持っています。ややのこファンの皆さんの支持も厚く、シンガーとしての位置を確立しております。「励まし系」の代名詞通り、人を元気してくれる内容、こんな時期だからこそ、余計に感動しましたありがとうございます!

バンマスの はなぶーさんは2人の曲を大きく支え掛け替えのない存在となりました。はなぶーさんの繰り出す旋律の美しさは本当に素晴らしい。これからも勉強になるし、聴かせていただきます。サポートメンバーのBa.徳永さんはリズム隊の一端の傍ら、ハモが素晴らしく存在感が凄かった。Dr.神林さんも堅実にリズム隊を完遂してくれたし、Eg.森本さんは間奏ソロはカッコよく魅せ場も多かった。メンバーの皆さんもお疲れ様です。

そして最後にRyo Yoshiangaさん。夢(Unelma)とか望み(Halu)は永遠であり、限りある命の中、精一杯 花を咲かせ、その先・次の世界も 精神だけは繋がっていて 先に旅立った人も その人を心に思えばそっと近づいてきてくれる。こうして永遠は保たれる。永遠とは、生死を問わない時間の無限さ。「星になる」や「彗星が落ちた日」、「フレディ」などにあるような世界観。彗星が落ちた日に ”世界(せいかい)はきっと1つでも1人でもないよ” ⇒「せいかい=正解」?と謎を掛けたり。言葉の妙を追求したRyoさんの頭脳。  ”音楽は人を直接救うものではないけれど、音楽はいつも人の心の近くに寄り添って、人に同調したり、人を元気づけたりしてくれる” Ryoさんが以前のライブで語ってくれたMCは心に刻まれています。こんな世の中での音楽の重要性を常々説いてくれるRyoさんは伝道師のような存在です。ただ、もう1つの顔として、学生時代から培ってきた歌唱力を活かした洋楽のカバー。コーラスと音感、ハモりを起点にした絶妙のグルーヴがRyoさんの魅力です。この人の引き出しはまだまだ凄い。Tweet ではこれからのビジョンが見えてきたと言っていたが、どんな展望か、今の状況が改善して行けば飛躍(Leap)していくでしょう。2020年の今日はその試金石。これからも素敵な音楽を我々に聴かせてください。


<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>

●2020/3/18(水)20:00ごろ

 配信ライブ企画「At Home Live by Ryo Yoshinaga」

●2020/3/28(土)

 配信ライブ企画「At Home Live by Ryo Yoshinaga」

●2020/3/29(日)銀座Miiya Cafe

 「神楽サティ presents 『春の午後に歌うメロディ』」⠀

 Op12:00/St12:30

高井麻奈由/工藤由佳/Ryo Yoshinaga/今井里歩/神楽サティ


<yayAさん今後のライブスケジュール>

●2020/5/31(日)

 東京インテリア家具千葉ニュータウン店インストアライブ

 第一部 14:00~ 第二部 15:00~ /ピアノサポート:JP

●2020/6/14(日)

イオンスタイル検見川浜インストアライブ

 第一部 13:00~ 第二部 15:00~

●2020/11/1(日)

イオン西新井インストアライブ

 第一部 13:00~ 第二部 15:00~


ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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