8/30(金)、下北沢SEEDSHIP「Sway heart to music」。原田智亜美さん・HARUNAさん・音橙(おと)さん のスリーマン。鍵盤を主体としたアーティストの競演でした。
HARUNAさんは、仲のいいアーティストのワンマンのゲスト出演として出演されたのをきっかけに曲を聴くようになりました。まだまだ数回しかライブに行っていませんが。。素敵な歌声と音源の鍵盤の輝きが印象的で、HARUNAさんがSEEDSHIPで演奏するという機会を知り、申し込んだ次第です。
<原田智亜美さん>Vo.原田智亜美 Pf.金南嬉
①見えない星に照らされて
②青の狭間
③誰も知らない
④八月のまぼろし
⑤spot light
⑥それ以上もその先も
原田智亜美さんは、一昨年、昨年とSEEDSHIPで2度ステージを拝見しており今回が3度目で、直接の面識はありませんが、おしとやかな歌いまわしとMCが記憶にあります。Pf.は金南嬉(きんなみ)さん。
①見えない星に照らされて は7月に作った新曲とのこと。
②青の狭間 は ”青い海と空との間で揺れた 月灯かり一人光放つ~” と、風流な歌詞。
③「誰も知らない」 はシンコペの効いたMinor調の曲。悲しみを吐露するような声 ”いつか別れる 秘密のままいさせて”
④「八月のまぼろし」 今夏のように、短く過ぎ行く夏を惜しむような、幻のような儚い季節を歌います。 ”見上げた空 雲をまとい あの日憧れた あなたはどこへ いつまでも私を惑わせる八月のまぼろし” 夏の夕暮れの空を仰ぐようなこの曲も風流。
⑤「spot light」 ”こんな夜には魔法にかかってすべてを捨ててしまえたら・・” 泣きのメロディを備えたバラード。
⑥「それ以上もその先も」 ”明日が来るのが恐くて 涙で全て消してしまいたい 君を探し続けて 覚めない夢の中で” 内面を描写し、相手がいたとしても決して高揚せず、相手を責めず、優しく心を削り取り、そして破片を紡ぐような歌詞と心が落ち着く癒しの声。歌詞は聞き書き、セットリストもMCや歌詞から探し当ててますので正確ではないかもしれません。そして金さんの深いPf.もVo.に合っています(そしてめちゃめちゃ上手いPf. これにも感動)。Vo.Pf.ともに素晴らしく、バランスがとてもよかった。原田さんは2017.7月にGt.サポートを付けて拝見した記憶が。そこから飛んでしまいましたが、ようやく意を決してご挨拶。まだまだ初心者ですがよろしくお願いします!終演後の物販席で。昔から気に掛けておりました。とても癒される声で感動しました。金さんのピアノも凄かった。@sheis_C8
<HARUNAさん> Vo.Pf.(Synth.)HARUNA Synth.(Pf.)友田ジュン
①in my room
②茜空
③キレイゴトの花
④moon beach melody
⑤嫌いな春
⑥雨のち晴れるよ
⑦smile again (セットリストは聞き書きや歌詞から調べたものです)
HARUNAさんは7/15のGRAPES北参道で初見かと思いましたが、記録を見たら2017.3.30にもSEEDSHIPでライブをお目当てアーティストの対バンで拝見しているではないですか!このときは直接お会いできていなかったのですね。申し訳ありません。時を経て、こういう形でSEEDSHIPで再度お目に掛かれるというのは また新たな気持ちにさせてくれます。今日のサポートは鍵盤奏者の友田ジュンさん。ダブル鍵盤ということでグラピの前にシンセのYAMAHA MOXF(61鍵盤と思われるのでたぶんMOXF6)が置かれています。
①「in my room」 先日購入した音源「in my room」の主題曲。煌びやかな鍵盤の流れと色気と艶のある歌声でしっとりと歌い上げます。途中からSynth.のストリングスがフワーと入って何とも幻想的。歌+鍵盤✕2。なんとも美しい曲。
②「茜空」 路上ライブをしているときに夕日のオレンジ色に思いを馳せて作った曲。 ”茜空 裸の心 それを優しく包み込んでいく” ”月の陰 今すぐ追いかけたいから 独りぼっちじゃないと 教えてくれたの” 路上で歌っている情景が思い浮かびます。後半でHa~と流す声がクレシェンドし、それにストリングスがまたフワーと加わってなんとも言えない感覚に。
③「キレイゴトの花」嵐が吹きすさぶように打鍵の強いMinor調の3拍子の曲。 ”風に吹かれてつま先が揃ったら飛んでいきたいよ あの場所へ” とちょっと恐い歌詞ですが、10代のころ、少しでも道が開けないかともがき苦しみながら作った曲と言います。ストリングスも低音が聴いていてダイナミックに。
④「moon beach melody」ここでPf.Synth.が交代。HARUNAさんがシンセ(EP音色)で歌い、友田さんがグラピを弾くスタイルに。茅ヶ崎出身・在住のHARUNAさんの代名詞は『茅ヶ崎』で、ここでは誰もが知っているバンドの聖地で、そんな雰囲気に仕上がっている曲です。月夜の海が舞台でメロディも感じるものがあります。まるで『美声の〇ザン』。M7thの音程で最後伸ばすところも誠にキレイ。Pf.ソロ友田さんも弾むようにイカした演奏です。
⑤「嫌いな春」 この曲はPf.を友田さんに任せハンドマイクで。和風なバラードで哀愁が漂いしんみりします。 ”桜はなぜ嫌いですか 僕らはなぜ大人なんですか 散りゆくことを知り尽くした” こんな歌詞で、すぐに散ってしまう桜を悲しみを込めて歌います。すごい歌唱力で胸に響きました。Pf.も荒れ狂うように弾き目を見張ります。(F氏の真夜中乙女戦争という作品に感銘したとあります)
⑥「雨のち晴れるよ」 重い曲と楽しい曲を交互に挟みながらのセット。弾むような演奏、傘を刺すジェスチャーをしながら小気味いいメロディで歌います。前半~中盤までの中低音域の声が本当によく通る。グワッと耳に来ます。そして後半のスキャットも含めた高音ファルセットもものすごい。圧倒的な声域の広さとパワー(単なるパワーではなく質の高さを兼ね備えたパワー)があります。
⑦「smile again」 最後の曲はHARUNAさんはグラピに戻り、友田さんはシンセに。smile againはHARUNAさんを代表する曲。まっすぐ、実直に歌う晴れやかなバラード。透明感のある声、前向きで活力がみなぎります。 ”ありがとうって 言えなくなって 溢れてゆく夢 こぼれてしまって ただ悔しくって でもこの道 またこの場所で歩き出す” HARUNAさんのボーカル力・鍵盤力が存分に発揮された輝かしい曲です。お二人の演奏、圧巻でした!
@haru784
<音橙さん>Vo.Pf.音橙
①飛行機雲
②あいことば
③Rain
④青
⑤夢 (※)
⑥今日より (※) ※は聞き書きのため、正確ではありません
トリは弾き語りでしっとり聴かせる音橙さん(初見)。出番前は両手にホットカイロを握り、しきりに指をウォームアップさせておりました。おしとやかな音楽は原田さんとはまた違った音質です。セットは聞き書きのため正確ではないですが、③「Rain」は静かに一人雨に打たれすべてを忘れてしまいたい、と心の内側のキズをいたわるように歌う。④「青」という曲は某SSWさんに色をテーマにした曲を作ったらと言われインスピレーションで。深い青、無邪気な波。”誰かになるわけでもなく 私は私を生きているのに 信じること出来ないまま 嘘をつくことはないようで” 浮遊したブルー、そんな雰囲気。⑤「夢」では多くの人は何年もかけて叶える夢を考えるけれども、日常のほんのちょっとした願いを叶えたらそれで幸せって思える気持ちをここでは歌っているそうです。 ”遠いところにあるものが夢ではない 叶えてみたいことはたくさん 昨日は今日のこと そういう思いでいい そういう願いでいい” 夢というものの考え方を音橙さんなりに描いた作品。@oto_nrl
<コラボ>Vo.Pf.音橙 Vo.原田智亜美 Vo.HARUNA
Swallowtail Butterfly ~あいのうた~(YEN TOWN BAND)
音橙さんはステージに原田さん・HARUNAさんを呼び3人で。SEEDSHIP店長より薦められた曲を。90年代中盤の曲で、自分にとってはドンピシャ世代の音楽です。CHARAさんが小林武史さんらとユニットを組んで映画のテーマソング等で歌われた曲。ミスチル好きの自分としては小林武史さん絡みでよく聴いた曲です。Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロ。代わる代わるパートを歌ったり、ハモしたり。難しい曲ですけどとても綺麗に歌っていました。
物販席でHARUNAさん。顔を見るなり、あ!またお会いできましたね みたいなリアクションでいきなり握手。手厚く出迎えてくれました。今日はSEEDSHIPのホームページで予約したのでアーティスト本人は事前にわからなかったのでしょう。それでもたった1度だけで覚えていてくれて光栄です(ライブを観ながら懸命にメモを取る異様な人物に気づいたのでしょう笑)。8/10のワンマンに行かれなかったのが心残りですが、素敵な歌と鍵盤、シンセとのアンサンブル、聴き応え満点でした。SEEDSHIPも鍵盤アーティストにとっては最高の舞台。最高の演出、いつもありがとうございます!
<HARUNAさん今後のライブスケジュール>
●2019/9/11(水)茅ヶ崎多国籍酒場SITA 【BGM LIVE!】
Op17:00/St19:00
●2019/9/15(日)自由が丘hypen(ハイフン)
【HARUNA✕Ryo Yoshinaga ツーマンライブ】Pf.ハナブサユウキ Per.豊田稔
Op19:00\St19:30
●2019/9/18(水)横浜BBストリート
Op18:30/St19:30 /矢野絢子/HARUNA(Per.豊田稔)/Kayo
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