6/15代官山LOOP・Ryo Yoshinagaさん

6/15(土)、代官山LOOP「ミトカツユキ✕伊藤洋平ツーマンライブ」。オープニング・アクト(O.A.)として出演したRyo Yoshinagaさんのステージレポです。


5月は令和初日ライブに始まり、名古屋遠征、翌日はオーディションライブ出演、急遽招聘されての出演、そして大阪遠征と、とんでもなく忙しい1か月を送ったRyoさん。編成も弾き語り・Pf.コンビやバンドスタイルなど、様々な形で演奏、とてもバラエティに富んでいました。


自分は昨年6/5に初めてRyoさんとお会いし、ステージを拝見してこれでようやく1年(まだ1年かい?という声が多数聞かれそう笑)。その1年前のステージもここ、代官山LOOPでした。今日はミトカツユキさん・伊藤洋平さんという豪華アーティストツーマンライブのオープニングを飾るという非常に重要な役割。今までのライブとまた違った意気込みが事前の告知から伝わって来ました。客席は女性を大半が占め、普段通っているライブとは一段と雰囲気が異なります。


※順不同

<伊藤洋平さん>仙台在住のGt.Vo.系アーティスト。2人組ユニット「イケメンズ」のリーダーとしてデビューし、仙台地区のメディアを中心に活発なアーティスト活動を行い、イケメンズ活動終了後はソロとして音楽を継続。全国各地でライブを行うなど、メジャーな活躍をしています。明朗快活な声に長身細身な体格は仙台ではアイドル級の人気だったと思います。歌を聴いてみると当時のユニット名からは想像もつかないようなパワーあるハツラツとした声とキャラクター、楽器も素晴らしく上手く、ステージングも観客と一体となって盛り上がる工夫がなされ、エンターテインメントとして確立されたかただと思いました。サポートのPf.佐藤達哉さん・Vn.鹿嶋静さんは数々のスターのサポートを手がけているベテランで、観客を魅了する圧倒的な演奏技術でした。セトリは聴き取れなかったのでわかる範囲では「友達ライン」「あかり」「TSUBASA」「Every single day」など。持ち前の声質と力で前を向いていこう、元気で行こう、とファイトあふれる曲。熱烈な女性ファンも多く訪れ、声援も多いのも納得できます。


<ミトカツユキさん>北海道白老町出身の鍵盤系アーティスト。こちらも長年数々のアーティストのサポート鍵盤を手掛ける超プレイヤー。Vo.はソウルフルで洋楽の造詣に裏打ちされた熟練さがあります。事前に映像を見ましたが実にカッコいい!Jazz、ファンク、AOR色が多分にあります。地声からファルセットまで丁寧に、パワフルに使い分け、凄さ満点です。ステージのセッティングはグランドピアノの横にKORGのキーボード。サポートはGt.和田健一郎さん。こちらもセットはよく聞き取れませんでしたが、常夏の夜を満喫できるような曲だったり、お客さんを3パートに分け、それぞれハモらせて全体で音楽を楽しんだり、KORGのKey.でシンセBa.やDr.音色を使い鍵盤でドラムソロを演奏したり。ドラムを打ち込みみたいに鍵盤でやるのって普通できませんよ!印象的だったのは「エレファントマン」という曲は父親の背中を見て作ったというバラード。ミトさんと伊藤さんは長年一緒にライブ出演されているそうで、伊藤さんファンはミトさんのこともよく知っているようです。こうした旧知の間柄で仲良く音楽ができるというのは格別なものだと思います。ミトさんはRyoさんのことも「曲がとても深くて、意外なコード進行も使う。音楽的に言えば、普通はこう進行するかな?という予想を『そこに行くのか!』」と唸らせる。こんなに評価されると嬉しいですね!最後のセッションではミトさんの「いかないで」、伊藤さんの「HERO」を2組のサポートメンバーも入れて質の高いアンサンブルで魅了しました。とても豪華なセッション、凄かった!


<Ryo Yoshinagaさん>

O.A.として登場したRyoさんは、Key.ハナブサユウキさんとの鬼金コンビです。

①Melt

②SEA

③M.W.F.W.(My Way Free Way)

④星になる

事前の告知ではO.A.と言えど、充分に時間を頂いていると書いておりましたので、非常に楽しみでした。確かに4曲フルに、というのはO.A.ではなかなか無いんでは。満員のお客さんの前(しかも女性が大半)で、心に直接訴えかけるRyoさんの歌詞や曲、ハナブサさんの演奏。ダイレクトに響いたと思います。

①Meltは”言葉の持つ力を信じ、歌に乗せて作った曲。言葉にならない感情が押し寄せて溶けていく、そんな情景を敢えて言葉にして表現しているように感じます。実際歌詞を細かく読み取るのは難しいのですが、ギュッと固まっていた心が融解する瞬間を描いたと申しましょうか。冒頭 ”表情も不安もいつの間にか優しく溶けてしまったの~” 初球から場外ホームランを打つようなRyoさんのインパクトある声が会場内に轟きました。

②SEA 昨年終盤から登場したライブでしか歌わない新しい曲。深い海の底を連想させるハナブサさんのKey.ワークがたまらなく深い。前述ミトさんがRyoさんの曲を「深さを感じる」と表現されておりましたが、この曲を評価していたのかなと思います。そしてサビの部分での燃え上がる抑揚が凄い。いつ聴いても凄い! 歌詞の聴き書きでは

 ”だから名前を呼ぶの 深い海に溺れても 掬い(救い?)上げるように 互いのことだけをぎゅっと側で抱きしめられるように”

 ”好きだとか愛してるは もうどうだっていい” 

言葉を持つ力を信じつつも、言葉にする必要もない感情も大切、と言っているようなRyoさんの曲①②です。

③M.W.F.W. ハナブサさんと合作のこの曲(作詞はRyoさん)。バラード系が2曲続いた中、このアグレッシブなナンバーはRyoさんの音楽の振り幅を大きく広げる不可欠な曲。舞台は夜の高速! 初めて聴いたときは超鮮烈でした。 ”制限速度 常識超えて~” なんてアブない歌詞や ”重力に従っていれば 引き止める赤はない” と快速を助長する表現。””溢れ出す感情線” という部分は『環状〇号線』と引っ掛けている?言葉の使い方も他人には真似できない非凡さがあります。コード進行も凝っていて、やはりミトさんのコメントを拝借すると、進行に意外性があるというのはこの曲のことなんでは?と思います。お客さんも全体で手拍子で盛り立て、ステージをより活性化させました。

④星になる O.A.最後の曲は、4月発売のアルバム『Loistaa(フィンランド語で「輝き」)』のトップを飾る、まさにアルバムを的確に表現した名曲。音源化前から数多くのステージで歌ってきたこの曲も、音源となって聴いたその場で持ち帰りや通販でゲットできるというのは価値あることです。大好きな人が例えば空の星になってしまっても、いつまでも時空を超えて側にいることができる、そんな気持ちを歌った曲。

 ”幾千の時も距離も簡単に飛び越えてゆけるように信じてるから 想像し得ることは何でも叶うんでしょう” 

これは今日セットに入らなかった叶えたい夢を題材にした『Unelma』に通ずるものがあります。夢をどうしても叶えたかったらどうすればいいか?どう思えばいいか?そんなことを考えさせます。「言葉」を大事にし「夢」を強く持とうというメッセージを込めた表現力と言語力、それを伝える歌唱力・声質、曲の進行それぞれがとてもレベルが高く、ライブでは直接聴き手に伝わるので、もう一度聴きたくなるようなワクワク感があります。お客さんは皆、聴き入っておりました。ツーマンライブに1つ大きな印象を植え付けたことでしょう。


今回のO.A.出演、お疲れさまでした。このツーマンライブは価値ある時間になったと同時に、ミトさん・伊藤さんご自身やメンバーの皆さん、そしてミトさん・伊藤さん目当てのお客さんの心にもRyo Yoshinagaの音楽は確実に届いたと思います(LOOPさん時間を取っていただきありがとうございます)。実際終演後はRyoさんの物販席に多くの男性・女性のお客さんが訪れ、音源を購入していったのを確認しました。こうして素敵な音楽が拡がればいいな、と素直に思います。今日は梅雨の時期にはあまり例のない嵐が吹き荒れてましたが、素晴らしい音楽に満たされ、新たにRyoさんファンとも繋がったりしてmateの輪も拡がっていることを感じ取ることができました。帰り際には雨も一段落し、良き夜を過ごしました。


<Ryo Yoshinagaさん今後のライブスケジュール>

●2019/6/27(木)北参道ストロボカフェ

Open18:30/Start 19:00 Charge ¥2,200+1D w/ささきりゅう/

Ryo Yoshinaga(21:20〜)/mitsuko/fuka/Blue x Dayz

http://www.strobe-cafe.com/kitasando/schedule/2019/06/201906271.html


●2019/7/15(月祝)昼 GRAPES北参道「Ryo Yoshinaga Birthday Live」Op12:00/St12:45 Pf.ハナブサユウキ

https://tiget.net/events/55424

ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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