3/20(水)、北参道ストロボカフェ「Gland Piano Center Stage LIVE day2.」。鶴田奈々さん・イトウナホさん・Ryo Yoshinagaさん・amamoriさんの出演。普段と違ったストロボカフェのライブが楽しめた夜となりました。
今日はグランドピアノが客席に移動され、客席はステージ側にも及ぶ周囲に設置されました。つまり演者は後ろから前から横から視線に晒される、気の休めないライブとなります。自分はセンターステージはストロボで時々行っているという情報は持っていましたし、演者の投稿からイメージだけは掴めていましたが、なかなか都合が合わず今日が初見となりました。ストロボの隣にあるGRAPESの真ん前の河津桜ももう葉桜に変わっていて季節の移り変わりを諸所に感じます。ストロボに直近で出向いたのは昨年の12月で、スタッフの佐竹さんの卒業記念企画でした。まあ最後の最後に佐竹さんにお声掛ける程度でしたのでほぼ繋がりはありませんでしたが、佐竹さんがいないストロボはちょっと変わった雰囲気でした(悪い意味ではありません)。
<鶴田奈々さん>
「Over」「Mirror」「hug.」「present」「手のひら(新曲)」ご本人のSNSより引用。若く見えるなかでも活動歴10年という鍵盤弾き語り。芝居との2足の草鞋ということで発声も大きく、上手かった。声はアダルトな感じ。センターステージは初で囲まれる雰囲気は若干恥ずかしいということも仰っていましたが、堂々の歌いっぷり。「hug.」はハグされることで伝わる心のつながりを。時折入る強いファルセットも綺麗。「present」は誕生日が君にとっての人生の幕開けとなる、前向きな曲。新曲で持ってきた「手のひら」は ”あなたのその優しい手のひらを私に向けて振らないで ずっと離れないことなんか叶わないから あなたの背中をせめて見させて” と切ない感情を手のひらをテーマに歌う。@nana_ssw0905
<イトウナホさん>
イナホさんのステージは5月の他のアーティストのサポート以来。イナホさんとしては昨年1月のひま広ワンマン以来となってしまいました(ユニット・マホガニー&コアのライブも最近行けてないなぁ・・)。久しぶりに聴くステージはいきなりグランドピアノがど真ん中。ストロボで聴くのも初めてなのですごい新鮮です。真っ赤なドレスが映えます。「誕生」「遺書」「十数えたら」「アイリス」「心電図」。※本人のブログより引用 実直的なボーカル、打鍵も強く、イナホさんの意気込みが伝わります。「誕生」は星が流れるたび、人の生き死にがあるというが ”どこかで消えた どこかの命と引き換えに それはありふれた命だとしても僕はありったけの命の意味を叫び続けたい” こんな主旨の曲。「遺書」 ”心が許せるあの人に自分をさらけ出せず 追い詰められていた 甘ったれた感情をここで殺して生きたい ~ 愛することと依存することの境界線を曖昧にしたまま感情を押し殺していた” 正確ではありませんがこんな歌詞。鬼気迫る思い、凄まじい曲でした。最近のイナホさんは曲に凄みが増して生きています。以前は家族を思う歌とかを広大に歌っていましたが。「心電図」も凄かった。 ”生きていることが目で見てわかる心電図(心電図のチャートのことです)。この命精一杯大事にする” 途中ストップしつつ鼓動をピアノで表現したり、最後盛り上がって ”平坦な道なんて早いぜ!!!”とシャウト。エネルギー溢れたイナホさんの変化を見届けました。シリアス、なんて言葉では申し訳ないくらい心の籠った音楽でした。@inaho_071111
<Ryo Yoshinagaさん>
Ryo Yoshinagaさんの音楽には12月以降完全にハマってしまって、2月後半以来6連続のライブを観続け、4/6のワンマン成功に向けひた走るRyoさんを見守っております。その6回のライブ、場所も演奏形態も全く異なる状況、それぞれがRyoさんの魅力を勉強するいい機会となり、その集大成が4/6になるものと思っております(まだもう1本 3/31にあります)。自分は存じ上げませんが、今までこんな短期間にライブを詰め込んだことはありましたか?
・2/26 三軒茶屋Grapefuits moon
・3/5 歌舞伎町Live Bar Circle セッションライブ
・3/8 明治神宮前ひまわり広場で手をつなごう プチワンマン
・3/13 東新宿真昼の月 夜の太陽
・3/15 代官山LOOP バンド出演
・3/20 北参道ストロボカフェ センターピアノステージ(弾き語り)
他のファンのかたが仰っていた『噛めば噛むほど味が出る』部分はありますし、なにぶんにも自分が性格上、狭く深く掘り下げる傾向があるのでこのような動きになってしまいます。弾き語りは11月のストロボで1回拝見済み。この時は通常のステージでした。今日はなかなか見られないセンターステージでの出演、非常に楽しみです。席は鍵盤と歌っている姿がよく見える位置。もちろんステージと客席はフラットで、演者と目線が同じです。しかも3mぐらいと近い場所に着席。PAを通さない生声やちょっとした雰囲気まで感じ取れる距離です。
1)mine
2)アンテノール
3)スターチス
4)Unelma
5)星になる
和音を流れるようにこなしながら少しずつ歌に入ります。弾き語りは自分が自由に弾けるので、与えられた持ち時間を優雅に使いこなす、そんなRyoさんの気持ちを察します。 ”今日は3度目のセンターステージですが、やはり緊張しますね”とRyoさん。「mine」は音源やサポートありではビート感のあるリズムで進行しますが、今日はスキップはしつつもゆっくりと着実に鍵盤を弾きます。 ”逃げ出すことは怖くって 向き合うことはもっと怖くて 行き場をなくして 辿り着く先に気づく 強い私も弱い私もひとりだと どうやっても 私はここに” 逃げ出して楽になるのも自分だけど、向き合い直すのも自分次第。正解はないけれど選択した自分は正しい。選んだ自分がここにある、そんな感じです。「アンテノール」夏のアダルトな楽曲をお洒落に。 ”熱帯夜の気怠さはいつも 思考回路を遮断する” 暑さが充満した不快指数が理性を失わせ、禁断の思考に走り出す。 ”出逢わないほうが幸せな結末を 知らないほうが幸せな結末を” ”その程度の男(女)(わたし)だなんて思った” 心のどこかに罪悪感を感じつつも抑えきれない思いが溢れています。この曲は本当に色気がある歌と歌詞で思わせぶりなRyoさんに痺れます。Youtubeに映像が上がっているので是非聴いてみることオススメです。新音源にも違ったアレンジで収載されますので、非常に楽しみな曲です。
「スターチス」 『途絶えぬ記憶』という花言葉をもつスターチス。 ”世界中見渡せば味方なんていないと 塞ぎ込んでいただけ 思い出せないや 君が隣にいたことも 寂しさも 気づけなかった” その人の優しさや気持ちはいなくなってからでもいつまでも残るものですよ、と歌います。弾き語りならではのアレンジやコード進行も普段のRyoさんライブでは聴けないので新鮮です。「Unelma」フィンランド語で「叶える夢」を意味する曲。 ”描いた夢が覚めてしまわないように正解はないから終わりがないなんて だって だって 言い聞かせるように歌うよ そこには諦められなかっただけのあなたがいるから” 絶対叶えたい夢を持ちそこに向かって邁進する、そんなRyoさんの気迫あふれる鍵盤と歌です。先日のブログでも注記しましたけど、 ”あの人が恋人と楽しそうに手を繋いで歩いてる傍らで空の右手を握り締める誰かがいて 裏や表の感情に流され世界が闇に落ちてゆくだなんて それほど悲しいことはないでしょう” の部分がヤケに自分のことのように胸に響く。何故かは別として。「星になる」 ”笑いふざけて日々が駆けて 長い眠りの時が来て” ”星になってこの手で触れられなくても 幾千の時も距離も簡単に飛び越えていけるように 星になるから あなただけを照らす 私は星になる” 大切な人が空の星になっても心はいつも繋がっている、いつでも会いに行けると夜のムードを引き立てるようなお洒落な和音で歌いました。今日は終始ゆったりした演奏。その中で感じたのは、言葉を敷き詰めるのが歌ではないんだ、間をもって想いを溜めて歌うことも必要なんだと実感させられました。センターグランドピアノでの弾き語り、Ryoさんのもう1つの良さが現れたステージでした。
<amamoriさん>ここからずっと立って観ておりました。初見でしたが、この人のピアノは凄かった。超速弾きと内面を赤裸々に歌った歌詞。突発的・直感的にストップしたりスローになったりの自由な演奏は目を見張るものがありました。Twitterのプロフィールに”30秒プログレ”とありますが、プログレっぽい先鋭さもあります。「ラブソング」「昨日」「stuck」「今度一緒に行こう」「箱」「room(インスト)」「ロスト・ロスト」Enc.「これは恋?」※セットはご本人の投稿より引用。とにかく指の動きが速く、ずっとその捌きを見てました。歌もそれに合わせて時折止まったり進んだりの仕掛け。目を見張るものがありました。凄いな!@amamori_info
ストロボのセンターステージの皆さんのグラピの演奏と歌、漫喫いたしました。演者にとっては普段のグラピのステージは横を向いているのでお客さんの顔は演奏中は見ないでしょうけど、今日は前にも横にも後ろにも視線があって〇〇の油みたいな四面楚歌の状況だったでしょう。そんな中でも素晴らしい演奏をしてくれた皆さんと、重たいグラピを運ぶ苦労を鑑みストロボのスタッフさんにもお疲れ様と言いたいです。そしてRyoさん6連チャンのライブお疲れ様でした。まだ3月は3/31に一本ありますけど、一息ついて、英気を養ってください。その次はいよいよ4/6のレコ発ワンマン、楽しみにしております。それまで歌詞や曲の読み込みをできるだけして準備します(まだまだ読み込み足りませんけど。。)。
<Ryo Yoshinagaさん今後のライブ予定>
●2019/3/31(日)駒沢STRAWBERRY FIELDS
Open 18:00 / Start 18:30 宮﨑薫/貴愛/Ryo Yoshinaga
★★2019/4/6(土) Ryo Yoshinaga レコ発ワンマンライブ "Loistaa"六本木CLAPS Op18:00/St19:00
●2019/5/1(水・祝)代官山LOOP 3colors
Op11:15/St11:45 yayA/JUNK PARTY/Ryo Yoshinaga
●2019/5/11(土)昼 栄ミナミ音楽祭出演
●2019/5/11(土) 名古屋sunset BLUE 福永倫子 presents.「AWESOME!!」
Op18:30/St19:00 福永倫子/高井麻奈由/Ryo Yoshinaga
●2019/5/12(日) 渋谷eggman EMERGENZA 東京Semi final(20:50~)
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