2/2GRAPES北参道 金城色さん・城所葵さん・今井里歩さん

2/2(土)、GRAPES北参道「金城色 企画3人3色~Colorful~」。今井里歩さん・城所葵さん・金城色さんの出演。金城色さん企画のスリーマンライブでした。


今日は金城色さんの自主企画。金城さんが普段から仲良くしている大好きアーティスト2名をお招きしての『仲良しスリーマン』となりました。更にこの時期、GRAPESは開業3周年ということで記念としてコースター(コルク製)が来場者に配られました。


<今井里歩さん>今井さんはGRAPESは初出演!何とも記念すべきステージとなりました。豪華絢爛、鍵盤アーティストにおいては憧れの場所での演奏となります。サポートはいつも今井さんを援護射撃するスーパーミュージシャンの加茂フミヨシさん。今日はアコギではなくEg.での出演です。

1)lost fish

2)shine again

3)新しいキセツ-ミチ-

4)勿忘草

5)アルイテユケル

6)good day

7)ありがとう

スリーマンなのでいつもより長めのステージ、7曲を歌いあげました。やはりこの箱のピアノの鳴りは素晴らしい。今井さんの演奏もサスティンが物凄く効いていて心地よい。Eg.加茂さんはエフェクターをほぼかけずにナチュラルなギターサウンドで箱の雰囲気に合わせた演奏でした。「lost fish」はEg.の深いイントロからPf.が入ってくるこの地ならではと思わせるアンサンブルから。今井さんのボーカルも深くて煌びやか。『深くて煌びやか』という表現は相反するように見えますが、それを両立させた響きで素晴らしい。曲調自体元々深めなのですが、今日は余計にそう感じる。深い曲から切り替えてPOPなナンバー「shine again」。軽快で元気が出る曲、ハンドクラップが絶妙のタイミングで送られ今井さんを客席からもバックアップ。元々周囲の様々な人との共同制作であるこの作品、『みんなで作るステージ』が実現できていると思います。「新しいキセツ-ミチ-」2月となり時々温暖な日も少しずつ出てきて、季節の移り変わりを感じるようになったということでの選曲。曲のほんわかした雰囲気が春の訪れの近さを感じさせます。それにしても気持ちよさそうに歌う今井さん!鍵盤アーティストにとって最高の場所GRAPES。「勿忘草」今井さんの誕生日は今月2/7。それにちなんで誕生花である勿忘草をテーマにした曲。花言葉は『私を忘れないで』マイナー調から淡々と進みメロディとサビではしっかりと歌う。Eg.ソロも気持ちを込めて。2番ではキメのような部分があり、終盤に進むにつれ魂を込め、曲にアクセントをつける2人。間奏はEg.Pf.ともトレモロからEg.の速弾きが見せ場。最後のサビは相当パワフル。「アルイテユケル」この場所で演奏するならこの曲は絶対聴きたかった(もはや試奏の和音でわかるという)。 今井さんの歌詞は、『人は時間と共に心変わりゆくものだ、それでも~~』という時の移ろい・心の移ろいを音楽のテーマにしているものが多いと思います。そんな刹那的な感情も持ちつつ『それでもさあみんなでもう一度~~しましょう(出会いましょう。歌いましょう、など)』と前向きな言葉も最後に付け加えることも忘れない。前回のブログでも上げましたが、「I'll meet you」の歌詞でもそれを感じます。(やはり今井さんのわびさび)「good day」は自分で自分を褒めてあげたい、今日が良くない日であっても少しぐらいはいいことがあればそれはそれでgood dayではないですか、そんな自己暗示のようなメッセージ。 ”いつでもそこにあって なのにたまに見失ってしまうよ” 自分宛のメッセージ、日々の生活で忘れられやすいですが、見失わず、思い出しながら自分を奪い立たせたいと思います。「ありがとう」今井さん最後の曲は色々な人への感謝の曲。出会ってくれてありがとう、出会ったキセキにありがとう(これもわびさび。忖度)。Eg.の加茂さんは低音弦を使ってベース音をBa.のようにしてバックアップ、2番からベース音を弾きながら高音弦でアルペジオを奏でるという1人2役。さすが加茂さん!という圧巻のパフォーマンスでした。2/10のワンマンに向けての2人、景気づけになったことでしょう!@rihoimai


<城所葵さん>葵さんのステージ拝見は2018/7/8のキャバリーノ浴衣ライブ以来となってしまいました。なかなか行けなくて申し訳ありません。2018/12/16の恵比寿MLBcafeTOKYOで開催されたバースデーディナーショーも大盛況だったと聞いております。一昨年の赤グラは行けたのですが。。。GRAPESで葵さんを拝見するのも初です。今井さんとの対バンは2018/4/5の南青山RizMの記憶が蘇ります。今日はelectric Vn.とピアノ、オケでの歌唱です。

1)路地裏のネコ(Short Ver.)Vo.

2)情熱大陸 Vn.

3)雪月花 Vo.

4)東京ララバイ(cover) Vo.Pf.

5)舟唄(cover) Vo.Pf.

6)酔っ払っちゃった(cover) Vo.

7)桜空 Vo.

8)路地裏のネコ(full Ver.)Vo.

2018/12/16のバースデーワンマンでレコ発となった「路地裏のネコ」の紹介とでもいいましょうか、1コーラスのみのショートバージョンで。葵さんらしい昭和の色濃い『ザ・歌謡曲』。”今宵飲んで飲んで飲んで 声で撫でて撫でて撫でて” 夜の繁華街を練り歩くサマを想像させます。「情熱大陸」ではVn.に持ち替えて。誰もが知るバイオリンソロがカッコいいインスト曲。この曲は『洋』であるとするならば、『和』と『洋』を巧みに操る葵さんの能力が凄い。今日は筝は持ち込まなかったのですが、最近三味線を始めたそうで、多彩なことこの上ない!「雪月花」は昨年発売された『ザ・演歌』。昭和歌謡や演歌を好み、演歌という路線を今後も維持していくという葵さんの十八番。それでも自分としてはこの「雪月花」は昭和フォークのようなテーストもあり、自分もそういう曲をいくつも聴いてきたので気持ちが入り込みやすい。”この町を捨ててゆけ 未練をつれて 夏は去り秋過ぎて” というくだりのメロディとコード進行なんかとても気に入ってます。このあとはPf.に移って弾き語り。どこかで聞いたことがあるメロディと歌詞。昔懐かしい「東京ララバイ」。リアル世代としてはAMラジオでよく聴いた中原理恵さんの持ち曲。そして矢代亜紀さんの「舟唄」。矢代亜紀さんがバリバリに歌っていた子供の頃はあまり好きでなかったこの曲も、時代と年齢が変わり、心に沁みるようになりました。お客さんの中でも自然と口が動いたり、我々の世代と見事にマッチした選曲でした。葵さん『新世代歌謡シンガーを目指します。』と仰るとおり、昭和歌謡を次世代に語り継ぐシンガーとなることを目標としているとのこと。新世代とは今の曲を歌いつつ、古き良き音楽も継承することを使命とするそうです。「酔っ払っちゃった」もその一環でオケをバックに。この曲はほぼ記憶の片隅にあった程度。内海美幸さんが1982年にヒットさせた曲 ”飲めるわよ酒ぐらい たかが色つき水じゃない~” ”罪つくり 罪つくり”。「桜空」は「路地裏のネコ」音源の収録曲で両A面という形での1つ。尺八はメディア等でもしばしば取り上げられるという若手尺八奏者・小湊昭尚氏、筝は葵さんが演奏。”今宵咲く水面の月 怪しげに揺れている~ 叫んでも もがいても 二度と咲かない花 散るゝゝ ~あなたにはこの空が見えているでしょうか もう二度と会えなくともどうかご無事で” 悲哀に満ちた昭和歌謡のもう1つの顔を感じます。最後は「路地裏のネコ」をフルバージョンで。昭和歌謡の境地、ブラスセクションがアクセント。この曲ではお客さんと振付けを一緒に。指をL字にして左右に振り、次に手を左右に振る。客席も葵さんとシンクロ。すっかり葵さんワールドが全開。先日から葵さんはさるTV番組に出演しているとMCでありました。自分もしっかりチェックしました。確かに映っています、エレガントな赤い衣装で!@kidokoroaoi


<金城色さん>今日のライブの企画者がトリでの登場。金城さんのステージは先週1/24の銀座Miiya Cafe。記憶に新しいので知った曲ばかりで入り込みやすかった。サポートはGt.の中畑武治さん。中畑さんも様々な場所でお見かけします。

1)嘘とお伽噺 Vo.

2)優しい悪魔(cover)Vo.

3)さとうきび畑(cover) Vo.三線

4)Time limit Vo.Pf.

5)影人 Vo.Pf.

6)汚れた雨 Vo.Pf.

7)わすれもの Vo.Pf.

8)ごめんね Vo.Pf.

金城さんにとっては初の自主企画ライブ、ゲストアーティストとの共演をとても楽しみにしていたそうです。「嘘とお伽噺」Gt.をバックにセンターマイクでナイト歌謡な1曲。 ”絵本の中でヒロインはいつも穢れのない笑顔の裏 誰も知らない お伽噺の嘘には軽く調子合わせて 無邪気に夢見るの”。「優しい悪魔」調べて初めて分かった八木亜由美さんというシンガーソングライターの持ち曲である3拍子のバラードのカバー。 ”優しい嘘ならもういらない あたし少し頑張るから ちょっとぐらい泣くのは覚悟できたよ だから聴いて最後のわがまま~わたしをヒロインにするために あなたは非情な悪役でいいね~優しい悪魔の作った毒だと知りつつ飲み干しちゃうんだよ”。(聞き書きのため主旨のみ)。三線を抱えての弾き語り「さとうきび畑」は森山良子さんのカバー。 ”ざわわ ざわわ~あの日鉄の雨に打たれ父は死んでいった 夏の日差しの中でお父さんどこにいるの” 故郷沖縄の人達の悲しみがリアルな表現で歌われる。「Time limit」「影人」はJazzyでテクニカルな2曲。 ”約束のTime limitが近づく3,2,1! ゼロ(呼吸-0)になるくらいなら 消えてしまいたい” ”焼け焦げた匂い カラスの群れ 顔のない子供が遊んでいる 写真の中にもう1人いる私がこっそり抜け出して街へ出かけた”。「汚れた雨」 ”暗闇の中 残響だけが鳴り響いてた 何を望んで歩んでたかも見失うほど~あなたは支配者のように そこに答えはなかったんだ~汚れた雨にかき消される声~何を頼ればいい 行き着いたのは暗く深い海~気づいてからじゃもう” サビの ”よごれたあーめにー” の部分、ミドルでストレートな声が突き抜けます。「わすれもの」 ”この街の人はいつも早足で私は何度も誰かにぶつかってばかり 仕事に追われて毎日睡眠不足 私はここで何をしているのだろう 電車のドア開けば決死のイス取りゲーム~他人の顔まで10cm~大きく深呼吸する 肩の力を入れすぎたかも 思い出したい忘れたもの ほら 笑ったら大丈夫”。 MCでは沖縄から舞台役者を目指して単身上京し、後に音楽をするように勧められカバー⇒オリジナルへと進化、昨年はレコ発ワンマンライブを開催できるまでに至った経緯を語られました。沖縄から関東へ、住む世界を変えたことへの不安や迷いとはそこからの脱皮を願うPOPな曲。「ごめんね」はその流れからの印象的なバラード。友人を思って作った曲とのこと。 ”長い散歩を終えるように静かに目をつむる 懐かしいなこの感覚 ふわり飛んでいるよう 私あなたを残して行ってしまうけどごめんね ひとりきりで生まれてきて 消えるときもひとりぼっち 生きている限りきっと誰かが照らし助けてくれる” 1人きりと思う場面でもどこかで必ず誰かが横で助けてくれると信じてほしい、と歌います。 ”私あなたを残して行ってしまうけど”のところの段階で上がってくるメロディがとてもいい感じです。そして歌詞・声質がとてもしっくりしています。とてもよかったです。@iro_kinjo


<コラボコーナー>

1)なごり雪(cover)

2)「blue」(金城色さん)

最後は3人が並んでセンターマイクで。Gt.中畑さんのバックで3声のハモを披露。1曲目もパートチェンジが巧みに変わる見事なハーモニーを。そしてもう1曲、金城さん企画を祝してオリジナルのアップな曲「blue」。Gt.は2人ステージに立てないということで加茂さんはPf.に回りました。ここでもサビの3声は綺麗にハモっておりました。”果てなく深い 青い青い青い海 この美しいブルーに心溶かされていく 思わず飛び込めば イロトリドリの世界 自由を手に入れた魚のように” 沖縄の青い海がイメージできる、爽快な曲で締めました。


今日の3人のステージ、皆さん非常にいい表情で歌っておりました。GRAPESという地がそうさせたのもありますが、仲がいい3人の結びつきの強さが音楽を通して伝わっているな、と感じます。こんな幸せに浸った時間を共有できたこと、強く胸に刻みました。お裾分け頂きありがとうございます!


<今井さん今後の予定>

★★2/10(日) 真昼の月夜の太陽バースデーバンドワンマンライブ

 【最新情報】レコ発! 5th.Single We Still Go/春を待つあなたを

*OPEN 14:30 START 15:00

*バンドメンバー*Vo.Pf.今井里歩/Gt.加茂フミヨシ/Gt.豊川雄也/Ba.河野友弥/Dr.北川浩一郎/Cho.田中利江 吉松恵菜 松島綾

●3/1(金)ひまわり広場で手をつなごう(Cho.サポート)*のむらひとみさん企画

●3/5(火)代官山NOMAD

●3/19(火)ひまわり広場で手をつなごう

●3/30(土)GRAPES北参道 *繭さん応援企画

●4/11(木)銀座Miiya cafe *アイリーン♪♪さん企画


ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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