12/15(土)、井荻チャイナスクエア「True Colors vol.356」。YUCARIさん・ウーパーリサさん・ Miiさん・工藤由佳さん・高井麻奈由さんの出演。北海道をはじめとした様々な地域に縁りのあるアーティストの競演でした。
今日は札幌から遠路はるばる、素敵な鍵盤アーティスト2人が関東でライブを行うということで日程は存じ上げておりましたが、都合で予約はギリギリ、時間にも何とか間に合いました。そのほかにも人気のアーティストらしく開場からどんどんお客さんが入って開始直前には満員、開演後も入ってきて身動き取れないほどです。物販席は向かって右手(窓際)に高井さんと工藤さんが隣あっておりました。普段からとても仲がいい!眼の前に座れたので早速ご挨拶。今日はトリ前とトリとのことです。
1番手、YUCARIさん。Gt.弾き語り。力強い声とロック調の曲。元々歌うことが好きでしたが今年意を決して上京しギターを弾いて歌うようになったとのこと。なるほどいい声をしています。バンドでボーカルでもやっていたのでしょうか。「Wake up」「はじまりの朝」「ハッピーとアンハッピー」「Always」など、自分と向き合い、そして前を向く。そんな力のこもったメッセージ色のある曲です。札幌出身とうことで高井さん・工藤さんと合わせ今日は北海道つながりが多い。お客さんも北海道から駆けつける人もいたり。繋がりの強さを感じます。@yucari_sing
2番手、ウーパーリサさん。名古屋出身Gt.弾き語り&シンガー。アイドルのような顔つきでファンが多そう。実際ファンTを着て開演前にご本人と記念写真(決起?)を撮ったり。ステージもかなりの盛り上がり。歌唱力がすごく上手くてびっくり。声量もあり、かなりの鍛錬を積んできたと感じます。すごいな!「one wing」「星のある夜」「YOU」「しゃぼん玉」「愛yai-yai」(セットはご本人のTwitterより)など。最後の曲では専用の蛍光色タオルを振っているファンのかたに後押しされるように手を振ったり。人気もさることながら実力もあるシンガーさん。なかなかよかった。@u_pa_risa
3番手、Miiさん。兵庫出身Pf.弾き語り。健康的で元気系のアーティスト。冒頭の前奏から手付きを見てかなり上手いと実感。歌も元気がいいし、実力もあります。最初の曲はオケをバックにPf.を演奏しておりましたが、快速な16ビートでも、オケとのブレが全くない。曲調も色んなコードを使いこなす。この人もかなり上手いと思います。「僕は世界に恋をする」「コイくちカレー」「Blue Star」「君と歌う物語」やはり関西出身だけあって関西弁のMCは陽気で軽快。カレーの歌とか、元気づけてくれます。@riizesuki
4番手、工藤由佳さん。札幌出身鍵盤弾き語り。前回の拝見は下北沢SEEDSHIPで2017/5/22。あの時はPer. Pf. Ba.をサポートにVo.に専念した編成で、美しい歌声だったのを記憶しています。面識はまだでしたので、今回の東京のライブは改めてお会いする大チャンスでもありました。地元札幌ではTVCMソングもいくつか抜擢され今でも放映されているそうです。なるほどこの声はよく通るしキレイで目立ちます。
①あかつきrainy
②迷い路
③追いかけて春
④黄昏てセピア
⑤わがままtraveler
曲名が”〇〇の〇〇”のように単語を2つ繋げるのが多い工藤さん。『Garnet』というアルバムは曲のタイトルを並べて1つのコンセプトを形成しています。「あかつきrainy」からお洒落なバラード。色気ある声と綺麗なメロディでうっとり。”当たり前のこと伝えられなくて 物語の先気づいているから心の痛みは消えない” 「迷い路」はブラック系のシャッフル基調。”暗闇の中の光を必死で探して 自分の状況に嫌気が差してもがいても朝が来る” 「追いかけて春」はもう1つのアルバム『Citrine』より。MCでは ”演歌みたいな題名だけど内容は違いう暗い時に自分を奪い立たせる応援ソングです”と。”何かにつまづいたら空を見よう~誰か追いかけても届かない気持ちは近づけない月みたい” 「黄昏てセピア」は両親に向けて歌った歌。幼い頃から家で決めていたことは普通のことだと思っていたことってありませんか?”と。 ”あたたかくて落ち着く場所 どんな時も大きな愛に守られていた~食卓に家族が揃って みんなで同じ鍋つついて あと何度こんな日が来るだろう”ホロリとする歌詞。 最後の「わがままtraveler」POPな曲。”うつむかないで全部うまくいくよ 孤独に負けそうでもそばにいるよ~目を閉じれば広がる 新しい世界” 工藤さんの仕切りでサビは手を振る人と手拍子の人を半々ずつ、1番と2番では逆にして。終始明るくて素敵な声の持ち主。『Garnet』は赤、『Citrine』は黄、『Lapis Lazuli』は青と、イメージカラーを纏ったアルバムが特徴。音源を聴いて特にいい感じなのは『Citrine』の「焼きすぎてハニー」。ヨーロピアンなお洒落な感じが雰囲気と調の展開が華々しくて印象的です。@kudo_yuka1030
トリは高井麻奈由さん。工藤さんと同じく札幌出身鍵盤弾き語り。初めてお会いしたのは4/15にここチャイナで。そして前回はGRAPES北参道。
①あなただけのスター
②Free world
③FAKE
④sweet my babe
⑤It's show time!!
高井さんは和洋の「洋」の哀愁(ブルース感覚というか)を漂わせたアダルトな曲調、そしてグワッと来るような見事な鍵盤捌きでお客さんのハートをガッチリ掴む。「あなただけのスター」は静かな前振りの演奏からゆっくりと ”頭下げて営業しなさい、有名になりなさい、媚を売りなさい、世界のスターになりたいわけじゃない、あなただけのスターになりたい”。前回もそうでしたが、赤裸々な言葉と、決して楽ではない等身大の音楽活動をリアルな表現で歌う。「Free world」乾いて澄んだ空に風を切って行こう、と前向きにさせる。「FAKE」”間違いだらけのこの世界であなたは何を選ぶ? 夢なら夢で覚めないでよ私を愛しで” 虚構の世の中で行き場を失いそうな自分を助けてほしいと魂の叫び。「sweet my babe」”きっと人はそうやって繋いだ手と手を確かめて愛と確かな居場所を探していく ああため息さえ光にしてそっと照らすから数えきれない星屑たちを見渡してよ” 落ち込んでいる人をそっと励ますように。「It's show time!!」ソウルフルでアップテンポな曲。”ワクワクのShow time!! 魔法かけて Dress up! リズムにのって Clap your hands ドキドキの Midnight" 音源ではブラス・ホーンセクションが盛り立てています。今日は弾き語りでも大迫力な演奏とダイナミックな歌で魅了しました。”実は明日は仕事なんです”という歌詞。実際日曜なんでっすが仕事です自分。。。@ManayuTakai
en.もしもあなたが
アンコールは音源化されていない曲で。”もしもあなたが泣くのなら そっと包むような歌を もしもあなたが弱ったら そっと安らぎの歌を~不器用で生きるあなたの胸に寄り道せずに届くでしょう それがあたしの生きている証になるでしょう” 高井さんの声が語り掛けるように胸に届きました。最後を飾る子守唄のような曲でした。高井さんの曲はまだまだ聴き込みが足らないのですが、ハスキーな声が魅力的なアダルトな曲、みんなを元気づける曲でも私についてきなよ、楽にしていこうよ、みたいに姉御肌的な安心感が漂う感じがします。工藤さんのキラキラボイス・高井さんのアダルトボイス。対照的な音楽性を持ちつつも双方がお互いに尊重しあいこれまでの仲を築いているのだと感じています。
またまたアーティストについて勝手な解釈をしてしまいましたが、過去に聴いてきた歴史が浅い分、自分なりに調べたりして深堀りしております。こういういきさつで、こういう音楽性が形成されたということもなるべく知ったうえで聴くことが自分の信条だと考えております。要はいい音楽が聴けてまた1つ幅が広がり、今日も正解な1日でした。翌日の柏でのライブもかなり盛り上がったようです。素敵な音楽をありがとうございます!
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