10/10(水)、下北沢SEEDSHIP「いろんな音のいろvol.6」。椛島恵美さん・あかたろさん・さとう麻衣さん・向江陽子さん。鍵盤弾き語りアーティストが最も適した箱での弾き語り、最初から最後まで大いに感動しっぱなしでした。
今日のブッキングは、ライブの客席でもよくお会いする人の企画によるもの。当然目当てのアーティストが重なります。以前からライブに行っているアーティストばかりを集めてくれました。これはオレ得なこと間違いなしです。SEEDSHIPの客席は開始から満員となりました。
<椛島恵美さん>Per.サポートは早川峻さん。
②Let's sing!!!
③まつ毛エクステサロンに行かなくちゃ
④音楽
⑤旅人
⑥ここから
①の曲は初見でした(曲名聞きそびれた痛恨)。”あなたもいつか年老いて 私もそれを追いかけて 2人最後の朝日までいつもとなりで~あなたの杖になるわ”。二人の永遠の誓いのような流れる3拍子。②”今日もお疲れ様ですか~?”とご挨拶のえみちさん。平日の仕事疲れを吹き飛ばしてほしいばかりに元気をくれる、Let's sing!!!とホットなナンバー”ドレミファソラシド!”。③インスタで今ふと思った気持ちを歌にして投稿された曲の1つ。まつエクは結構結構高くて身だしなみにかかる手間が大変という素直な気持ち。Pf.とPer.の自然な流れの掛け合い。④えみちさんのセットでは入る率が高い、音楽好きなら誰でも楽しめる曲。”下北沢のど真ん中で空を見上げて~”と、当地の地名を入れるのも恒例。そう言えば SEEDSHIPは久しぶりと仰っていましたが、その前の出演はいつ頃だったのでしょうか?そんな久しぶりの場所での演奏を楽しむように弾むように歌います。⑤”忘れてたんだ僕は各駅停車の旅人~一歩ずつ歩こう”そう言えば、自分は今日電車でえみちさんの曲をランダムに聴いていたらこの曲が結構頻発していて、まさかセットに入るとは。何かの繋がりを感じずにはいられません。⑥MCでは発声障害を克服し4月から音楽活動に本格復帰して、「旅人」のように一歩ずつ、「ここから」スタート、という正にこの曲順がピッタリ。出番のラストを飾る軽快なPOPな曲(時間の関係からか2番からのバージョン。最後は1分以上は出していたでしょう長い声。もうこれだけ声が出せるのですね!輝くピアノの音色と素敵な声。Per.も爽やかでした。まだまだ歌い足りなそうだし、こちらも聴き足りない。元気をもらったステージでした。@emichi1230
<あかたろさん>福岡出身鍵盤弾き語り。SEEDSHIPは初出演とのこと。
①寄っといで
②長い話
③すいばり
④歯がゆさ
⑤くだらない歌
⑥愚痴
⑦スーダラ節(クレージーキャッツ)
⑧旅立ちの前日
あかたろさんは6/1の四谷天窓以来3度目。年に何度かは上京して関東でライブを行っています。赤と黒の上下のドレスはあかたろさんらしい装い。太くて座りのいい声、力の籠った鍵盤弾き(叩きに近い)。堂々とした歌いっぷりが気持ちいい。MCでは”パセリみたいに普段食べないものも食べてみるとオツなもんだよ”と、この箱の雰囲気とは一風違う音楽も聴いてはみたら、と。③の「すいばり」とは福岡の言葉で”手の甲に木のクズが刺さった状態”のことだそうです。曲のポイントポイントで低音の鍵盤(単音)がガーンと胸を打つ、ブルース感のある曲。④”抱えきれない歯がゆさが苦し紛れの言い訳でまた自分の首を絞めてゆく”⑥快速の6連符が炸裂する激しい曲。若干和のテーストが入った音階とオモテ拍のリズム。この「愚痴」の映像をYoutubeで拝見してあかたろさんの音楽に興味を持ったきっかけとなりました。⑦カバーとして取り上げた曲もあかたろさんらしい感じ。誰でも知っている曲。最後のサビではアクセルがかかりフルパワーでした。⑧出番最後の曲は自分の成長を見守ってくれる家族への感謝を歌う。雄大なバラードでサビでの転調がまた曲にインパクトを与える。最後はさらに1音移調してマックスに。パワーあふれるあかたろさんでした。@akataroll
<さとう麻衣さん>SEEDSHIPでの麻衣さんのステージ拝見は2017/7/23以来。ちょっと間が空いてしまいました。
①かわいいは簡単に作れない
②グッバイフォーム
③グンマ
④ねぇ、コロ
⑤桜の花が咲いたら
⑥ココロノキョリノハカリカタ
①「カワイイ」というのは外見や年齢ではなく雰囲気からでるもの。可愛いお年寄りという人も多くいらっしゃいます。雰囲気あるいは地(じ)と言っていいのかわかりませんが、そういったある種”品格”と言える可愛さがにじみ出るような人間になりたいとの麻衣さんの思い。②体育会系部活経験のある麻衣さんらしい曲。古いフォームにサヨナラをして、新しいフォームに変える=自らを変えていくことなんだと思い聞かせるような自らの闘いを描写。諦めてはいけない。過去を振り払い、今からでも”ボールをちょうだい”。③躍動の「グンマ」。弾き語りでもバンドでの音源に引けを取らない心にガンガン来る演奏で盛り上がりました。間奏はあの早口トークの代わりにピアノ演奏が凄かった。手のひらでバンバン鍵盤を叩いて構わず攻めました。④「ねぇ、コロ」は企画者の是非ともというリクエストによりセットに。子供のころから家族同様一緒に暮らしていたコロが空に旅立ち、寂しい思いが込められている。震える声。生き物への慈しみ。自分も昔、犬猫ではないがペットを飼っていて、不用意に死なせてしまった申し訳ない気持ちがこみあげてくる。曲の終盤では、コロの妹ななが登場するが、ななも空から麻衣さんを見守っていると思います。⑤”君への思いは未完成のパズルのように宙に浮いたまま。君の形のピースは君にしか埋められない”⑥「グンマ」音源のC/W曲。ママに、パパに、言葉にしたら照れくさい感謝の気持ち。ありがとうー。麻衣さんの音楽はどの曲も”どこかの誰か”が必ずそばにいます。たとえば麻衣さん自身も含めて(グッバイフォームはもう一人の自分との闘い)。元気な曲も、悲しい曲も必ず後ろから空から、どこかで見守っている、そんな安心感がある歌が多い。ブレないまっすぐな声、素直な気持ち。そんな愛にあふれている曲。@sacho0719
<向江陽子さん>
①Neon
②Lips
③鯨
④ひらり恋揚羽(ひらりこいあげは)
⑤心のアルバム
⑥雨のワルツ
⑦ブルーライト
①抒情的、エレガントなピアノの響きと美しい声に時折放つ力の籠ったシャウト。夜の街、光の輝きを持ったアダルトな曲。②赤いルージュで誘惑する、オトナの女の魅力を歌った曲。いつもよりアダルトな感じで男性陣を攻めますね。。③ゆるりゆるりらと深海を漂う行き場のない魂を歌う。④新作CDの収録。夏の夕暮れ・夏の恋。線香花火のように儚い。遠い君の心へひらりひらりと舞い翔ぶ恋ごころ。⑤クラシックの技術に裏打ちされた向江さんらしい曲。”あの頃は夢があふれてたね そう言っていたあなたの顔がくすんで見えた”⑥今までの曲はアダルト悲しめの曲。「雨のワルツ」は雨に濡れても元気になるような明るい曲。雨が上がって虹がかかる。⑦最後は快調なアップテンポのナンバーで。”雨のち晴れ”というセットの流れでした。音源の歌詞を見ています。”青い光に突き抜かれてゆく 高く昇れば昇るほどに 手に触れたそれは風のようにすり抜けてゆく”。自分の勝手な解釈ですと、この”それ”は音楽そのものであり、自分が追及する音楽と現実とのギャップを認識し、理想を追い求めるのにこれからももがいていきますよとのメッセージを感じました。@yokovvpa
終演後の物販、出演者さん4名とも気さくに話して頂きありがとうございます。またこんな推しアーティストばかりでブッキングしていただいた企画者さんにも感謝です。前回自分が行ったこのライブは2年前の原宿ストロボでした。あの時も魅力的なかたばかり。そして今回もパワーアップして魅力たっぷりのライブでした!
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