9/23(日)、代官山LOOP「オトナノジジョウ 3都市レコ発ワンマンツアー”東京でもがいている編”」中前りおんさんによるレコ発ワンマンのライブレポです。
中前りおんさんは前回の東京ワンマン(初)は2016年4月。約2年半ぶりの東京ワンマンとなりました。自分はりおんさんのライブに行ったのは2017年1月からなので、ワンマンライブ初体験となりました。今回のワンマン、大阪⇒福岡⇒東京とツアーを行い、ツアーファイナルがこの代官山LOOPです。待ちに待ったりおんさんのワンマンライブです。
LOOPは開場早くから満員になりました。それだけこのワンマンを待ちわびた人が多かったのと、3か所のツアーをコンプリートすべく来場したお客さんも含め、開演前から大変賑やかです。しかも今回はレコ発「オトナノジジョウ」のリリースも兼ねたもの。物販も新デザインのTシャツ、タオルなどが並びました。物販スタッフとして同じ事務所のアーティストで「グンマ」という地元群馬を歌う曲で名を馳せる、さとう麻衣さんもサポート。お疲れ様です!
今回のバンドメンバーは、以前からサポートを手掛けているベーシストの武藤弘樹さんがバンマス、あいみょんさんのライブサポートなどを手掛けたドラムの大塚雄士さんに加え、ゆずやJUJUさんなどをサポートするギタリストの佐々木貴之さんが参加。強力なアシストでりおんさんをバックアップします。ステージ中央やや左にはりおんさんの常用兵器、Nord Electro5HPが鎮座。左に少し寄っているのは後でわかりました。
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<member> ※敬称略
Vo. Key. 中前りおん
Ba. Cho. 武藤弘樹
Dr. Cho. 大塚雄士
Eg. Ag. 佐々木貴之
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<set>
①大人 (Vo. Key. Eg. Ba. Dr.)
②冷たい炎
③乙女の事情
④ヴァーチャルワールド
⑤夢はバブル
りおんさんは赤く染めた髪をふたつに編んで、黒赤のワンピース・赤いNordと相まって赤の基調のいで立ち。前半はバンドの厚みを活かしたサウンドでぶっ飛ばしてきました。①新作アルバム収録であり りおんさんが毎回セットに入れる重要な曲から。”オトナノジジョウ”というワンマンのタイトルだけあって、”大人になるって何だろう”という漠然とした思いを歌う。スラップの効いた武藤さんのベースはいつもよりノリに乗っています。それにしてもこの曲はメロディラインが複雑で難しい(特にCメロ)。難しいからこそ りおんさんでないと歌えない。②大塚さんのタムが爆音のように響き渡り、りおんさんの”cool fire” というハイトーンボイスが突き抜ける。信じていた心を裏切られた悲しみ。はち切れそうに、叫ぶように歌う。③ステージ背後でMVがプロジェクター映像を映し出しながらの演奏。茶目っ気たっぷりな軽快な曲はりおんさんらしさのもう一つの顔。大人と少女を行ったり来たりするような流れ。中盤の武藤さんのソロは音色をベースシンセに切り替え(あのシンセは年代ものだとか)、ステージの前に飛び出しての演奏。ちょうど自分は目の前にいたのでスーパープレイが間近で観れてカッコよかった!④こちらも りおんさん独特のメロディラインが際立つ快調なPOPナンバーで手拍子でノリノリ!ネットワーク上でしか出会えない向こうの世界の人への恋心を歌う。⑤こちらもダンサブルなビート感溢れる曲。こちらも思わずハンドクラップしながらカラダが揺れてしまう。
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MCではツアーファイナルの東京の舞台がついに始まったと。関東はもちろん関東以外から駆けつけたファンの人たちへの感謝も忘れずに(沖縄や香港からも来られたかたもいらっしゃったと!)。2年半ぶりのCDも発売。そしてメンバーの紹介。Dr.大塚さんは兄貴分的な存在、Eg. 佐々木さんはライブの打ち上げで弾けたそう。Ba.武藤さんはバンマスとして大活躍であると。
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⑥From now on (Vo. Ag Ba. Dr.)
⑦サナギ
中盤のアコースティックバージョンでは りおんさんは鍵盤から離れマイクで(Key.が左に寄っていたのは歌うスペースのため)。佐々木さんはアコギに持ち替えて⑥「From now on」この曲はいつか歌ってほしかった。りおんさんにとっても節目となるタイミングでは取り上げるそうです。自分はライブでは初めて聴きましたが、過去の映像検索でこの曲の素晴らしさを痛感しておりました。綺麗で雄大なメロディのバラードです。⑦「サナギ」は最近作られた曲。サナギから蝶へ羽化(進化)するオトメゴコロの気持ち。「大人」と「オトメ」のアンバランスさが沁み通ります。この2曲は佐々木さんによるアコギバージョンということで爽やかなギターサウンドが会場を包みました。いつもとは変わった雰囲気で楽しめました。
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⑧真赤な太陽(cover) (Vo. Key. Eg. Ba. Dr.)
⑨片恋ラプソディー
⑩SHOUT CRYING
⑪(タイトル未定)
⑫LOVE PASSION
⑬シャングリ・ラに夢中
⑭東京ミッドナイト
後半はバンド形態に戻り、再びフルバンドによる分厚いサウンド。⑧レコ発CDに収録された言わずと知れた名曲のカバー。既存の曲とはド偉く変わったシティPOPS風。武藤さん・大塚さんのCho.がオシャレに入って雰囲気がガラリ。⑨夢に出るほど好きな人への純情な恋を歌ったバラード。ライブではラストかアンコールに入る曲をここで投入。切なさ極まる りおんさんのボーカルが冴えわたる。終盤の佐々木さんのEg.ソロも泣ける⑩みんなと走ってこれたという短いMCから出だしの3声によるハモから入る「SHOUT CRYING」という葛藤の曲。⑪この曲は初めて聴きました。リバーブの効いたスネアDr.とCho.。序盤はBa.武藤さんがRAP調に、続いて りおんさんもRAP。この曲は今後楽しみな曲、盛り上がりは最高潮に達しつつ、⑫LOVE PASSIONは弾むように軽快なビートサウンド。⑬ここでお客さんは全員スタンディングで。知ってる人も知らない人も、”中前宗教踊り”の始まり!開始前の練習ではいきなり完璧。”右手を挙げて~左も挙げたら夢中~燃え上がりたいなら~流れるままに~身を任せておバカになりましょう~連れてくはシャングリ・ラ(ははん)”。思えばこの曲を聴いたのは昨年7/30の北参道ストロボカフェから。あの時は中前りおん風盆踊りとされておりましたが、宗教踊りに格上げされています。それだけ今日のライブではお客さん全員がシャングリ・ラに同調しました。佐々木さんEg.間奏ソロもファイヤー!⑭クライマックス。レコ発CDに収録された「東京ミッドナイト」!今までは”JOY”という名前で歌われていましたが、レコ発CDで装い新たに。”誰もがそうさ~”というサビの部分が”東京ミッドナイト~"という風に変わり、よりPOPに仕上がりました。”J・O・Y"とコールレスポンスしていたのを懐かしみながら、変わりゆく状況は常に前向きです。「東京ミッドナイト」。盛り上げていかなければなりません。フィナーレは当然、大盛り上がり!
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Enc.
⑮インフルエンザ (Vo. Key.)
⑯Future Diver 〜未来へ飛び込む者〜 (Vo. Key. Eg. Ba. Dr.)
アンコールは りおんさんは自前の水色のTシャツ(このTシャツの柄は妹さんがデザインとのこと。デザインが秀逸)を着て登場。腰高でカットした形跡がありチビTになってます。弾き語りで1曲。⑮「インフルエンザ」は りおんさん自らがインフルエンザに罹ってしまったときの思いを曲にしたもの。家の中で隔離されての孤独感や治ったときへの前向きな気持ちが交錯している りおんさんの代表曲。⑯最後は今回のライブを支えたメンバーが りおんタオルを首にかけて再登場。「Future Diver 〜未来へ飛び込む者〜」は、最後に持ってくるだけあって 自他共に認める 中前りおん最高の名曲。今回のレコ発CDにも収録され、今までライブでしか聴けなかった音源をついに手に入れました。先ほどの「From now on」を更に洗練させたようなバラードの極致(キーもBで同じ)。”君がいるから僕は今日も夢見るサカナでいられる~”。最高の気分の中、終演を迎えました。
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記念すべきイベントは大成功で終了しました。この後の物販も大盛り上がり。誰もが感動した りおんさんの演奏と歌、それを称賛せずにはいられません。自分は箱ライブで10回以上聴いているアーティストで、唯一ワンマンを経験していないのは りおんさんだけでした。ついにその状況はクリアになりました!レコ発CDも含め、しばらくは脳内ヘビロテが続くでしょう。ただ、これで りおんさんの成長は止まったわけではありません!今回次のワンマン開催を希望するコメントがありました。レコ発もか?これからの りおんさんの音楽人生は留まるどころか一層スピード感を増すかもしれません(もがいてる編でもありますし)。その速さにできるだけ着いていきたいと思います。また りおんさんをはじめメンバーの皆さんお疲れさまでした。バンマスの武藤さん、最後色々話せましたありがとうございます。そして今回を機に りおんさんファンの方とも新しい交流ができました。またライブでお会いできたらと思います。りおんさん一筋に賭けた9/23の夜でした。
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