7/13高円寺U-hA・平井ミエさん

7/13(金)、高円寺U-hA。伊藤悠紀さん・Ruri Matsumuraさん・平井ミエさんの鍵盤スリーマンでした。


U-hAは初めての来訪。高円寺は随分昔にほんの少しだけ生活拠点を置いたことがあって、20年以上ぶりに訪れました。住んでいたのはPal商店街の近く。西友はよく利用していました。まだ営業していて懐かしい。実際住んでいた場所はもうわからなくなっていました。わずかな土地勘で散策しつつU-hAへ向かいました。


U-hAは西友から中野方面へ少し歩いたところ。看板も本日のライブ告知もシンプル。中に入ればアップライトピアノとこじんまりとしたステージ、バーカウンターと音楽とお酒が楽しめる(自分は普段散々飲んでいるのでライブ鑑賞中はめったに飲酒しないんですが)装備だけを精鋭集約した箱です。壁には南国ライフの装飾が施されています。


既にトップの伊藤悠紀さんがピアノを演奏していました。アップライトピアノの蓋が開いた状態で演奏され、ハンマーが弦を叩くのが見えます。蓋を開いたことにより弦の音が直接届くからでしょうか。Instrumentalの静かな奏でが続きます。終わりそうで終わらない。後半20分近くずっと弾いておりました。静かな世界、流れる川、水辺。そんな印象。グリッサンドの連続はさざ波のよう。坂本〇ーさんの音楽を連想させる。インスピレーションを基軸にした即興にも聴こえるし、横に置いてあったMac bookは何に使っていたのでしょうか。不思議な音楽を聴くことが出来ました。@yuk_ito


2番手は、Ruri Matsumuraさん。石川県出身鍵盤SSW。Nord Pianoを使っての弾き語り。自由に演奏し、自由に歌う。渡米していたということで英詞も流暢。もちろん日本語の歌も歌います。混在している歌も聴けました。セットのほとんどは頂いたフライヤーに書いてあったので助かります。「A little Fantasy」「Fallin'」「Conga La Girl(コンガラガール)」「Coelacanth(シーラカンス)」「Ⅰ(アイ)」(タイトル1曲不明)「ICB(あっかんべー)」。Looperを使いCho.ハンドクラップ、フィンガー(指パッチン)を使って重ね録りをしてKey.で歌ったり、タイトル不明の曲は最近作ったそうで、Cho.を2重⇒3重⇒4重と重ね、ループさせながらKey.で歌うなどLooperの使い手として足の操作もかなり複雑で鮮やかでした。最後のICBはI can't bear(我慢できない)とあっかんべーをもじってガマンできない天邪鬼の気持ちになって歌っておりました。この夏の暑さはガマンできない!!https://www.rurimusic.com/


トリは平井ミエさん。今日はカオシレーターのお供はなくアップライトピアノ1本の弾き語り。前回の四谷Doppoではグランドピアノにカオシレータープロの”アキオくん”を乗せてSE豊かな音楽でした。今日は純粋に歌とピアノです。前のステージの転換時に客席の後ろにいた平井さんにご挨拶できて「あーあのDoppoで会った?」覚えててくれたようです。

①流星

②鬼の泣く夜

③太陽

④じゅうたん

⑤葬列

⑥眠るということ

⑦夢の船

Enc.⑧白旗

深みと表現力のあるピアノと歌が平井さんの持ち味です。今日は特に感じたのは詞の世界にある”明るさの中の暗さ”。平井さんの曲調はドマイナーなものは少ない経験上では聴いたことがないのですが、歌詞の中には孤独や闇が随所に観られます。もちろん題名からも「鬼の泣く夜」「葬列」「白旗」など。そうとう聴き手をイメージさせるものです。「太陽」のMCでは、戦争の話にまつわる。悲しい出来事はなぜか青空と太陽が対比で現れる。”雨だったらいいのに”と太陽と晴れ渡る天気とは逆説的に考える、思い立つ平井さんの世界が感じられました。逆説的と言えば今日のセットにはありませんが「初詣」。初詣というと日本の和の行事ですが、曲は全然和のイメージがなく、そういう部分でも違った観点から捉える能力があると伺えます(終演後に訊いたら初詣はジャポネのミヤザキナオコさんの曲だったとか。おふたりともフィーリングが似ているのでしょうね)。最後に歌った「夢の船」は”槍の降る日に出かけるあなたの創ったこの家であたしは待ってる”と冒頭から壮絶な歌詞から始まり、”槍で傷ついた肌を舐めてあげるから戦ったその話を今日は聞かせてね”で終わる。2人の長い船旅、苦難は多けれど、2人で生き抜いていこうと。平井さん版「聖母たちのララバイ」のような。社会で戦う男を見守る女性の歌と解読しました。アンコールはジャポネでも歌われる曲。題名からしてすごい。”今日で世界が終わり”など恐い文章から始まる。

そう言えばMCでは伊藤悠紀さんがピアノの蓋を開けているのを見て初めて開いているところを見た、ハンマーが弦を叩く構造的なものを初めて感じたと仰っていました。

平井さんは1年前のNOMAD、5月のDoppoからの3度目。まだユニットのジャポネのライブには行っていません。今日はジャポネで歌っている曲も演奏してくれたということで今後勉強してみたいと思います。今日は風邪気味ということでアンコールは負担かな?と思いましたが頑張って歌ってくれました。エアコンとか急激な温度変化で体調崩しやすいし、もう1人の命も預かっている分、無理せず健康に配慮しつつ産休に入られることを祈っております。9/3(月)に吉祥寺WARPにて産休前バンドライブがあるそうです。

@hirai_mie









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