2/25チャイナスクエア・楠美月さん

2/25(日)井荻チャイナスクエア「True Colors vol.198」。楠美月さん・たんじかおりさん・世手子(よてこ)さん・ちょねさゆさん・金田一芙弥(はすみ)さんの出演でした。

楠さんは11月の四谷天窓・四谷天窓.comfort合同の同い年フェスのステージでその音楽を知り、所属ユニットのsylvanの曲が気に入っておりました。今月sylvanは活動休止しましたが、曲はそのまま楠さんが歌うということで楽しみにしておりました。数々のPf.サポートで大車輪の山本佳祐さんも以前から参加しています。仕事帰りのギリギリのタイミングで何とか間に合いました。チャイナスクエアはいつ振りでしょうか?おそらくハロウィンの時期のスリーマン(パルヘジア)以来ということでおよそ4か月ぶりです。パルヘジアでないチャイナは本当に久しぶり。今日は日曜日ということもあり、会場はかなりの埋まり具合でした。

1.楠美月さん。sylvanは音源しか聞いたことがありませんが、サックスやビブラホーンが入っていたユニットです。これらのパートを今回Pf.山本佳祐さんが一手に引き受けました(すご!)。Per.サポートは福岡高次(たかし)さん(初見)、以前からsylvanをサポートしています。今日は3ピースでのステージでした。

  1)LOOP

  2)欠片

  3)call

  4)変わりゆく

  5)迷路

海外で修業した経験のある楠さんの音楽。邦楽とも洋楽とも思えない独自の音楽性を感じました。ブラック系の英詞の曲もあったり、民族音楽を織り交ぜたような。Aメロ・Bメロ・サビでリズムもメロディーもガラッと変わって不思議な感じです。それを抜群の技術の山本さんが鮮やかなピアノ裁きで援護しました。福岡さんは直前にすぐそこの100均で買った泡立て器を両手に持ち、ソフトなタッチでシンバルを撫でます。抑え目な音量がバランス抜群でした。福岡さんの持ち込んだパーカッションには釘や鍵のぶら下がったものがあったり、日用雑貨品を音楽に利用する感じなのでしょうか。4)では金属の小物入れをチーンと卓ベル風に叩いておりました。1)は11月のライブで聴いたことがありました。この曲が先ほど述べたブラック+民族系っぽい曲の1つです。3)はsylvanのアルバムにも収録されており音楽にノレて心地よかっったです。5)はもともと8人編成で行っていたそうで、壮大な雰囲気の曲です。サビの展開がやはり不思議で、楠さんのボーカルも強くリズムを刻みながら進行、楠さんが全体を引っ張りそれにPf.とPer.が着いてゆくように聴こえました。相当自分の強い感性と自遊空間を持っている。エネルギッシュで十分聴きごたえのある音楽でした。

2.たんじかおりさん。3度目の拝見。前回は楠さんと同様同い年フェスのステージでした。”~こんばんは。チャイナスクエア楽しみにしておりました~”と節をつけて歌でのご挨拶。子供のころ見守ってくれたママ。ママは年と共に変わっていくが、変わらない愛があり続けると歌った「●●(曲名不詳)」、夏の山々の静けさを連想する「陽炎」、力強く 私は歌を歌っていきたいと強く決意する「こころ」、優しさと大きな愛を歌うゆったりとした歌「あなた」、夕焼けに映える当たり前にある幸福をうたう「I'm home」など。柔らかなピアノの音色、柔らかな声が素敵でした。普段仕事がお忙しいそうですが、広大で深い歌声の音楽を披露してくれました。お疲れ様!

3.世手子さん。12月のひま広以来2度目。今日はフルート奏者の夏海さんをサポートに迎え入れました。夏海さんは普段はロックバンドでDr.をしているそうです。フルートとドラム!なんて珍しい組み合わせ!「やさしい風」「アゲハ蝶」「絵はがき」「銀の調べ」「私を月までつれてって」「満ち欠け」。世手子さんらしい大人の色っぽい音楽。”ノッてるかー! イエー!”とハイテンション。自由な弾き語りに夏海さんのフルートが絡む。アーティスティックで変拍子が多い曲調です。音楽と美術のコラボを行うことが多いそうでそういった企画のイベントや12月に全部新曲のワンマンライブを行うという前代未聞のステージもされたそうです。自由気ままに流浪する旅の音楽家(芸術家)と言った感じでした。

だんだんチャイナも混んできて、自分の座っていた席も端に寄せられてきた。Per.の福岡さん、自分の真後ろで立ったまま対バンアーティストのステージを聴いておりました。福岡さん、初めましてでしたが色々話しかけても物腰柔らかい好青年でした!


4.ちょねさゆさん。柏市出身のPf.弾き語りSSW。白のノースリーブでオケも使って躍動するなど、外の寒さを吹き飛ばすステージでした。「笑顔を届けたい」は快調なPOPの曲。手拍子で楽しく。「くるくる」はPf.での弾き語り。”くるくる回る 頭が回る 自分がわからなくなる 地球も回る”などコミカルな曲。「届かない思い」は学校のチャイムをPf.で再現する青春を感じる曲。「忘れない」は3.11をきっかけに作った曲。中学生の時3.11を経験し、高校時代にボランティアで現地に行き、あの時から何年も経つのに変わっていない光景や現地にいる人たちの気持ちに触れ、その経験を歌にしていました。自分に何ができるか。懸命に歌う姿勢に心を動かされました。実際に行って目の当りにしてきた人は背負っているものが違うと感じました。3番手の世手子さんも3.11を題材にした曲がありました。3.11は日本人の心にずっと刻まれることでしょう。「朝寝坊の歌」再びオケで日曜日の幸せな朝寝坊の曲。POPで楽しい曲。2色の大きな引出しを持ったアーティストでした。物販席では震災募金箱も設置されておりました。

既にチャイナは超満員状態です。身動きも取れません。

5.金田一芙弥さん。シンガーで凛とした雰囲気のあるかたです。Gt.サポートは山内かなえ(ちげ)さん。ちげさんは8月のチェルシーホテルでサポートギターのステージを拝見したことがあります。ハリのある透き通る声が素敵です。「・・・ずっとあなたと一緒にいたい・・・」などナレーションを曲に合わせたりなど歌以外の思わせぶりな場面も作ります。"写真を撮ってしまえば実物の私が古くなっていくじゃない?"とすごくいい詞を書きます。札幌出身で上京して作ったという「東京」。都会に憧れてやってきたが心が何をしても満たされない。「わかってるのに」「ツナイデ」、Enc.「みるく」。亡くしたペットの犬のことを歌った曲などを披露しました。(※初見でしたがメモを基に調べました。)独特なコード進行でメロディにも変化がかかっており、もう少し聴いてみたいと思わせる素敵なアーティストさんでした。ちげさんの押さえているコードがわからなかったので今度はもっと見える位置で進行の勉強をしたい。

終演後の物販席。楠さんの素敵な歌声と独特な音楽性に惹かれました。他のお客さんからいただいたバラの花束を山本さんにそっと飾って、イケてる山本さん!福岡さんもお疲れ様でした。後で調べたら11月の四谷天窓.comfortは途中から聴いたステージでした。それだけインパクトが強かったのではないかと思います。

たんじさん・世手子さん・ちょねさゆさん・金田一さん・夏海さん・ちげさんも素敵な音楽をありがとうございました!内容盛りだくさんなステージを提供してくれたチャイナスクエアさんもありがとう!

ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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