12/19GRAPES北参道・高井麻奈由さんワンマンライブ

12/19(土)、GRAPES北参道・高井麻奈由さんワンマンライブ『harunoashioto』。4/11から中止・延期になったワンマンの振替公演が行われ、大いに盛り上がったライブとなりました。


このワンマンの開催の発表があったのは2019年11月の豪徳寺Leafroomワンマンの前後だった記憶があります。4月に東京でワンマンをGRAPESでやると。4月でしたら時間が確実に取れると思ったので、発表後すぐに予約をしましたが、2月ごろから事態が変わり、4月は延期せざるを得なくなりました。その振替が12月になりました。

自分は12月という結構厳しい時期の開催になり、予約自体は一旦キャンセルしていたところ、日頃の行いのせいか(笑)何とか時間を作ることができました。しかし時勢柄としては全国的に収束が収まらず、開催が危ぶまれる状況にありました。でも何とかここまでこぎ着けたというのは演者さん、会場運営スタッフの環境整備、お客さん同士の注意など感染拡大を防止する色々な意識と行動があったことに尽きます。

すべてのライブハウスが、すべての業種が4月の緊急事態宣言を受けて様々な対策を取っています。ここGRAPESも多分に漏れず配信設備を整え、美しい映像でリモート観覧ができます。以前配信ライブを拝見しましたが、会場と音響の素晴らしさ。聴きごたえがありました。徐々に人数制限のうえ有観客で開催しつつも、GRAPESのライブ観戦は2月以来でブランクがありました。およそ10か月ぶりです。


久しぶりに訪れたGRAPES。お洒落な看板とゴージャスな客席、ステージにはスタインウェイのグランドピアノ。今までと同じGRAPESがここにありました。麻奈由さんが弾くピアノの一番近いところに位置することができました。ラッキーです。『harunoashioto』リベンジ編開幕です。思えば延期当日の4/11は地元北海道のスタジオからの配信ライブでした。


<第一部>Vo.Pf.高井麻奈由さん

1)モノクロ

2)AM9:00のシンデレラ

3)ナイトゲーム

4)ハローハロー

5)永遠のおと

6)君の翼

7)あなただけのスター

第一部は弾き語りです。ステージが暗くなりスモークが焚かれました。イメージを作りつつ麻奈由さんの鍵盤の手つきが優しく動き出します。

「モノクロ」密やかな冬の静けさを歌う曲。自分は大好きで、この曲から始まってくれるのはとても嬉しい。そしてサビでは透き通る伸びのある声。若干ハスキーが入るのは麻奈由さん流。とても綺麗な曲です。

「AM9:00のシンデレラ」別れの場面・エンディングを演出する劇的なシーンを想像するような曲の展開が素晴らしい麻奈由さん屈指のバラード。しっとり聴かせる2曲から入ります。GRAPESのステージを噛みしめるように。ようやく演奏ができる味わいを楽しむように。既に会場全体の心は持っていかれています。

こうしてブログを書いている折にもTwtterで麻奈由さんからの色んな投稿が!なんか不思議な気分。

「ナイトゲーム」2曲静かなナンバーから変わり、ガラリと雰囲気を変えパワー炸裂の曲。R&B色の濃い麻奈由さん流の夜の世界の始まり。 ”口唇で魅せるダイヤほどの輝きで虜にするわ Love you baby...I wanna be with you 汗かくグラスを置いてこっち向いたら 二人は何処へ消えて行くの?”

「ハローハロー」今年 ライブで歌われている、この時期だからこそ心を繋いでいきましょうというメッセージの歌。伸びやかな麻奈由さんの声と高低のメロディが気持ちいい。”ハローハロー 聞こえていますか 私からのラブソングを ハローハロー あなたの胸にああ 咲かそう 希望の歌を” この心にジンとくる すぅっとするような旋律はなぜか『瀬戸の花嫁』を思い出してしまう。。。なぜか。

「永遠のおと」静かに聴かせるバラード。 ”想い馳せる度に 泣いて 悔いて 愁(うれい)で そんな日に出会えた一輪の小さな花~” っていうメロディが凄く好きです。『音』じゃなくて『おと』と表現しているのが心に優しい。澄んだ陶磁器のような声。

「君の翼」音楽活動を広げるべく新しい土地に飛び込んで走ってぶつかって苦しんでいる時に書かれたという曲だそうです。元気な曲調で手拍子もありましたが、苦しい時こそ、という奮起の感じがします。

「あなただけスター」第一部最後は一段としっとりに。上質なバラードの中でも歌詞は辛辣さがにじみ溢れ、周囲の雑音にうるさいと、麻奈由さん自らの凝縮された思いが伝わる。今日のようなステージ、1人1人のお客さんに対し曲を届けるという麻奈由さんのハート、あなただけスター。確かにスターです。


換気タイムのあと、第二部です。またステージが暗くなりスモークが焚かれます。

<第二部>Vo.Pf.高井麻奈由さん Per.村岡広司さん

8)声の限り

9)rebirth

10)It's show time!!

11)Free world

12)KESHIN

13)春の足おと

14)夜が明ける

第二部、サポートPer.村岡広司さんが登場、2ピースでの演奏となります。村岡さんは直接の面識はありませんが、この界隈では誰も知る存在。2年前の栄ミナミで小川徹さんのサポートを拝見して以来です。

「声の限り」これは最も聴きたかった曲の1つ。力強い麻奈由さんの声とピアノに打楽器が乗っかり、一段と活気づきます。”だーからまたねー” のD♭m7⇒Cm7のところが大好きで自分も思わず口ずさんでしまいます。

「rebirth」さあ、パーカッションもノッてきて、いよいよ手拍子が連続で続きます。頑張るよ!カホン にクラップが加わり、会場は声を出さずとも大賑わいの感じです。36(サブロク、国道36号線)を眺めなら書いたという曲、36号線は札幌から道南を通り函館につながる国道。広大な雰囲気を感じます。

「It's show time!!」「Free world」「KESHIN」とお馴染みのアグレッシブなナンバーが続き、手拍子は続きます。 ”イッツ ショーターイム~~♬♬♬♬♬♬♬~~はーじーまーるーよ~~♬♬♬♬♬♬~~” の助走から元気いっぱいに。そこからクラップは更に快速になっ「Free world」、さらに「KESHIN」アダルトで情熱的な曲、照明も真っ赤にして演出。GRAPESの会場は反響が良く会場の一体感が半端ない。畳みかけるような終盤戦です。

「春の足おと」ここでいったん落ち着かなくてはなりません。この曲はご両親への感謝の思いで作った曲。ご両親はどんな時もマイナスなことは言わず背中を押してくれる心の支えの存在とのこと。そんなご両親が冬から春へ移り変わるように季節を超え、何時までも元気でいてくれるようにと。暖かさだけが伝わる曲です。4月ワンマンの主題となった「春の足おと」、今日のGRAPESでようやく花開きます。

”泣き虫も吹き飛ばす 木漏れ日に似たあなたの大きな笑顔を 愛を知って 愛を知って ここにいる答えを知りました あなたにそっと寄り添う未来を 春の足おとはきっと見守るでしょう” 

この曲を聴くために8か月待った、と言っても過言ではありません。

「夜が明ける」第二部最後の曲は自粛に追われた2020年を過去に置いていき、訪れる夜明けを待つ、という曲となります。麻奈由さんのMC『私が歌うことで色んな人へのパワーになれている、そう思っているから歌っていられる。なかなか見通しの立たない状況だが、もっともっといい音楽ができるように邁進し、元気で東京に帰ってきて歌いたいと思います』 。

曲は静かに夜明けが来るように鍵盤を長い和音で響かせ、Per.が音を装飾する。2番からcajonが入りシックな音に。この曲のアンサンブル版はなかなか無いことでは? ”誰のことでもなく誰かを想う こんな夜はそうそうない” ”おこがましくも誰かを思い馳せるものです” ”アンコールは夢の中まで持って行こう” こんな歌詞からも明け方まで物思いに更ける様子が伺えます。


Enc1)笑うんだ Vo.Pf.高井麻奈由さん

アンコール1曲目は弾き語りで。ペンライトを用意。 すっかり一体となった会場全体を暖かく包み込むように「笑うんだ」。Fコードから音階通りに下がる進行が心地よくて自然と心が和みます。そして歌詞は音楽家たる高井麻奈由さんの願い。 ”この街でいつか何千人も何万人も この歌を必要としてくれる人が出来たら この場所で歌って何日でも明日を歌って 入りきらない程の人でいっぱいにして 今を笑うんだ” 色んな人を歌で幸せにできればきっと心から笑えるはず。最後はいつもはペンライトふりふり会場でLaLaLa~と合唱だけど、我慢して自分はハミングしてました。

Enc2)Jack & roll the music!! Vo.Pf.高井麻奈由さん Per.村岡広司さん

そして最後の最後、もう一度村岡さんを呼んで2人で。2人のMC。実は何度もお会いしているが実際2人でステージに立つのは初めてだとか。そして村岡さん曰く、この自粛のご時勢でミュージシャンそれぞれが活動の調節を行う中、北のほうで動きをしている女性がいるとの噂を聞き、それが麻奈由さんだったと。この2020年大逆境を(ほぼ)ものともせず、活発な音楽活動を繰り広げた麻奈由さんに村岡さんも相当元気を貰ったと思います。そんな2020年を打開すべく、景気のいい曲での大締めとなりました。「Jack & roll the music!!」。豪快なピアノと麻奈由さんの力一杯の声にドカドカと攻め立てるcajon。2021年の航海(パイレーツ・オブ・マナユサン!?)の成功を祈りつつ、自らを鼓舞、そして客席も大応援団(海賊団)となりました。行け行けドンドン!


終演後はGRAPESステージの壁に今回の映像が投影され、場の雰囲気が味わえました。麻奈由さん 先週はアクシデントで豪徳寺行けなかったけど、GRAPESは行くことができてよかった!2020年の麻奈由さんをワンマンで締めくくることができました。来年は絶対札幌にライブに行く!と誓った日になりました。2021年も高井麻奈由さんは快速で突っ走るという確信が持てました。留まることを知らない麻奈由さんをこれからも応援していきたいと思います。


※実は9月に仕事やライブ観戦とはまったく関係なしに札幌・函館に行ってまいりました。いずれどこかでトンデモ旅行記でもアップできればと思います。土地勘も何となくついたし、やはり北海道に麻奈由さんライブを観に行くということは確信になりつつあります。













ishidukuri(きり)'s 音楽ブログ【別冊(文字・下書き版)】

【文字版です】★★素敵な音楽を作るミュージシャンをリスペクトしています★★ギター🎸をたしなみ程度★変則転調・M7コード系大好き★2016年からライブ観戦★ブログ投稿★宅録派★まれにオリジナル★MIDI打ち込み★弾き語り等。※通常はアメブロをご覧ください(内容が異なることがあります)

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