10/13下北沢SEEDSHIP・小林未郁さん

10/13(土)、下北沢SEEDSHIP「カヨコpresends [cannibattle vol.2] 」with piano。ギターSSWカヨコさん自主企画にゲスト出演した小林未郁さんとのツーマンライブでした。


9/22に渋谷JZ Bratで小林未郁さんはご自身率いるバンド「三日天下」のワンマンライブを行い、自分も観に行き大いに盛り上がりました。今日はその時のバンド向けのセットとは趣向を違えたアコースティックスタイル。この弾き語りのラインナップも非常に魅力的な楽曲がたくさんあり、楽しみでした。ギターSSWカヨコさんとは1年前、未郁さんのライブにゲストで呼ばれたことがあり、今回は逆に自主企画ライブのゲストとして未郁さんをお招きしたということです。


カヨコさんは初見でしたので事前の映像で予習したところ、パワー全開のバンドスタイル主体のSSWです。SEEDSHIPというアコースティック主体の箱で果たしてどんなパフォーマンスが見られるのでしょうか。開場前の行列は階段下まで続きました。


<小林未郁さん>未郁さんの弾き語りステージは6/16のこの地SEEDSHIP以来の拝見です。

①ガラスドール~飼育小屋

②つまみぐい

③手鏡

④毒

⑤絡新婦(じょろうぐも)

⑥せむし男の恋

⑦沈黙

⑧中庭の獏

①最初は「飼育小屋」への導入からの流れでインストの「ガラスドール」。そして「飼育小屋」。張り詰める空気に未郁さんの透明な美声が流れる。”一人で生きるのは疲れました”とため息のように歌う ②弾むようなピアノ演奏と ”あなたの食べ方が好きなのに~残さず食べてね~あなたは私のもの” 鎖で束縛されたような締め付け感。③この曲は初見。 ”薔薇に象られた私の中の小さな世界 いつも眺めていた いつだって見ていた あなたの姿” バラというワードがポイントとなる棘(とげ)に囲まれて羽交い絞めにされるような曲。MCでは ”カヨコさんが毎月行う企画の第1回目に呼ばれました" (vol.2となっていますがブランクがあったのでしょうね)、このタイトル「カーニバトル」は”カニバリズムに見えてしまう。そんなことはないけど。カニバリズムとは怖いですね。カーニバトル=カーニバル+バトルということでしょうか。④未郁さんの弾き語り曲の真骨頂。直立不動のような声と堅い鍵盤の音。”一つの嘘の蓄積であなたはやっと私のものになります。一つの嘘の蓄積であなたは一生私がお世話をします” 少しずつ毒を盛られて全身が麻痺していく感に追い詰められていく、そんな未郁さんの名曲。何気なく、少しずつ殺していく内なる殺気が凄い。⑤じょろうぐも=「絡新婦」。知らなければ絶対に読めない。流れる3拍子。 ”たゆたう網の椅子 伸びた爪を切り落として微笑んだままのあなたをいつか捕まえるの” 獲物をしたたかに狙う絡新婦。罠にかかったらThe end感が半端ない。⑥静かにこだまするピアノの音色。何となくピエロの悲しさを想像するような、人を好きにはなっていけない、本当の心を持ってはいけないような宿命を持った悲哀であはれな心の描写。⑦まるで大理石の石斧でゴンゴンと低く衝かれているような4ビートが淡々と響く。⑧最後は「中庭の獏」。眠りに誘うような優しく誘う3拍子。 ”棘の蔓(つる)であなたの心を全部縛っても 私は何も見えなくて ~朝もやに消される前にあなたの夢を食べ尽くしたい~寝言でいいから私の名前を呼んで” あなたを自分のものにしたいという思いの強さ。間奏のハッとする調の切り替えが逆に眠りから覚めさせるような。この人の音楽は眉間に氷の刃を向けられたような真剣勝負。聴く側も、押し殺した空間を味わうように 殺るか殺られるかの決闘のような覚悟で聴かなければいけないと自分では思っています。サウンドトラック曲を中心とした9月のフルバンドワンマンもよかったのですが、こちらの弾き語りも本当にすごかった。


<カヨコさん> アコギ弾き語りにPf.サポートはモチヅキヤスノリさん。

ハスキーで熱いボーカルと激しいアコギのストロークをPf.モチヅキさんがやんわりとサポートする。「free way」「東京より」「革命前夜」「世界の終わりにキスをしよう」「fire! fire! fire!」「Catch」「夢を見ろ」など。カヨコさんのエネルギッシュなボーカルとギターを掻き鳴らす演奏は熱かった。MCでは「カーニバトル」という名前で企画するのは4年ぶりとのこと。タイトルにはやはり ”カニバリズム” も封入されているそうです恐。 ”未郁さんは「毒」のように少しずつ毒を盛って徐々に、というパターンですけれど、私は筋骨隆々な体で相手をぶっ飛ばしていくタイプです~” と大きく笑いを取りました。アコースティックバージョンでも相当な盛り上がり。 "アコースティックでもイケる!” と手応えを感じているようです。MCでは ”音楽をしながら自分自身のあるべき姿を見つけていく、今まで歌っていった中で歌詞も少しずつ変化していった。大阪から単身乗り込んできたけど昔作った曲は自身では受け入れられなかったが段々と自身を認めるようになってきた。”とのこと。未郁さんの三日天下のライブを見に行って大いに刺激を受けた(自分もその場にいたのか!)。未郁さんから貰ったエネルギーをここで燃焼! SEEDSHIPの客席は自分が今まで経験したことがないような大変な盛り上がり・歓声。このヒートアップは伝説となりそうです。とにかくすごかった!


<コラボ>Vo.Gt.カヨコ Vo.小林未郁 Pf.モチヅキヤスノリ

Enc.僕ら死ぬまで旅の途中 feat.小林未郁

最後のアンコールはカヨコさんの最新音源の曲を2人のコラボレーションで。1コーラス目・2コーラス目を交互に歌い、サビでのハモなど2人の合わせが絶妙で素晴らしかった。改めて未郁さん・カヨコさんの人気を認識いたしました。~静と動~、真逆の世界をこのツーマンは示してくれました。どちらもとてもよかった。


終演後、未郁さんにご挨拶。”ブログがすごい人”で認識してもらい嬉しいです。これから未郁さんはヨーロッパや中国へと海外ツアーが続き、帰国してすぐにクリスマスイブの汐留ワンマンが待っており、相当多忙な年末となるとのことです。どうかお身体を大事にして2018年を締めくくって頂ければと思います。

ishidukuri(キ リ)'s 音楽ブログ【下書き】

【画像掲載容量制限により下書き扱いとします】転調とコード進行に興味があるやや音楽系。2016年からインディーズ系ライブに通うように。最近は聴き専門。バラード・ボサノバ系が好み。まれに自作(趣味レベル・非ライブ派。速弾き不可のローテク。編曲に興味あり)MIDI打ち込み・弾き語り等。

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